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【45万2千PV突破 ! 全話 完結】運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『さっちゃんとバルゴンとマオ吉の魔界世直し8 黄泉の新喜劇軍団が笑い死にウィルスをまき散らす』
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プロローグ 魔界に黄泉の国からお笑い軍団が地方周り!?

その日、魔界の夜空に、馬鹿でかいネオンの笑顔マークが浮かんだ。

「ギャハハハハハッ!」


という声と共に、地平線の向こうから巨大トラックがやって来る。

ボンネットには金文字で


『黄泉の新喜劇軍団・地獄営業ツアー2025』


と書かれていた。


車が止まると、ステージ用の照明がバチバチと点灯し、スモークの中から4人の影が浮かび上がる。


黄泉の新喜劇軍団


団長:サンマンマ


挿絵(By みてみん)


「死んでも笑わせる女」

おかっぱ頭に真っ赤なスーツ、口紅は裂けるほどのスマイルライン。

ひき笑いの「ヒ〜〜〜ッヒッヒッヒ!」で空気を歪ませる能力を持ち、

聞いた者の肺を“笑いすぎ”で破壊する。

その笑い声には魂を震わせるウィルスが宿る。


団員:地味ーちゃん


挿絵(By みてみん)


くすんだベージュのワンピースで登場する地味な女芸人。

だが、ネタが“地味すぎて”逆にツボを突く。

聞いた者は“笑いを我慢しようとして”窒息する。

通称:「沈黙の殺笑師」。


団員:狭間の蚊んぺい


挿絵(By みてみん)


常にブーンという蚊の羽音と共に登場。

ギャグを言うたびに観客の脳を“くすぐる”超音波を発する。

「笑い」と「かゆみ」を同時に誘発し、笑いながら掻きむしって死ぬ恐怖の芸人。


団員:山田山田


挿絵(By みてみん)


名前を二回名乗る二重人格芸人。

片方がボケ、もう片方がツッコミを担当。

自分同士の掛け合いが完璧すぎて、観客の脳が“テンポの速さ”に追いつけず、笑い過ぎで昇天する。

名台詞:「オレがオレにツッコミ入れたら宇宙が割れる!」


魔界の惨状

公演開始5分

魔界の広場はすでに阿鼻叫喚。

観客席の魔族たちは腹を抱えて転げ回り、

「笑い死にウィルス」が霧のように立ち上る。


「ヒ〜〜〜ヒッヒッヒ! 魔界の皆さん、死ぬまで笑ってくださいねぇぇぇ!」


サンマンマ、ひき笑い発動。


その声が響いた瞬間、空気が震え、建物の壁にヒビが入る。

笑いが伝染するたびにウィルスが広がり、

「ぎゃはははっ!」

「もうやめてくれ!」

「お腹が破けるぅぅぅ!」

という悲鳴があちこちから上がる。


魔界中のテレビ塔が“笑い電波”を受信し、

各地の村でも同時に笑いの感染が始まった。


魔界全体が、まるで狂気の新喜劇スタジアム。

笑い声と絶叫が混ざり合い、夜空には黒い花火のようにウィルスが弾けていく。


丘の上から、その惨状を見つめる3人。


さっちゃん「……アンタたち、本気で魔界を笑い殺す気なのね。」

バルゴン「ギャグが爆発的すぎて物理現象になってる!」

マオ吉「Yo!こりゃビートじゃ止まらねぇ!ツッコミもリズムも限界突破だ!」


さっちゃんがため息をつき、扇を握る。

「ウィルスを鎮めるには、笑いを止めちゃダメ……?

笑いながら助けるって、どんな罰ゲームよ!」


こうして、

“笑いの源”を絶やさずに、“笑い死にウィルス”を鎮めるという矛盾したミッションが始まった。



ナレーション

『さっちゃんとバルゴンとマオ吉の魔界世直し8

黄泉の新喜劇軍団が笑い死にウィルスをまき散らす』はじまり、始まり~


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