第８話 魔界大防衛戦！総出で悪夢の熊退治！
夜のデビルランド。
空は黒蜜色に染まり、地上はドロドロの糖分地獄。
悪夢熊プー＝ナイトメア・ベアが高らかに咆哮した。
プー「ハチミツは支配。甘い夢こそ、永遠の檻なんだよォ……」
さっちゃん「あら、永遠の檻？ こっちは永遠のダイエット中よ。甘さで世界取るなんて、女子力の勘違いも甚だしいわね！」
黒い泥が蠢き、観覧車の残骸から“悪夢の城”が形成されていく。
その中心で、トンペイと魔オウルが笑う。
魔オウル「フフ……夢とは、甘くして腐らせるもの……」
トンペイ「ブヒヒッ、糖分で支配だぁ！」生きてたの？
しかしその瞬間！
風が唸り、稲妻が走った！
風車ダン吉：「風を読めぇぇぇぇ！ 魔界、全風力解放ォォォ！」
かげろうの雨女：「湿度200％よ、ベトつく地獄に溺れなさい！」
豪雨と暴風がハチミツ泥を吹き飛ばし、ナイトメア・ベアの動きが鈍る！
バルゴン「今だ！炎の胃薬フレイム・バーストォォ！」
ゴオオオオオ！！
黒蜜が焼け焦げ、空に甘焦げた匂いが広がる。
さっちゃん「あ〜もう、焦げたプリンの臭い！ 食べられないのに腹だけ減るじゃない！」
あのちぁん「砂糖神の残留エネルギー、再スイート起動♡」
キラキラした魔法陣が発動し、白砂糖の光が空を舞う。
ぶんぶん蜂べい「ブーン！ 甘さの空爆開始ブーン！」
空からキャンディ型爆弾が次々と落下！
黒泥を覆っていた悪夢層がパリンと割れる！
スケスケさん「透けて見えるぜ……プーの胃の中が！」
トビ猿「ヤバいっス！ あれ夢どころか、フルコース地獄っス！！」
さっちゃん「カロリーの暴力で支配とか、現代社会の比喩として優秀ね。でもアンタらが落とすのは“体重”じゃなく“悪夢”でしょ！」
ナイトメア・ベアとなった。
プーが咆哮を上げる！
プー「ハチミツがぁぁぁ！ 甘さを返せぇぇぇ！」
体内の泥が噴き出し、空を覆う。
魔界の住人たちが再び飲み込まれかける。
そのときマオ吉がマイクを掴んだ。
マオ吉「Yo！ もう糖分はゴメンだ！
ビートでブレイク！ リアリティ・アタックだッ！！」
――“リアリティ・ラップ：アンチシュガーVer.”――
「Yo！ ハチミツまみれの支配はいらねぇ
糖分よりも真実のスパイスだぜ！
甘い夢に酔ってる暇はねぇ
Wake up 魔界、現実を食らえッ！！」
ビートが空気を震わせ、ハチミツの波が後退。
ナイトメア・ベアが苦悶の声をあげる！
プー「甘くない……夢が……壊れるぅぅぅ！！」
さっちゃん「壊れたのは夢じゃなくて、アンタの血糖値よ！！」
最後の一撃を放つのはバルゴン！
バルゴン「これがオレたちの現実の炎だッ！
“タコ焼き・オブ・ジャスティス！！”」
ドゴォォォォォォン！！
炎の竜巻がナイトメア・ベアを包み込み、黒いハチミツが蒸発！
マオ吉「Yo！ 夢、終了！」
ぶんぶん蜂べい「蜂蜜の時代、終焉ブン！」
さっちゃん「ハチミツは冷凍保存で十分よ！」
夜明けの光が差し込む。
焦げた砂糖の匂いと、少し甘い風だけが残った。
さっちゃん「まったく、夢も糖分もほどほどにね。
甘すぎる世界は、胃もたれしかしないのよ。」
本日の学びポイント（さっちゃん毒舌解説付き）
甘い支配には要注意！
さっちゃん「“優しさ”と“依存”は紙一重よ。甘やかされすぎたら、自分で立てなくなるの。」
現実を見ろ、スイーツより重いのは真実。
さっちゃん「体重も真実も、量るのは勇気がいるのよ。」
チームプレイは糖度より熱量！
さっちゃん「友情はカロリーゼロ。でも努力は高カロリーよ、燃やしなさい！」
ナイトメア・ベア撃退の鍵は“笑い”と“ビート”！
さっちゃん「毒舌とリズムで世界救うとか、正直ウチら天才じゃない？」
「いや〜、まさかのプー暴走回よ。
ハチミツが黒泥になるとか、糖度高すぎて魔界ごとベタついてるわ。
まず言わせて。
「夢を飲みたい」って、カロリーも欲張りも限界突破してるのよ！
しかもトンベイ吸収？ それもう食事じゃなくて“食害”！」
