表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ランキング12位達成】 累計58万PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『3年ONI組 さっちゃん先生10 北の国から 男女あったかいんだから』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1381/1414

プロローグ 辞令!さっちゃん、北の大地へ恋愛の開拓?

冬の魔界教育委員会。


パキパキと氷の割れるような音がする冷えた部屋で、

さっちゃん先生は、いつものように紅茶をすすりながら事務机に足を乗せていた。


「ふぁあ……今年のガキどもも騒がしかったわねぇ。

よし、そろそろ南国リゾートにでも異動して――」


ドンッッ!!


机の上に叩きつけられる白い封筒。


「……辞令?」


さっちゃんは眉をひそめ、イヤ~な予感を漂わせながら封を破った。


中には、信じがたい文言が躍っていた。


『教諭異動通知 さっちゃん先生

北の大地学園

任務:恋愛開拓』


一瞬、部屋の空気が凍りついた(もともと寒いが)。


「……はい?」


伝説の鬼教師の眼が、さらに細く鋭くなる。


「“恋愛開拓”って何よ。私は重機か?

北の大地を耕せっての? 学園の恋も凍りついてんの?」


後ろで教育委員長(小心者の鳥人間)が震えながら言った。


「き、北の大地学園はですね……最近、冬が長くて寒くて……

生徒たちの恋愛が全然芽生えないんです……」


「寒いのは気温でしょ。恋まで凍らせるなっての」


鳥人間は涙目で続ける。


「そ、それで……

“魔界一の仲人”さっちゃん先生に……ぜひ……!」


さっちゃんはため息をひとつ、深く吐いた。


「……あー、もう。分かったわよ。

恋愛でも雪でも何でも溶かしてやるわ。

北の大地ごと、私が温めてやんよッ!」


杖を肩に担ぎ、鬼教師はニヤリと笑う。


「待ってなさい、北の大地学園。

氷点下の恋も、極寒の青春も……

ぜーんぶ私が解凍してやるわッ!」


その瞬間


外でドォォン!と雷が落ち、雪崩が起きた。


まるで北の大地が、彼女の到来を恐れて震えたかのように。


さっちゃん先生の“極寒恋愛開拓”大作戦


いま幕を開ける!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ