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【ランキング12位達成】 累計58万PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
「アイゼンハワード最後の旅3 ― 西の都市国家の陰謀」

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第一話 西の都市国家ルーメンへ―死の気配のする町

挿絵(By みてみん)


東西に割れた巨大都市国家


西はルーメン共和国、貧民街や裏市場、情報局、浮遊装置工房が入り混じる戦争の最前線。

東はヴァルト帝国、帝国首都と軍需工場を中心に軍事封鎖が敷かれ、監視の目が光る。

中央境界線には鉄壁の軍事封鎖、橋も要塞化され、互いの侵入はほぼ不可能。

地下には伝説の禁書庫カルマが存在し、東西双方の権力者がその存在を秘匿している。


そんな緊張の都市国家ルーメンに、一行は足を踏み入れた。



アイゼンハワード

「……空気が悪いな。戦争の臭いか、それとも煙草か。」


ルアーナ

「スモッグじゃなくて、違法燃料の匂いです!」


リュカ

「工場型都市特有の、血と汗と油の混ざった匂い……。」


死神レイヴ

「フフフ、オレの大好物の匂いイヒヒヒ!」


街を見渡すアイゼンがニヤリと笑う。

「よし、決まりだ。」

「何が?」とルアーナ。

「面倒ごとだ。」


その瞬間、門番が叫ぶ。

「そこの旅人!今この都市は特別警戒中だ!余計なことはするな!」


アイゼンは肩をすくめる。

「余計なこと以外、やったことないんだが。」


死神は肩でため息をつく。

「国家の闇、全部引っ掻き回してやるイヒヒヒ!」

ルアーナは呆れる。

「えぇ……」


リュカは少し不安げに

「今回は……無事にすみますよね?」


アイゼン

「保証はない。だがお前らがいるなら、何でもやれる。」


ルーメン共和国の市場では、違法取引と盗賊が暗躍。

東ヴァルト帝国は、軍事封鎖と監視で都市を掌握。

中央の橋は要塞化され、両国間の行き来は死と隣り合わせ。

そして、皇女リディアの行方不明事件の噂が市場に広がる。


ルアーナが市場の小競り合いに巻き込まれ、アイゼンは情報局にマークされる。

リュカは貧民街で目立たぬよう身を潜める。


死神は

「さあ、どんな死が待っているか楽しみイヒヒヒ」とふざけた声。


こうして、4人の珍道中は、戦争と陰謀、失踪事件、そして国家レベルのタブーが絡む都市へと、滑り込むように始まった。

都市国家《西ルーメン共和国/東ヴァルト帝国》現在状況


都市は東西で分断され、戦争状態にある。中央には厳重な軍事封鎖ラインが設置され、互いの動きを監視している。


西側:ルーメン共和国

西区(貧民街)

裏市場「タルゴ」が存在。違法取引や情報屋が密集する地区。


治安は悪く、犯罪や暴動も頻発。

市場の活気はあるが、住民は戦争と貧困に疲弊している。

上層街(議会・情報局)

政治の中心地。西情報局の拠点があり、情報収集・スパイ活動が活発。

表向きは平穏だが、権力闘争や陰謀が渦巻く。


工業区(浮遊装置工房)

軍事・民生用の浮遊装置を製造する工房群。

技術者や労働者は過酷な条件で働いている。

裏では戦争利用や違法改造の噂も絶えない。


東側:ヴァルト帝国

中央境界線(軍事封鎖)

東西を隔てる鉄壁の境界。橋を含め、軍事・監視施設が並ぶ。

西側からの侵入はほぼ不可能。警備は厳重。


帝国首都ヴァルト

帝国の権力中枢。東将軍府が置かれ、軍事行動の指揮を取る。

統治層は権威主義的で、戦争遂行に手段を選ばない。


軍需工場

武器・兵器の生産拠点。

労働者は軍の監視下で強制労働。

技術流出やスパイ行為は重罪。


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