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【ランキング12位達成】 累計57万9千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
第八章 魔導の国と魔導生命体

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第6話 悲しき?仲間との再開

ルナの塔の最上層──。


重々しい漆黒の石畳が敷き詰められた広間には、魔導灯が淡く、そして不気味に揺れていた。

その中心、玉座にふんぞり返る男、闇の司祭カザール。

その傍らに立つは、艶やかな黒衣に身を包んだ魔女、魅惑の黒魔術師マーリン。


「マーリン!わしの言うことを聞け!おぬしの魔力あっての勝利ぞ!」


マーリン(小声で)

「……逆恨みじゃなくて、こいつ本当に嫌いだわ。顔も声も全部無理。」


「ほら、奴らが来たぞ!階段の響きが近い……!わが憎しみを、ついにぶつける時!」


マーリン(立ち上がり、腰をパンと叩きながら)

「やれやれ……これが最後よ、カザール。もしまた私の背中を利用するつもりなら、その時は、あなたを燃やすわ。本当に灰になるまで。」


「ふははは!好きに言うがいい!お前もどうせ勝つためにこの塔に残ったのだろう!?勇者どもよ、来いッ!」


ギイ……と扉が開く。


入ってきたのは、勇者アルベルト、シスターマリア、そして村人リスク。


「……ついに来たか、塔の最上層。ここが最後の戦いの場か。」


「気を引き締めていきましょう。あの二人、魔力が桁違いです……特にマーリンさんは」


「ていうかあの人、。戦艦10隻沈めた伝説の“厄災のマーリン”でしょ?」


カザールが不気味な笑みを浮かべて言った。

「勇者たち知らなかったと思うが……マーリンは実は魔族なのじゃ」



「いや、ですよね?魔族ですよね。」

「両目もよく紅く光ってたし、魔族っていうかラスボス感すごかったし。」

「みんなもなんとなく、気づいていたのね」


「えっ、気づいてたの!?」

カザールはビックリした。


マーリン(ブチギレ)

「ちょっと!皆さん!感動的な再会に水を差さないでくださいませんこと!?なんなら氷漬けにしますわよっ!?」


「よしその粋じゃマーリン!作戦通りやれよ!勇者たちを闇に葬るのだッ!」


マーリン(渋々)

「はいはい。やればいいんでしょ、やれば……もう、あーめんどくさ。」


「これが……最後の戦いか……!」

「え、最後なの?このあとスイーツ食べに行こうと思ってたのに……」

「リスクさん、命のやりとりをしている最中に何を……!」



マーリン(ため息)

「本当にこのパーティー、緊張感ないのね……まぁ、嫌いじゃないけど。」


「マーリン!?余計な情など捨てろ!お前はわしとともに──」


「はいはい、わかってますわよ。じぃじぃは、うるさいわねもう……」


塔は、静寂を破って再びその狂気と魔力を蠢かせ始めた。



かつての仲間が敵として向き合う、運命の一戦。

ルナの塔、最上層

死闘が、ついに始まる!!

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