第四話 雪合戦バトルロイヤル!友情と恋の矢が飛ぶ
北の大地学園。吹雪で授業が中止になったその瞬間、校庭には歓声が響き渡った。
「雪合戦だァァァ!!」
総勢200人の生徒たちが、雪玉を手に取り一斉に飛び出す。
雪の中には、ひそかにラブレターを仕込む者、手を繋いで逃げ回る者、友情と恋心が渦巻く戦場となる。
ペア・個性ごとの白熱バトル
雪野ひより × 白樺ユキト
ひよりは小さな雪玉を作りながら、ユキトの注意を引こうと奮闘する。
「ユキトくん!見てて!」
ユキトは片手で雪玉を跳ね返しつつ笑う。
「おお、ひよりの攻撃か!俺も負けられないな!」
二人は雪の中で駆け回り、距離が自然と縮まる。
氷室カレン × 大地ハルト
カレンは正確無比の投擲で雪玉を飛ばすが、ハルトは慎重に身をかわす。
「鈍いわね……もっと反応早く!」
「え、えぇ!?そこまで読まれるとは……!」
険悪な口論のように見えるが、二人の連携が次第に息を合わせる。
吹雪エミ × 凍堂レイジ
エミは元気よく雪玉を投げ、レイジは冷静に避ける。
「ま、まさかこんなに飛ぶとは……!」
「ふふ、運動神経は抜群ね、先輩」
二人の間に微妙な距離感が生まれ、周囲は大笑い。
さっちゃん先生は杖を振り回し、「青春の補助火力」と称して雪玉を巨大化させる。
「うおおおお!!これが青春の本気よッ!!」
巨大化した雪玉が空中で炸裂、避ける生徒たちは雪まみれになり、恋のチャンスも次々に生まれる。
「ひより、カレン、ユキト!ここが決戦場よッ!」
杖の魔力で雪玉が飛び回り、恋の矢(ラブレター入り雪玉)も飛び交う。
雪玉にラブレターを仕込んだひよりは、ユキトの背後に回り込む。
「これ…受け取って…!」
ユキトはそれを見て笑いながらキャッチ、ひよりの顔が真っ赤に。
カレンはハルトに雪玉を投げつつ、「ま、受け取る覚悟はある?」と挑発。
ハルトは必死に避けながらも、うっかり手がカレンの手に触れてしまい、二人は互いに見つめ合う。
エミとレイジは、雪の中で手をつなぎながら逃げる場面も。
「先輩、助けて!」
「分かった、俺に任せろ!」
吹雪の中、雪だるまの山やかまくらに生徒たちが隠れ、雪まみれになりながらも青春の火花を散らす。
さっちゃん先生は杖を高く掲げ、夜空に向かって叫ぶ。
「これでまた、恋の炎が燃えたわねッ!!」
雪明かりの下、学園は笑いと恋の熱気に包まれる。
北の大地学園の生徒たち
雪野ひより(女子)—“雪ん子ヒロイン”
白樺ユキト(男子)—“天性の人たらし”
氷室カレン(女子)—“クール系なのに恋愛暴走兵器”
大地ハルト(男子)—“慎重すぎて恋を逃す男”
吹雪エミ(女子)—“ムードメーカーの裏に秘密の恋”
生徒会長・凍堂レイジ(男子)—“氷の王子なのに恋愛に弱い”
雪山の用務員・モクじい— 北の大地学園の裏の番人
雪女カップル(特別出演)この学園の伝説の「恋の守護霊」的存在




