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【45万2千PV突破 ! 全話 完結】運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『さっちゃんとバルゴンとマオ吉の魔界世直し9 著作権キレキャラたちが魔界を大暴れ ドリーマー卿の逆襲』
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プロローグ ドリーマー卿、世界的にアウトな宣戦布告

静寂を切り裂くように、魔界の空が歪み始めた。

雷鳴でもなく、炎でもない。


それは“光る広告塔”だった。


魔界上空に、巨大なホログラムが現れる。

きらびやかなスーツ、金色のマントをひるがえし、

目元には不敵な笑み。


あの男は夢の国・ドリームランド・ナイトメアの支配者、ドリーマー卿。


ドリーマー卿「諸君、ごきげんよう。

今宵、あなた方に“合法的にギリギリな悪夢”をお届けしよう♡

夢はね、無料じゃないんですよ!

この世界の笑いと心、ぜ〜んぶ……私のビジネスにしてあげます!」


ホログラムの背景が、煌びやかなネオンの街並みに変わる。

“DREAM ENTERTAINMENT GROUP”と書かれたビル群が次々と浮かび上がり、

そこから黒い稲妻が走った!


空が裂け、異界の扉が開く。

そして、そこから次々と“どこかで見たような”英雄たちが降り立った。


挿絵(By みてみん)


バッタマン「私は夜!だが最近、夜勤が多すぎて眠い!」

(目の下にはクマ、マントの裾にはコーヒー染み)

「正義は、仮眠のあとにやってくるッ!」


スッパーマン「正義の味方だが……腰がスーパーピキッ!!」

(腰ベルトに湿布、飛ぶたびにギシギシ音)

「悪を倒すより、まずストレッチだぁぁッ!」


ポパイヤ兄貴「ホウレン草が高騰して食えねえんだヨォ!!」

(代わりにモヤシを飲み込んで筋肉がしぼむ)

「オー・ノー!モヤシじゃパンチ出ねぇ!!」


オズワルド卿「しゃべる、しゃべる、しゃべる!黙る暇がない!おっと今もしゃべってるぅ〜!」

「トークで相手を眠らせる、それが私の芸だ!」


ベティー骸骨「ベティー、ステージに立つ♡……でも骨が鳴るのよね」

「トゥーン♪ ダンス♪ カラカラ♪」


ツノミー「合体したい。なんでもいい、合体したい。ツノだけじゃ生きられない!」

「頭部パーツにも、誇りがあるのだ!」


魔界中にニュースが走る。

魔界テレビ特報


「未確認ヒーロー群体が上空に多数出現中!

名称は“ドリーム・アーミーズ”。

彼らの笑いは、あなたの夢を吸い取ります!」


夢の粒子が降り注ぐたび、住民たちの目がとろけていく。

甘い幻覚。

無限に続くショータイムの悪夢。

魔界が、夢の檻に閉じ込められた。


その様子を、地上から見上げる影がひとつ。

さっちゃんである。

髪が風に舞い、扇を静かに構える。


さっちゃん「……夢を売る? ずいぶん寝ぼけた商売ね。」

マオ吉「Yo!夢も笑いも、タダが一番だろ!」

バルゴン「あいつ、笑いの本質をわかってねえな……!」


ドリーマー卿は、ホログラム越しに不敵な笑みを浮かべる。

彼の目は、どこか懐かしい炎を宿していた。

それは、かつてのフリースタイル(チート級エルフ)の弟子。


ドリーマー卿「フリースタイル師匠の“自由な笑い”は、

私が“支配可能な笑い”へと進化させました。

笑う自由? いえ、“笑わせる契約”の時代ですよ♡」


魔界の空が再び震える。

“笑いと夢の支配戦争”が、今、始まる!


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