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【ランキング12位達成】 累計57万8千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
「アイゼンハワード最後の旅5 ハメられた罠と笑う死神、盗まれた友情」

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第6話 友情の盗難 、 裏切りの真相

砂漠都市の外れ、日没の砂丘に影が伸びる。

敵の追手が迫る中、アイゼンハワード、ルアーナ、リュカの三人は息を潜め、廃墟の建物の陰に隠れていた。


ルアーナ「また、あの死神レイヴが敵側にいるなんて…!信じられない…!」


リュカ「でも、あんな奴が本当に裏切るとは思えない…」

華奢な体を震わせつつも、リュカは不安そうに仲間を見守る。


一方、遠くの高台ではレイヴがにやりと笑いながら、敵の動向を探っていた。

砂埃まみれで、あちこちぶつかりながらも、絶妙に敵幹部を翻弄する。


アイゼン(皮肉たっぷりに)「ふむ、こいつが裏切るかどうか…俺の予想だと絶対助けに来る。…いや、来るはずだ。いや、来るんじゃねぇか…イヒヒヒ!」


ルアーナ「あんたのその“絶対”はいつも怪しいんだけど…」


敵幹部は三人を分断するため、巧妙な策略を仕掛ける。


砂漠都市の迷宮内部、暗くねじれた通路を三人が進むと、突如として床が軋む音が響いた。


アイゼン「…おやおや、床が砂爆弾仕掛けになってるじゃないか。さすが敵、センスは悪くない。」


「き、危ない!」

リュカが踏み込む瞬間、床板が沈み、砂煙と小爆発が辺りに舞い上がる。


ルアーナは素早く腰のポーチから小型装置を取り出し、床下の罠を解析。


「これ、電子信号で起動するタイプよ!解除します!」


ピッ、ピッ、と数秒で解除完了。砂煙の中でルアーナは得意げに舌を出す。


しかし次の瞬間、天井の鉄球が鎖を伝って落下。


アイゼン「来たか…いや、来やがったか!」


杖を振ると、鉄球はギリギリのところで止まり、アイゼンのギャグ交じりのツッコミが炸裂。


「おいおい、俺の頭狙うとはナイスジョークだな!」


リュカは華奢ながらも身軽に飛び、壁伝いに回避する。

ルアーナは悲鳴をあげつつも、鉄球を計算でかわす完璧なステップを踏む。


さらに壁から鋭い刃が飛び出す。刃は曲線を描きながら三人に迫る。


リュカ「うわっ!」

身をひねってかわすが、砂煙で足元が滑り転倒。


アイゼン「おっと、君の運動神経もここまでか?いや、笑いは取れたぞ!」


ルアーナも転びそうになりながら、ブーツで刃を蹴り返す。

刃は弾かれ、天井の鉄球に当たり、偶然にも別の罠を破壊。砂埃が舞い、迷宮全体がギシギシと響く。


三人は笑いと悲鳴を混ぜながらも、絶妙な連携で罠を突破。

砂煙の中、アイゼンが杖を振って鉄球を跳ね返し、ルアーナが罠の解除、リュカが回避のフォロー。

まるでギャグアクション映画のワンシーンのように、迷宮は二人の不安と笑いで満たされていく。


振り返ると遠くの高台でレイヴがくすくす笑いながら、仲間たちの混乱を楽しむかのように影から見守っていた。



リュカ「うわっ、ここを通るなんて無理…!」

しかし、アイゼンは杖を振り、ギャグまじりの動きで砂煙を操作し、攻撃をかわす。


その瞬間


死神レイヴが影から現れ、敵の鉄球を小さな手で押さえ、仲間たちの前に滑稽なポーズで登場。


レイヴ「あらあら、こんなところでお会いするとは。えっと、偶然ですよ、偶然!」


ルアーナ「あ、あの行動…やっぱり裏切りじゃない?」


レイヴは敵幹部の注意を引きつけながら、仲間が通れる安全なルートを確保。

その滑稽な動きはまるでコメディのようだが、確実に仲間を守っていた。


アイゼン「ほらな。絶対助けに来るって言った通りだろ?この悪魔、やっぱり味方だ!」


三人はレイヴの示すルートを通り、迷宮の出口へと進む。

砂煙と笑い声の中で、仲間たちの信頼と友情が深まる。


高台で見守るレイヴの影は、夕焼けに赤く染まり、仲間の背中を照らす。

その顔には、毒舌と悪戯の笑みの奥に、確かな友情の光が宿っていた。


レイヴ(心の中で)「さて、次はもっと面白い試練だ…イヒヒヒ…」



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