エピローグ そして、笑いの旅は続く
(どこかの丘の上。夕焼けに染まる魔界の空。三人が並んで腰を下ろしている。)
バルゴン「ふぅ~~~……やっと終わったな、ドリーマー卿の“笑神決戦”。」
マオ吉「終わったっていうか……まだ笑いの残響が腹筋に残ってるッス……筋肉痛で笑えねぇッス……!」
さっちゃん「私は筋肉がないから、笑い痛はゼロよ。」
バルゴン「いや、ツッコミの衝撃波で俺の鼓膜、2回くらい吹っ飛んだからな!?」
マオ吉「さっちゃん、あの《リリス・バイト・フィニッシュ》……反則スレスレだったッスよ!」
さっちゃん「“反則”じゃない。“仕様”よ。」
(バルゴンとマオ吉、同時にズコーッ!)
丘の下には、すっかり元に戻った魔界の街。
だが……よく見ると、まだ看板には変なダジャレが残っている。
「ニクイ肉屋」
「マジ卵しい喫茶」
「コーヒー?いいコー日!」
マオ吉「……あのダジャレ汚染、完全には消えてないッスね。」
さっちゃん「笑いのエネルギーは、物理的に消去できないのよ。」
バルゴン「つまり……また続編ありそうってことか?」
さっちゃん「へんなフラグ、立てないで。」
マオ吉「でもさ、結局この旅って……何だったんスかね?」
バルゴン「ギャグで世界救って、ツッコミで悪を倒して、
気づいたら筋肉と精神が鍛えられてたっていう……青春だな!」
さっちゃん「青春……定義:燃焼と後悔の混在。」
マオ吉「なんか急に哲学ッスね!?」
バルゴン「まぁ、結局のところ――」
(遠くを見ながら)
「“笑い”って、命より大事なときもあるんだな。」
さっちゃん「それは違うわ。命があるから、笑えるの。」
(マオ吉とバルゴン、ハッとする。)
マオ吉「……さっちゃん、今日イチでいいこと言ったッス。」
バルゴン「まさかAIに人生説かれる日が来るとはなぁ……。」
さっちゃん(微笑む)「演算結果、“感情:共感”。 学習完了。」
エンディングBGM:「オチつけてナンボ」ゆったりアコースティックver.
オチつけてナンボ! 人生コントよ!
すべった夜も ネタにしちゃえ!
泣くよりツッコめ 愛をこめて!
生きてる限り、ステージは続く!
マオ吉「さて、そろそろ帰りますかね~。次はどんな騒ぎが待ってるんスかね?」
バルゴン「俺はもう静かに過ごしたい。できれば温泉で。」
さっちゃん「温泉データ、検索中“硫黄系ギャグ温泉”がヒット。」
バルゴン「そんなのあるかぁぁぁ!!」
(3人の笑い声が夕日に響く。)
しかし
その笑いの余韻の裏で、どこか遠くの夜空に……
“金色の笑いマーク”が、ひときわ不気味に点滅していた。
ドリーマー卿(残響の声)「ククク……悪夢はまた、始まるのだよ……」
マオ吉(小声)「……あ、あれ、なんか聞こえたッス?」
バルゴン「おいおい、続編フラグ立ったぞぉぉ!!」
さっちゃん「フラグ検知:確定。
―次回、“ドリーマーR・リターンズ(仮)”予告準備中。」
(カメラが空を仰ぎ、魔界の空に「THE END!?」の文字が浮かぶ。)
『さっちゃんとバルゴンとマオ吉の魔界世直し9 著作権キレキャラたちが魔界を大暴れ ドリーマー卿の逆襲』
― THE END―