第10話 笑神決戦!ツッコミ・オブ・ザ・デッド
魔界中央劇場
観客席は崩壊寸前、天井からギャグ玉の光が雨のように降り注ぐ。
ステージ中央には、最終形態となったお笑いモンスター・サンマンマが立ちはだかる。
サンマンマ「ヒャヒャヒャヒャヒャァ!!笑いは命!死んでも笑えぇぇ!!」
彼の背後から“ヒキ笑いウィルス”の黒煙が渦を巻き、劇場全体が狂気の笑い声で満ちる。
魔界住民A「も、もう笑いたくないのに…!口が勝手に笑ううぅ!」
魔界住民B「鼻から笑い声出てる!助けてぇぇ!」
バルゴンが拳を握る。
「笑いは命を奪うもんじゃねぇ……命を燃やすためにあるんだッ!」
マオ吉「Yo!この笑い、オチが来るまで止まらねぇ!けど、止めてやるのが俺らの仕事だ!」
さっちゃん、静かに一歩前へ。
「……本気を出すときが来たわね!」
胸の中央の紋章が眩く光る。
《G-04型:リリス・バイト》、完全起動。
《戦闘演算システム、起動》
《お笑い攻撃、軌道予測完了》
《回避行動、最適化》
マオ吉「出たー!チートモードォ!!」
バルゴン「この瞬間、誰もボケられねぇ…!!」
サンマンマが両手を広げる。
「ヒャヒャヒャ!見ろ!これが“笑神モード”だぁ!落とし穴の果て、笑いの天井へぇぇぇ!!!」
ステージが変形し、地面から巨大なギャグトーテムが伸びる。
それぞれが“すべるギャグ”“寒いダジャレ”“悪夢のフリップ芸”を放出。
魔界住民C「あぁぁ!ダジャレが頭に直接響くぅぅ!」
魔界住民D「『布団が吹っ飛んだ』がリアルにぃぃ!!」
さっちゃん「お笑い解析、完了……!」
扇を両手で構える。
「ツッコミ最終奥義――《リリス・バイト・フィニッシュ》!!」
銀色の光刃が走り、ギャグトーテムを一閃。
ツッコミエネルギーが爆発し、場内の“寒いギャグ”がすべて粉砕される。
サンマンマ「ば、馬鹿な……ツッコミが……笑いを……上回るだとぉぉ!!!」
バルゴン「いくぜマオ吉!合体技だ!!」
マオ吉「Yo!リズムに乗って、魂燃やすぜ!」
二人の力が共鳴する。
“スマイル・バースト”発動――!
紅蓮の笑炎とリズムの衝撃波が黄泉劇場全体を包み込む。
ウィルスが焼かれ、観客たちの顔から笑いの呪いが消える。
サンマンマ「ヒ、ヒャハ……ヒャハハ…… 笑って……終われたなら……本望や……」
その体は光のギャグ玉となり、天へと昇っていった。
マオ吉「Yo!笑って泣いて、また明日!」
バルゴン「燃え尽きたな……いいツッコミだったぜ!」
さっちゃん「黄泉も魔界も、オチつけてナンボね!」
そして、魔界全員が魔界の中心で声を合わせる。
全員「ツッコミ大合唱。笑って生きろォーー!!!」
爆笑と涙とツッコミが入り混じる、最高の千秋楽。
エンディングテーマ:オチつけてナンボ!
作詞:さっちゃん(毒舌系)
作曲:バルゴン&マオ吉バンド
歌:魔界オールスターズ
(イントロ:テンポよく、ギャグ音入り)
ドッカーン!ズッコーン!今日も大爆笑!
泣き顔も 笑えばアートだわ!
バルゴンの炎でハートを焼いて
マオ吉のラップで 世界がスウィング!
さっちゃん「笑いの修羅場、今日も営業中!」
オチつけてナンボ! 人生コントよ!
すべった夜も ネタにしちゃえ!
泣くよりツッコめ 愛をこめて!
生きてる限り、ステージは続く!
サンマンマの夢も 地味ーちゃんの涙も
ネタに変えりゃ 希望のスパイス!
黄泉も魔界も 拍手喝采!
笑いがあれば 怖いもんなし!
マオ吉「ネガティブ禁止!ボケたら即ツッコミYo!」
バルゴン「燃やせ!この瞬間を!!」
オチつけてナンボ! ツッコミは愛よ!
転んだ分だけ 強くなれ!
涙のあとに 笑顔の花を!
世界の果てまで 笑い届けよう!
(大合唱:全魔界)
「オチつけてナンボ〜〜ッ!!!」
「……人生、笑ってツッコんで、ちゃんとオチつけて帰りましょ。」




