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【ランキング12位達成】 累計57万8千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『3年ONI組 さっちゃん先生10 北の国から 男女あったかいんだから』

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第六話 「冬の大告白大会!雪の灯りに誓う恋」

北の大地学園の冬最大イベント

“雪灯り告白祭り” が始まった。


校庭一面に並ぶ、雪で作られたランタン。

その内部には、淡く灯るろうそくの火。

生徒たちはそれぞれランタンに**「願い」「告白相手の名前」「二人の未来予想図」**を記し、

想い人に手渡すのが伝統である。


静かで、美しい、ロマンチックな夜

になるはずだった。


恋の緊張が漂う開幕


雪野ひよりは、両手で温めた小さなランタンを持って震えていた。


ひより「ユキトくんに渡したい…けど…カレン先輩もいるし…どうしよう…!」


白樺ユキトは、例によって天然MAX。


ユキト「あれ?ひよりってランタン作るの上手だな。雪、ハート型だし」


ひより(心臓爆発)「ひ、ひぃいい…!」


その横で、氷室カレンが闘志みなぎる目でランタンを握りつぶしそう。


カレン「ふふ…今日こそユキトに告白するわ。

寒さで心臓止まっても、私は止まらないッ!」


ユキト(ただのスキー少年)は「え、なんで?」状態で汗だくだ。


大地ハルトの告白チャレンジ


大地ハルトは、意を決して吹雪エミの元へ歩く。


ハルト「きょ、今日は…君に…渡したいものが…あの…」


エミ(うわ、来た…!心臓跳ねた)

「ハルト…?」


彼は頑張った。頑張ったのだが――


横から突然、恋のライバル男子が飛び蹴り気味に乱入!!


ライバル男子C

「ちょっと待ったぁぁぁ!!

エミは俺がランタン渡す予定だったんだよ!!」


ハルトのランタン転倒。

雪にぶっ刺さる。


ハルト「あ、ああああああああああ!!」


生徒たちがざわつき始めたその瞬間


さっちゃん先生の杖が青白く輝く。

「告白は!

青春のクライマックス!

邪魔するやつは――

凍結!!(フリーズ)」


バッッッッ!!


吹雪が逆再生するように消え、

乱入した男子Cが氷像になる。


会場、静寂。


レイジ会長「待って先生!?それはやりすぎ――」


レイジも氷像化。


さっちゃん

「黙れ氷の王子。

今ここは総ラブ空間よ!」


雪女カップル、伝説の特別出演

ふと、雪の奥からひらりと光が揺れた。


白い着物の美女と、雪だるまのように無表情な男

伝説の 雪女カップル が現れた。


雪女「恋の香りがしたので来てみました」


雪男「…(うなずく)」


生徒たちがざわめく。


ひより「す、すごい…本当にいたんだ…!」


カレン「こういう伝説系、私は信じないけど…なんか冷気すごい!」


雪女は微笑み、さっちゃんに言う。


雪女「そろそろ、あなたの魔力…暴走しますよ」


さっちゃん

「恋のためなら問題なし!!」


ユキトの元へ、

ひよりとカレンが同時に駆けてくる。


ひより「ユキトくん!これ…渡したいの!」


カレン「ユキトッ!!私と未来を滑り落ちないでッ!」


ユキト(もう無理)

「お、おお…!?ちょ、誰か…!」


圧倒的恋の三角衝突。


その時、雪女がそっと吹雪を止め、

雪男が二人のランタンを同時にユキトの手にぽん。


雪女「あなたは、心が温かい。

だから他人の光も受け取れるのでしょう」


ユキトは赤面しながら、二人を見る。


ユキト

「どっちがとか…まだ決められない。

でも…二人とも、大事なんだ」


ひより&カレン

「えぇぇぇぇぇぇ!?!?」


全員の告白が終わったあと、

凍っていたハルトやレイジ会長も解凍され、

夜空には雪灯りが一斉に浮かび上がる。


さっちゃん

「青春は…

寒さに凍らない!!

燃えるのよォォォ!!!」


生徒たち

「うおおおおおおおお!!!」


その夜、北の大地学園は、

一年で一番温かい、雪の夜となった。

北の大地学園の生徒たち


雪野ひより(女子)—“雪ん子ヒロイン”

白樺ユキト(男子)—“天性の人たらし”

氷室カレン(女子)—“クール系なのに恋愛暴走兵器”

大地ハルト(男子)—“慎重すぎて恋を逃す男”

吹雪エミ(女子)—“ムードメーカーの裏に秘密の恋”

生徒会長・凍堂レイジ(男子)—“氷の王子なのに恋愛に弱い”



雪山の用務員・モクじい— 北の大地学園の裏の番人

雪女カップル(特別出演)この学園の伝説の「恋の守護霊」的存在




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