第2話 ビーチ学習デーの恋模様
朝日がきらめく南国の砂浜。南国学園の生徒たちは、ビーチ学習のために元気いっぱい集まっていた。
「わー! 海だ! 青い! 砂が熱い!」
ミナト・プルメリアが大声をあげると、すぐさまカケル・ココナがニヤリと笑った。
「なら、ちょっと水鉄砲で涼しくしてやろうかな?」
水鉄砲を持ったカケルの指先が、ミナトの頭上で構える。
「ちょ、ちょっと! やめてよ、カケル!」
ミナトが叫ぶや否や、カケルの水鉄砲がビュン!と放たれ、ミナトは全身びしょ濡れに。
「いやー、南国学園、やっぱり楽しいなー!」
レンジ・タイガは少し離れたところで、アヤメ・ハイビスカスを見つめる。
アヤメはクールを装いながらも、心臓がドキドキしているのを自覚していた。
「…ったく、レンジはいつも黙って見てるだけ…」
アヤメが小さく毒づくと、レンジは手で砂を払いながら、真っ赤になって小さく答える。
「いや…その…見守るのも大事だろ…」
一方、ユラ・モンステラとハル・タヒチは砂浜でビーチバレー。
ハルがボールをスパイクしようとすると、ユラはちょっとドキドキしてボールを落とし、二人で笑い合う。
「ちょっと、真剣にいこうよ!」
ハルが声を上げると、ユラは笑顔で目をそらす。
その様子を、さっちゃん先生は杖を片手に見守っていた。
「アンタたち…まったく、恋愛とバカンスを混ぜすぎ! 青春の花を咲かせたいなら、もっとちゃんと努力しなさいよ! ついでに、私に迷惑かけるんじゃないわよ!」
と、杖をふりかざすと、砂の上を転がるミオ・ココナッツとパパイヤ・スズキ。
二人は同時に砂に倒れ、砂まみれで笑い転げる。
「うわー! さっちゃん先生まで巻き込むなんて!」
リュウ・アロハはギターを持ったまま呆れ顔。
「いや、これが南国学園の本気か…」
昼になり、ビーチでの水鉄砲戦、砂遊び、バレーと遊び疲れた生徒たちは、砂浜でお昼休憩。
ミナトとカケル、レンジとアヤメ、ユラとハル…少しずつ距離が近くなる。
「…ねえ、カケル。次は…もう少し優しくしてくれない?」
ミナトが小声で言うと、カケルは笑って肩をすくめる。
「仕方ないな…じゃあ、次は狙わないぜ…多分」
レンジとアヤメも、小さな手の触れ合いがあった。ユラとハルもボールを渡すタイミングで、自然と笑顔を交換する。
「まったく…あんたたち、砂浜で何やってんの!?」
さっちゃん先生が杖で砂を叩くと、全員が一斉に吹き飛ばされ、砂だらけ。
「青春ってこういうことよ! 恋の花は南国でこそ咲き乱れるの!最高じゃない!」
さっちゃんの毒舌と熱血が、島全体に響く。
砂浜に転がる男子女子たち、笑いと照れと恋心が混ざり合い、まさに南国の青春絵巻。
「さて…次はどんなトラブルが待ってるかな…」
さっちゃん先生は杖を握り、遠くの海を見つめながら小さく呟く。
今日も南国学園の恋の嵐は止まらない。
◆教師・大人キャラクター
さっちゃん先生
見た目:小学生風、女王様気質
年齢:450歳(魔界界隈で伝説の鬼教師)
性格:毒舌・全方位ツッコミマシーン、遠慮ゼロ
特徴:魔界一の仲人役としても活躍、恋愛地獄の現場で大暴れ
武器:杖(魔力を込めてツッコミ・暴走制御可能)
役割:青春イベントに乱入して問題を解決、全員の恋愛成就に関わる黒幕的存在
◆ONI組(南国学園編)
男子生徒
レンジ・タイガ ― 冷静でちょっと照れ屋、恋に奥手
カケル・ココナ ― 活発で行動力あり、女子人気高し
パパイヤ・スズキ ― 運動神経抜群、イタズラ好き
ソラ・マヒナ ― 空手部所属、真面目で優しいがロマンチスト
ハル・タヒチ ― 海好き、ムードメーカー
リュウ・アロハ ― 音楽好き、歌が上手、シャイ
ユウ・サンゴ ― 美術部、観察眼鋭い、女子の心を読む
レイ・ナツメ ― 文学好き、甘い言葉が得意、ややナルシスト
女子生徒
アヤメ・ハイビスカス ― クール系、実は甘えん坊
ミナト・プルメリア ― SNS映え女子、明るくて人気
ユラ・モンステラ ― 内気だが芯が強い、優しい笑顔
ルアーナ・パパイヤ ― 天真爛漫、科学好き、頭脳明晰
コトリ・マリン ― おっとり系、不登校気味、心に深い感情を抱える
サクラ・カカオ ― 明るく社交的、恋愛話が大好き
ハナ・リリコ ― スポーツ万能、男女問わず人気、行動派
ミオ・ココナッツ ― おしゃれ好き、少し天然でドジな一面
アオイ・バナナ ― 文系でクール、毒舌キャラ、仲間思い
ナナ・パッション ― 芸術家肌、詩や絵で自己表現




