第4話 3年ONI式懺悔討論大会、笑いと涙の心ほぐしバトル
3年ONI組の教室は今日も修羅場。
カケルがまた無意味に机を叩きながら叫ぶ。
カケル
「俺は正しい!みんな間違ってるんだ!!」
レンジ
「うるせぇ!また炎上動画作ってんのか!」
アヤメ
「みんな、黙ってよ…私のせいで揉めてるし…」
空気は最高潮に張り詰める。
ここでさっちゃん先生が杖をカツンと床に打ちつける。
さっちゃん
「いい?今日の授業は“怒りと誤解をぶっ飛ばすONI式懺悔討論大会”!全員ステージに立ちなさい!」
生徒たち、半信半疑でステージに並ぶ。
レンジは渋々、カケルは腕組みでふんぞり返る。
さっちゃん、杖を振りながら全員にツッコミ。
さっちゃん
「ステージが怖い?笑えるほど泣かせてやるわよ!」
懺悔&感謝バトル開始
1人目、カケル。
カケル
「ごめんなさい…動画でみんな巻き込んで!」
さっちゃん
「えぇ、そりゃ巻き込むわ!でもそこから学べ!」
2人目、レンジ。
レンジ
「俺も…ごめん、怒りで誰か傷つけた」
カケル
「…てめぇ、今さらかよ!」
さっちゃん
「文句は杖に言いなさい!」
ステージ上、2人の怒りがぶつかり合う。
しかし徐々に怒りは笑いと涙に変わる。
レンジがカケルの肩を叩く。
「…でも、あんたがいなきゃ盛り上がらねぇな」
カケル
「お前もな…」
次にアヤメが震えながらステージへ。
「私…誰かに嫌われるのが怖い。だから、強気に振る舞ってた…」
さっちゃん、杖で軽くアヤメの頭をポン。
「知ってたけどね、顔でバレバレだよ!でも今告白したその勇気が大事なの!」
アヤメの涙に、クラス全員がハッとする。
ミナトはスマホを下ろす。
羽柴カイは小さく拍手する。
ガロは照れ隠しに筋肉ポーズ。
最後にさっちゃん先生が杖を高く掲げる。
さっちゃん
「見たか、ONI組!誰も不良じゃない!怒りも不安も、全部君たちの個性なの!」
教室は笑いと涙で溢れ、ついにONI組は“ひとつのチーム”になった。
レンジとカケル、アヤメとコトリ、全員が目を合わせて微笑む。
さっちゃん
「よし、今日の授業は成功!次はもっと面白くなるから覚悟しなさい!」
生徒たち、まだ混沌だけど、心の奥底に少し光が差した瞬間だった。




