第九話 M-1本戦、トーナメント開幕!!
魔界最大の漫才大会、
「M-1 魔界グランプリ」本戦会場。
客席は満員、魔界中継は億単位。
光、炎、氷、骨、幻術が入り混じる狂気の熱気。
そして
登場、MMC生徒たち
衣装もメイクも、一流のプロ仕様。
地獄の養成所で鍛えられたオーラが違う。
司会者ドロアナウンサー
「おっと!? 漫才師なのに本物の火炎が噴き出してますね!?
今年のM-1は安全基準どこいったぁ!!?」
客席
「キャー!」
「うわー!最高だ!!」
トーナメント開始!!
第一試合:黒電ハーデン × 断罪ルーメン(MMC最強コンビ)
黒い雷のボケと
光の断罪ツッコミ。
完璧すぎるスピードと破壊力。
ボケ:ハーデン
「俺の雷、最近Wi-Fiにもつながります」
ツッコミ:ルーメン
「つながるかァ!! その顔面ルーターか!!」
観客
「うおおおお!!!」
「レベル違う!!」
※危うく観客席のスマホが一斉充電される事案発生。
ライバル校の2人は順調に勝ち上がり
決勝へ。
第二試合:キツネ乃ふぅこ × スカル兄
幻術 × 骨崩落の超カオス漫才。
ふぅこ
「こっち見て~?(幻術で観客半分を猫に見える幻覚)」
観客(猫姿)
「ニャアアア!!」
すべて猫語。
スカル兄
「猫にツッコミわかるかぁぁ!!」
ボケた瞬間、肩の骨が飛び、
猫の客席へポトッ。
猫(幻覚)
「ニャ(落ちた)」
ふぅこ
「スカル兄ぃ~!その骨返してもウケへんからね!」
会場
「ギャハハハハ!!」
混沌を極めつつ
惜しくも準決勝敗退。
第三試合:ラミリス・バニー × ウィステリア
AI × 文系ホラー芸。
ラミリス
「あなたのボケは“死の匂い”がしますね」
ウィステリア
「闇の底に沈んだ笑いを……詩にしただけ」
観客
「重い!!」
「怖い!!」
ラミリス
「分析の結果……このコンビは不適合です」
観客
「言うな!!」
シュールで刺さる層には刺さり
ギリギリで敗退。
そして準決勝
ボルカ × クール=リース
見た目は完全に“漫才のデコボコ”。
炎と氷、真逆のコンビ。
でも今の2人は違う。
ボルカ
「クール!! 俺もうファイアボール投げへんぞ!!
今日は……笑いだけを燃やす!!」
クール
「……うん……僕も……スベるけど……気持ちは熱い……」
キツネ乃ふぅこ
「(裏で)うわ、成長してんじゃん……悔しいけど泣けるわ……」
ラミリス
「2人の信頼値……過去最高です……!」
さっちゃん
「行ってこい!! お前らがMMCの魂や!!!」
準決勝ネタ:
『炎と氷の同棲生活』
ボルカ
「朝から氷の布団なんやけど!?」
クール
「……夜、暑かったし……溶けたら困るし……」
ボケて、燃やして、
凍って、ツッコんで――
息が完璧に合ってる。
ツッコミのたびに
ボルカの炎が赤→青→白→黒と
“ギャグの出来栄えで色が変わる”。
観客
「黒炎きた!!!」
「最高傑作!!」
大歓声で決勝進出。
決勝戦
ボルカ × クール=リース
VS
黒電ハーデン × 断罪ルーメン(MMC最強)
魔界全土がざわつく。
実況者
「まさかのMNCとMMCのライバル校同士の対決”!!
これはヤバい!!熱い!」
さっちゃん
「行け……!
お前らの『笑い』はここまで来たのを誇りなさい……!!」
ふぅこ
「絶対勝ってこいよ。
負けたらウチの尻尾切ってやるからね!」
スカル兄
「骨全部預けて応援するぜ!!」
さっちゃん
「折るな!!!!」
決勝戦の舞台の幕が
ゆっくり上がる。
ライトが2組を照らす。
緊張。静寂。期待。
MNC史上最大の戦いが
ここから始まる。




