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【46万7千PV突破 】運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『さっちゃんとバルゴンとマオ吉の魔界世直し7 悪夢の国からサヨウナラ』

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第7話 悪夢熊プーの本性 ― 魔界占拠開始!

夜のデビルランドに、黒い霧が立ちこめる。


観覧車が停止し、風も止まり、ただ“ねばつく甘い匂い”だけが漂っていた。


マオ吉「さっちゃん、何か来る……!!」


次の瞬間、プーの体から黄金のハチミツがドロドロと溶け出し、真っ黒な泥に変わっていく。

目は虚ろに光り、口からはねっとりとした声が漏れる。


プー「ハチミツは友達。君の夢も……飲みたいなぁ〜〜〜」


黒いハチミツの泥が地面を這い、トンベイの足に絡みつく。

「や、やめろ!オレは食べ物じゃねぇ!」

叫んだ瞬間、トンベイの身体が泥に吸い込まれた。


轟音。


その場に立っていたのは悪夢熊プーが覚醒したナイトメア・ベア。

巨大化した影が夜空を覆い、観覧車のゴンドラが一つ、また一つと押し潰されていく。


挿絵(By みてみん)


ドリーマー卿「見よ!我が悪夢の力よ。これが“悪夢の支配者”の誕生だ!」


マオ吉「ヤベぇ……リズムが狂ってやがる!なら、ビートで叩き直すぜッ!」

ドドドドッ!マオ吉のビートが夜空に響き渡り、

黒泥の波が一瞬だけ止まる。


だが、プーの胸から再びドロドロとした音が響いた。

「もっと……甘い夢を……」


さっちゃん(毒舌モードMAX)

「ちょっとアンタ!夢を食べる前に糖尿で倒れるわよ!? その粘度、もはや“悪夢シロップ”よ!」


マオ吉「さっちゃん、冗談言ってる場合じゃねぇ!」

さっちゃん「冗談じゃないわよ!これ、魔界どころか胃袋の危機よ!!」


ナイトメア・ベアが腕を振り上げ、闇の波が一帯を覆う。

観覧車の残骸が宙を舞い、夢の国がまるで悪夢の胃袋に飲み込まれていく。


そのとき、空から一筋の光が差した。

マオ吉「……ビートが通じねぇ。次は、“心のリズム”で行くしかねぇ!」


プー「リズムは甘いね……。もっとドロドロのテンポにしてあげるよ。」

さっちゃん「やめなさい! テンポ120で胃もたれしてんのよ、こっちは!」


そのとき、観覧車の残骸が闇に溶け、黒い観覧車=ナイトメアホイールが誕生!

プー、魔オウルが中央で笑う。


プー「夢の頂上から、全ての世界を見下ろすんだ……!」

魔オウル「悪夢こそが真実。光など、眠りの幻想にすぎぬ……」


さっちゃん(怒りMAX)「悪夢で支配? ハチミツまみれのくせに大言壮語ね! 歯が全部溶け落ちるわよ、その糖分で!」


マオ吉「さっちゃん、もうツッコミじゃ止まんねぇ! リズムじゃねぇ、“魂”で行くぞ!」


闇と光、ビートと毒舌が交錯する。

しかし、プーたちは笑っていた。


プー「ハチミツのように、ゆっくり、確実に……魔界を覆ってやるよ。」


魔界、占拠開始。

ナイトメア・ベアの旗が立ち、夜空が完全に黒蜜色へと染まる。



本日の学びポイント(さっちゃん毒舌解説付き)


甘い話には“糖分爆弾”が潜んでる

さっちゃん「夢を語る前に、現実のカロリーを見なさい!」


悪夢も最初は甘い香り

さっちゃん「詐欺もスイーツも、入口はだいたい似てるのよ。」


仲間を吸収する奴はだいたい裏切り者

さっちゃん「“シェア精神”と“吸収欲”は紙一重。」


ビートとツッコミは世界を救う

さっちゃん「マオ吉と私、つまりリズム&毒舌の化学反応ってわけ。」


ナイトメア・ベア? そんなの怖くないわ。悪夢なんて、笑い飛ばせば朝になるのよ!

……ただし、カロリーは笑いじゃ消えない。

次回はツッコミより運動量で勝負よ。燃やせ、魔界の脂肪」


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