第6話 ドリーマー卿の真の夢・世界統合コメディ計画
ドリーマー卿「さぁ、魔界の諸君!夢と現実を融合させ、
“永遠に笑う世界”を作るのだぁぁぁ!!」
巨大ホログラムに映るその笑顔。
周囲では笑顔エネルギー炉が稼働を開始。
ビームが走り、世界がまばゆい光に包まれた。
街中の人々が突然笑いだす。
子ども「ははっ!お腹いたい!」
サラリーマン「残業中も笑ってます!つらいけど楽しいです!!」
おばあちゃん「歯が取れてもニッコニコやでぇ!」
犬も猫も笑顔、信号機までニコニコ顔に。
赤信号「止まってスマイル!」
青信号「渡ってスマイル!」
黄信号「迷ってスマイル!」
マオ吉「どこ行っても陽キャ地獄ッス!」
バルゴン「ワシもう笑い疲れたんじゃが!」
魔界と現実が融合し、魔界の町の看板が変更
「ニクイ肉屋」
→ 店主:「お客様が来ないのが“憎い”んじゃなくて、“肉”が売れすぎて憎いんです!」
「カフェ・オレオレのカフェ」
→ 店主が常に“オレ自慢”をしてくる。味は普通。
「服のセンスよりフク来たる」
→ 福袋を買うと中身より説教が入ってる。
「パンパン!屋ぞ!」
→ 毎朝3時から大声で客を起こす強制モーニング店。
街頭ビジョンでは24時間耐久ギャグ番組が放送中。
司会:オズワルド卿「さぁ今夜も笑う準備はできてるかなぁぁ!?」
観客「もう笑えねぇぇ!!」
さっちゃん「笑いの周波数を感知。ドリーマー卿の狙いは……
“笑いエネルギーの搾取”よ。」
ホログラム分析結果:
“笑えば笑うほどドリーマー卿の笑顔が大きくなる”
マオ吉「つまり……世界の爆笑が、あいつのバッテリーってことッスか!」
ドリーマー卿「その通りぃぃ!!
みんなが笑えば笑うほど、私の肌ツヤもピカピカになるのだ!!」
彼はすでに顔面パック状態、ツヤッツヤ。
反射して魔界が眩しい。
バルゴン「お前それもう美容業界の敵や!」
【第4幕:サンマンマ、奇跡の復活】
ドリーマー卿「笑えぇぇぇ!もっと笑えぇぇぇ!!」
人々「アハハハハハ……もう顎が限界……」
そのとき――
空から光が差し、聞き覚えのある声が響いた。
サンマンマ「やめなはれぇぇぇ!!!」
(ドラムロール)
バルゴン「出たぁ!笑い界の母!!」
マオ吉「また生き返ってるッス!!」
サンマンマ「永遠に笑うのは……疲れるんやでぇぇ!!!」
その声が響いた瞬間、世界中の人々が一斉に息を吐いた。
「ハァ……久しぶりに真顔したわ……」
ドリーマー卿「フハハ!笑いが止まるなどありえん!」
サンマンマ「笑いっちゅうのは“間”が命や!詰め込みすぎたら酸欠やで!!」
バルゴン「お前、酸欠でドラゴンブレス出てるで。」
マオ吉「息してるだけで漫才始まるな……!」
さっちゃん「リリスバイト演算システム、分析完了。
“間”の欠如が、笑い疲労の原因と判明。」
さっちゃんの特許ツッコミ発動!
「ツッコミ圧・最大値999デシベル!」
ドリーマー卿「ひぃぃぃ!耳が幸せすぎて辛いィィ!!」
装置がショートし、スマイルエネルギーが空へと散った。
笑い疲れた街に、静寂が訪れる。
人々はようやくゆっくり深呼吸をする。
サンマンマ「せや、笑いはな、無理せんでもええんや。
“おもろない日”があるから、“おもろい日”が輝くんやで。」
マオ吉「……それ、名言ッスね。」
バルゴン「泣けるけど笑えるのが、一番ええ。」
ドリーマー卿
「……じゃあ私はどうすれば……?」
さっちゃん「まず、黙って寝なさい。夢の中で反省してこい。」
マオ吉「夢オチ禁止ッスよ!」
本日の学びポイント(さっちゃん毒舌解説付き)
永遠の笑い”は拷問。
さっちゃん「ドリーマー卿、笑いヨガの限界突破して地獄ヨガ行ってたわね。」
笑いには“間”が必要。
さっちゃん「一生ボケてたらツッコミも休職するわ。」
笑顔よりも“休む顔”が大事。
さっちゃん「人間、顔の筋肉にも定休日がいるのよ。」
サンマンマの言葉「笑って生きてるだけで丸儲け、笑いすぎは赤字。
ほんまの幸せは、クスッと笑える平日やで。」