第7話 悪夢熊プーの本性 ― 魔界占拠開始!
夜のデビルランドに、黒い霧が立ちこめる。
観覧車が停止し、風も止まり、ただ“ねばつく甘い匂い”だけが漂っていた。
マオ吉「さっちゃん、何か来る……!!」
次の瞬間、プーの体から黄金のハチミツがドロドロと溶け出し、真っ黒な泥に変わっていく。
目は虚ろに光り、口からはねっとりとした声が漏れる。
プー「ハチミツは友達。君の夢も……飲みたいなぁ〜〜〜」
黒いハチミツの泥が地面を這い、トンベイの足に絡みつく。
「や、やめろ!オレは食べ物じゃねぇ!」
叫んだ瞬間、トンベイの身体が泥に吸い込まれた。
轟音。
その場に立っていたのは悪夢熊プーが覚醒したナイトメア・ベア。
巨大化した影が夜空を覆い、観覧車のゴンドラが一つ、また一つと押し潰されていく。
ドリーマー卿「見よ!我が悪夢の力よ。これが“悪夢の支配者”の誕生だ!」
マオ吉「ヤベぇ……リズムが狂ってやがる!なら、ビートで叩き直すぜッ!」
ドドドドッ!マオ吉のビートが夜空に響き渡り、
黒泥の波が一瞬だけ止まる。
だが、プーの胸から再びドロドロとした音が響いた。
「もっと……甘い夢を……」
さっちゃん(毒舌モードMAX)
「ちょっとアンタ!夢を食べる前に糖尿で倒れるわよ!? その粘度、もはや“悪夢シロップ”よ!」
マオ吉「さっちゃん、冗談言ってる場合じゃねぇ!」
さっちゃん「冗談じゃないわよ!これ、魔界どころか胃袋の危機よ!!」
ナイトメア・ベアが腕を振り上げ、闇の波が一帯を覆う。
観覧車の残骸が宙を舞い、夢の国がまるで悪夢の胃袋に飲み込まれていく。
そのとき、空から一筋の光が差した。
マオ吉「……ビートが通じねぇ。次は、“心のリズム”で行くしかねぇ!」
プー「リズムは甘いね……。もっとドロドロのテンポにしてあげるよ。」
さっちゃん「やめなさい! テンポ120で胃もたれしてんのよ、こっちは!」
そのとき、観覧車の残骸が闇に溶け、黒い観覧車=ナイトメアホイールが誕生!
プー、魔オウルが中央で笑う。
プー「夢の頂上から、全ての世界を見下ろすんだ……!」
魔オウル「悪夢こそが真実。光など、眠りの幻想にすぎぬ……」
さっちゃん(怒りMAX)「悪夢で支配? ハチミツまみれのくせに大言壮語ね! 歯が全部溶け落ちるわよ、その糖分で!」
マオ吉「さっちゃん、もうツッコミじゃ止まんねぇ! リズムじゃねぇ、“魂”で行くぞ!」
闇と光、ビートと毒舌が交錯する。
しかし、プーたちは笑っていた。
プー「ハチミツのように、ゆっくり、確実に……魔界を覆ってやるよ。」
魔界、占拠開始。
ナイトメア・ベアの旗が立ち、夜空が完全に黒蜜色へと染まる。
本日の学びポイント(さっちゃん毒舌解説付き)
甘い話には“糖分爆弾”が潜んでる
さっちゃん「夢を語る前に、現実のカロリーを見なさい!」
悪夢も最初は甘い香り
さっちゃん「詐欺もスイーツも、入口はだいたい似てるのよ。」
仲間を吸収する奴はだいたい裏切り者
さっちゃん「“シェア精神”と“吸収欲”は紙一重。」
ビートとツッコミは世界を救う
さっちゃん「マオ吉と私、つまりリズム&毒舌の化学反応ってわけ。」
ナイトメア・ベア? そんなの怖くないわ。悪夢なんて、笑い飛ばせば朝になるのよ!
……ただし、カロリーは笑いじゃ消えない。
次回はツッコミより運動量で勝負よ。燃やせ、魔界の脂肪」




