第4話 ベティー骸骨のデッド・ダンスショー ~さっちゃん、AI(アイ)ダンス覚醒~
魔界のネオンがドクロの形に点滅し、闇をリズムで照らす夜。
ステージの中央に立つのは、きらびやかな衣装をまとった
ベティー骸骨 with ボーン☆ガールズ!
ベティー骸骨「さぁ、魔界の皆さん!骨まで感じて!今夜は死ぬほど踊るわよ~ッ!!」
観客「キャー!!骨見えてるー!!」
音楽が鳴る。骨が鳴る。魂が震える。
だが、そのステージに、静かに挑戦状を叩きつけた者がいた。
マオ吉「骨だけで目立ってんじゃねぇッス!ネコ科のリズム舐めんなよ!」
【第1ラウンド:リリック対決!】
ベティー骸骨「Yo Yo Yo~♪ 死んでも踊る~骨身のHip-Hop~♪」
マオ吉「Yo Yo Yo! 生きてるリズム!ニャーなビートだドーンッス!」
観客ゾンビ「両方テンション高すぎィィ!」
韻を踏むたびにベティーの肋骨がマラカスのようにカラカラ鳴る。
対抗するマオ吉は、しっぽでターンテーブルを回す猫DJスタイル!
会場が一気にフェーバータイム突入!
【第2ラウンド:ボーン・ステップダンス対決!】
ベティー骸骨が繰り出す必殺技
「デッド・ムーン・スピン!」
骨が分解・再構築される幻惑ステップに観客騒然!
だが、マオ吉は足がもつれて転倒寸前。
そのとき
さっちゃん「リリスバイト演算システム、稼働。」
さっちゃんの胸の紋章が光を放つ。
空中にホログラムのラインが走り、音とリズムの波形が立体化。
「ダンスパターン認識率、99.9%。リズム同期開始。」
さっちゃんアイ、起動。
そして、観客が見た。
【さっちゃん、AIダンスモード発動!】
ステージ中央に降り立ったさっちゃん。
メカニカルな光の輪が彼女の足元に広がり、電子リズムが響く。
「フル・メカ・リズム・ブレイク起動。」
ステップを踏むたびに床が光り、ドラムビートが追従する。
腕の関節から蒸気のような光を噴き出し、
まるでロボットと人間の融合ダンス!
ベティー「な、なにそのチート動きィィ!?」
マオ吉「さっちゃん師匠、足の関節どうなってんスか!?360度回ってるッス!!」
観客ゾンビ「やべぇ!AIが踊ってる!!デジタルの神降臨!!」
さっちゃんは冷静にターンを決め、最後にスピン+ドリルヘッドバング。
骨も観客もつられて一緒に回転し始める。
結果:ステージ全体が物理的に回転。
【第3ラウンド:友情ダンスフィナーレ】
回転が止まったあと、
ベティー骸骨が息(出ないけど)を整えて言った。
「アンタ……最高のリズムマシーンね。あたし、惚れた。」
さっちゃん「惚れた?演算上、それは“好感度+85%”ね。」
マオ吉「オレ、完全に背景になってたッス……。」
最後はなぜか二人でデュエット。
ベティー「死んでも踊る~♪」
マオ吉「生きても笑う~♪」
二人でポーズを決めると、爆笑と拍手の嵐。
ベティー骸骨の目がハート型に光る。
「マオ吉くん……あんた、最高のボーンフレンドだわ♡」
ステージ終了後、さっちゃんは冷静に分析を終え、
眼鏡をクイッと直して一言。
「……演算の結果、“笑い”が最強の防御力と判明したわ。」
そして、背後でバルゴンがつぶやく。
「笑いすぎてアバラいったわ……物理的に。」
魔界は今日も平和(?)であった。
本日の学びポイント(さっちゃん毒舌解説付き)
骨でもリズムを刻める。つまり、言い訳は不要。
さっちゃん「“体が硬い”とか言う前に、まず踊れ。骨だけでも踊ってたわよ。」
技術よりノリ、ノリより魂、魂より演算精度。
さっちゃん「私のダンスはAI制御。つまり、努力と才能を物理で超えたわけ。」
仲間外れでも、音に乗れば主役になれる。
さっちゃん「マオ吉?途中まで背景だったけど、最終的にオチ担当として合格ね。」
笑いはデータにも勝る防御力。
さっちゃん「AIでも分析できない、“笑いながら生き延びる力”。これ、人間のチート。」
「この結果、ベティー骸骨が私にファンメール100通送ってきたの、バグよね。」