第七話 師匠たちの陰謀!?理論と感性がぶつかる魔界お笑い戦線
魔界MNC(魔界お笑い養成カルチャー)に、
今日も朝から不穏な空気が流れていた。
教室の黒板にはでかでかと
『漫才最強理論・完全理解』
と書かれている。
書いたのは……ボンミッチー
魔族貴族にして、“笑いを勘違いした知識マニア”である。
名前:ボンミッチー
種族:魔族貴族 外見:スーツ姿の紳士、目つきが鋭い
性格:高慢、ギャグ理解ゼロ、無理やり笑わせようとする
特技:漫才の理論解説、ツッコミの極意(理論的すぎて寒い)
ボンミッチーの「漫才最強論」爆誕
ボンミッチー
「漫才とは、ボケ:ツッコミ=3:7。
そしてツッコミの鋭角は45度!
ギャグは“理論”デース!!」
生徒たち
「………(え、何言ってんの?)」
ボルカ
「火って何度で吐けばウケるんスかね……?」
ラミリス・バニー
「理論値分析中……私でもわからない……」
ゴブ郎
「俺のジョークは計算外すぎて測定不能だぜ!」
※ただのスベり
ボンミッチー
「さぁ、これが“完璧なる笑い”。理解できない者は退学デース」
生徒たちの頭から煙が上がり始める。
シェリー・スパーク vs グラディウス・ホーン
師匠会議がなぜかバトルロイヤルに
シェリー・スパーク
「ちょっと待ちなさいよボンミッチー!
笑いは体当たりギャグでしょ!?
電撃こそ至高!!!」
(ボンッ! 生徒3名が感電して吹っ飛ぶ)
グラディウス・ホーン
「……静かにしろ。
お前のギャグは物理攻撃すぎて笑いが死ぬ。」
シェリー
「なにぃ!? ギャグに死なない体を育てるのが教育よ!」
グラディウス
「……お前の指導、半分訴訟案件だぞ。」
お互いの教え方が真逆すぎて、
そのままツッコミと電撃の師弟バトルが勃発。
生徒たち、完全に混乱する
ふぅこ
「師匠が戦ってんじゃねぇよ!!
どっちのギャグが正しいんだよ!!」
クール=リース
「氷点下のテンションで言うけど……
こんなん理解できるわけない……溶ける……」
スカル兄
「俺なんかさっきから骨折ってばっかりだぞ?
教育ってなんだ?」
ウィステリア
「争いは……空虚……闇……」
生徒たち
「暗いわ!!」
そして現れる救世主
さっちゃん(地獄教師)
ドガァァァンッ!!(杖の爆発)
さっちゃん
「全員、黙れぇぇぇぇぇ!!
頭で笑い語る前に、まず笑わせろや!!」
シェリー
「へぇい!」
グラディウス
「……了解。」
ボンミッチー
「ワタシは理論的に――」
ドゴォォォォン!!!(杖が直撃)
さっちゃん
「黙れボンミッチー!
お前の理論、氷点下より寒いんじゃボケェ!」
生徒たち
「うおおおお!!さっちゃん!!救世主!!」
さっちゃん
「笑いってのはな、
“教わる”ものでも、“計算する”ものでもなくて……
“人を楽しませたい”って気持ちから生まれるんや!」
「ボケもツッコミも、
自分の色で勝負したらええんや!
師匠の型にハマりすぎたら、笑いは死ぬ!」
生徒たち
「……さっちゃん……!!」
その日の終わり
師匠たちは反省し、
生徒たちは自分たちの“型”を再び確かめた。
ふぅこ
「結局さっちゃん最強じゃん……」
スカル兄
「俺もさっちゃんにツッコまれたい(骨が砕けるけど)」
クール=リース
「……あれは……惚れる……」
※珍しく氷が少し溶ける
理論より、個性。
強制より、自由。
笑いは“押し付けるものじゃなく、育てるもの”。
さっちゃんの指導により、
生徒たちは再び前を向き始める。
生徒たち(魔界養成カルチャー・MNC)
ボルカ・ハッパー(炎獄族)
特技:舞台で火炎芸(炎を吐く)
弱点:緊張すると観客にファイアボールを投げる
特徴:ツッコミされると炎の色が変化(赤→青→白→黒)
さっちゃん評価:
「緊張で劇場燃やすなバカタレ!!」
クール=リース(氷霊族)
特技:氷魔法で“スベり芸”を物理再現
弱点:ギャグ外すと舞台が凍って崩壊
性格:やる気ほぼゼロ、口数少なめ
口癖:「笑いとか……溶けるし……」
スカル兄(白骨族)
特技:自称“魔界の松本人骨”、ボケ担当
弱点:骨が外れやすく、医療事故が多い
特徴:「お約束の崩壊」が得意技、補助者必須
キツネ乃ふぅこ(妖狐族)
特技:妖術トリックスター芸、幻術で観客半分異世界へ
弱点:可愛いのに口が悪く、さっちゃんと舌戦で場が凍る
さっちゃん評価:
「アンタ私に勝てると思うなよ??」
ゴブ郎(ゴブリン界のプリンス)
特技:ゴブリンジョーク
弱点:圧倒的につまらない
特徴:本人だけは天才だと思い込む
校長の評価:
「お前は逆にすげぇよ……笑いゼロって才能だぞ」
ラミリス・バニー(AI式魔人)
特技:量子演算でネタの最適解を瞬時に算出
弱点:完璧すぎて逆に受けない、計算がロボット的
口癖:「そのボケの期待値は0.62……改善が必要です」
ウィステリア(月影族)
特技:お笑いを“詩”として表現する文系芸人
弱点:ネタが暗すぎて観客のメンタルが欠ける
特徴:たまに名作を生むが、ほぼホラー




