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【ランキング12位達成】 累計57万8千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『3年ONI組 さっちゃん先生9 爆笑お笑い学園MNC』

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第二話 初めての漫才発表会、舞台は失敗の嵐

MNC養成所、広大な舞台。


初めての漫才発表会の日、3年ONI組の生徒たちはペアを組み、観客の前に立つ――いや、立つどころか命がけの舞台である。


ボルカ・ハッパーとクール=リースのペアが最初の登場。


ボルカ、緊張で火炎ボールをプスプス放つ。


「うおお、熱っ――!」


客席の一角がモクモクと煙り、クール=リースが氷魔法で応戦するも、舞台全体がスベり、氷の上で自滅。


スカル兄はボケを決めようとした瞬間、骨が外れて倒れ込む。


「お約束の……崩壊ぅ!」


観客は悲鳴と笑いの境界で固まる。


その時、さっちゃん先生が杖をブンッと振る。


「おい! 舞台を焼くな、凍らすな、粉砕すんな!」


杖の魔力で炎を制御、氷を溶かし、スカル兄の骨を元通りに


「ふぅ、これで誰も死なずに笑えるな」


ボルカは赤面、クール=リースは床で滑りながらも必死にネタを続行。


「笑いは……氷の上でも……耐え……る……」


「耐えるんじゃねぇ! 観客を笑わせろバカタレ!!」


さっちゃん先生が全方位ツッコミを炸裂させ、舞台のカオスを制御する。


次のペア、スカル兄とキツネ乃ふぅこ。

ふぅこが妖術で幻術を放ち、観客半分を異世界に飛ばす。


「きゃー、どこ行くの!?」


「いや、こっち来い!!」


杖を振るさっちゃん、ふぅこに毒舌全開。


「アンタ、笑わせるつもりか、それとも観客を誘拐するつもりか!!?」


発表会は混乱の連続だ。

だが、さっちゃん先生は生徒たちにこう言う。


「見ろ! 失敗こそが舞台対応力を育てる。観客の笑いと焦りを読め! 間とテンポを感じろ! そして、何より楽しめ!!」


ボルカは火炎ボールを制御できるようになり、クール=リースは氷でギャグのアクセントをつける技を覚える。


スカル兄は骨を外さずにボケを連発できるようになり、ふぅこも幻術を笑いに活かす術を掴む。


観客は小笑。


舞台は混沌だが、確かに笑いの魔力が満ちている。

最後にさっちゃん先生は杖を掲げ、教室全体に響かせる。


「さあ、みんな! 初めての失敗を恐れるな! 舞台で死なずに笑いを作れる者こそ、本物の芸人だ!!」


3年ONI組、今日も砂埃と笑いの中で、少しだけ成長した。まだまだ未完成だけど、確かに面白い!


生徒たち(魔界養成カルチャー・MNC)


ボルカ・ハッパー(炎獄族)

特技:舞台で火炎芸(炎を吐く)

弱点:緊張すると観客にファイアボールを投げる

特徴:ツッコミされると炎の色が変化(赤→青→白→黒)


さっちゃん評価:

「緊張で劇場燃やすなバカタレ!!」


クール=リース(氷霊族)

特技:氷魔法で“スベり芸”を物理再現

弱点:ギャグ外すと舞台が凍って崩壊

性格:やる気ほぼゼロ、口数少なめ


口癖:「笑いとか……溶けるし……」


スカル兄(白骨族)

特技:自称“魔界の松本人骨”、ボケ担当

弱点:骨が外れやすく、医療事故が多い

特徴:「お約束の崩壊」が得意技、補助者必須


キツネ乃ふぅこ(妖狐族)

特技:妖術トリックスター芸、幻術で観客半分異世界へ

弱点:可愛いのに口が悪く、さっちゃんと舌戦で場が凍る

さっちゃん評価:

「アンタ私に勝てると思うなよ??」


ゴブ郎(ゴブリン界のプリンス)

特技:ゴブリンジョーク

弱点:圧倒的につまらない

特徴:本人だけは天才だと思い込む


校長の評価:

「お前は逆にすげぇよ……笑いゼロって才能だぞ」


ラミリス・バニー(AI式魔人)

特技:量子演算でネタの最適解を瞬時に算出

弱点:完璧すぎて逆に受けない、計算がロボット的

口癖:「そのボケの期待値は0.62……改善が必要です」


ウィステリア(月影族)

特技:お笑いを“詩”として表現する文系芸人

弱点:ネタが暗すぎて観客のメンタルが欠ける

特徴:たまに名作を生むが、ほぼホラー

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