第6話 ドリーマー卿、観覧車の頂上で悪夢演説!
魔界の夜空。
虹色の稲妻が走り、夢の国「デビルパーク」にそびえ立つ観覧車が突如、ドス黒く輝き出した。
ティーカップを蹴り飛ばしながら現れるのは、悪夢の支配者・ドリーマー卿。
シルクハットをくるりと回し、声高らかに宣言する。
「諸君、夢の頂点に立つのは私だ!
甘い幻想と吐き気を伴う絶望を、ここに融合させようではないかぁぁ!」
観覧車の頂上に仁王立ちするドリーマー卿の足元では、
魔界の住人たちが地上で悲鳴を上げている。
「うわー!なんか空が回ってるー!」
「観覧車の目が光ってる!? 観覧車が生きてるぅー!!」
さっちゃんは風で着物を押さえながら、観覧車の中からドリーマー卿をにらみつける。
「アンタねぇ、“夢を支配する”とか言ってるけど、
観覧車の上で演説とか昭和のショーか!? 古っ!!」
バルゴン「やべぇ、観覧車のスピード上がってるぞ!? これ……遊園地というより拷問器具じゃねぇか!」
マオ吉「Yo! 回転無限、目がグルグル、リズム取れねぇ、地獄ループ!」
風車ダン吉「なら任せろ!風の力、風速120メートルで回転倍増じゃあ!」
ブォォォォォォッ!!!
観覧車が回る!回る!止まらない!!
遠心力で魔界の住人たちはシートに張り付き、叫び声がこだまする!
「ひゃああああ!髪が逆立ってるぅ!」
「うわああ!さっちゃんの靴が飛んだぁぁ!!」
「俺の晩ごはん(ケーキ)が天井にぃぃ!!」
ドリーマー卿もバランスを崩し、ハットが風に吹き飛ぶ。
「ちょっ……待て!ハットが命なんだぞぉぉ!!!」
さっちゃん「あら、悪夢の貴公子も帽子一枚でテンパるのね!
頂上から突き落としてあげるわ、そのセリフごと!」
彼女は観覧車の支柱を蹴り、ドリーマー卿へ一直線!
強風の中、髪をなびかせながら回転ジャンプキック炸裂!!
ドガァァァァァン!!
ドリーマー卿「ぎゃひゃあああああ!夢が……回るぅぅぅぅ!!!」
ドリーマー卿は吹き飛び、観覧車のイルミネーションの中へ消えていった。
観覧車がようやく停止。
しかし魔界の地上では
「うぷっ……ケーキの残り香が……」
「Yo…Yo……リリックが……出そう……(吐)」
「オレの夕飯返せぇぇ……」
風車ダン吉「すまん、つい回しすぎた!」
さっちゃん「“風を読む”ってそういう意味じゃないのよ!! 読まずに回すなぁぁ!!!」
彼女は額に手を当ててため息。
「もう……観覧車がトラウマになりそう。
“夢の国”って言うけど、現実は三半規管の地獄ね。」
マオ吉「Yo!回る夢、吐く現実!
魔界ジェットでドリーム粉砕!
頂上で叫ぶツッコミクイーン、
今日もギャグで悪夢制圧ィ!!」
さっちゃん「まとめたようでまとめてない!でもノリは嫌いじゃないわ!」
本日の学びポイント(さっちゃん毒舌解説付き)
夢の国の観覧車、回しすぎ注意!
さっちゃん「あんたね、ロマンチックに見せたかったのかもしれないけど
風速120メートルで回す遊具はもはや兵器!
夢より先に胃袋が悲鳴をあげるわよ!!
“回転数で勝負”とか言ってるうちは、エンタメじゃなくて拷問よ!!」
悪夢の支配者も、帽子が命。
さっちゃん「ドリーマー卿、観覧車の上で偉そうに演説してたけど、
ハット飛んだ瞬間にテンション急降下。
支配者の威厳、風速で吹き飛んだわね。
夢を支配する前に、髪と帽子を固定しなさい!」
強風は仲間の扱い方にも注意!
さっちゃん「ダン吉、あんたの風力は頼もしいけど、
あれは“サポート”じゃなくて“台風”。
観覧車回すんじゃなくて世界回ってたわよ!?
“風を読む”と“風で飛ばす”は別物だからね!!」
観覧車は恋人と乗るもの。悪夢と乗るものじゃない。
さっちゃん「回転するたびに悪夢も胃も回る。
ロマンチックどころか、三半規管のサバイバルツアー・
“愛の観覧車”じゃなくて“罰ゲーム観覧車”だったわね!」
「夢の国でも、悪夢の国でも、常識と胃袋を守るのが魔界流マナー!
そして
ツッコミは世界を救う。」
マオ吉ラップ補足
「Yo!観覧車回って夢も吐き出す!
胃薬片手に魔界が笑う!
ツッコミクイーンが今日も吠える!
常識バグって上等だぜぇぇ!」
さっちゃん最終コメント
「次の悪夢の国、絶叫マシンはパスでお願いね!」




