表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/1008

第十一話 吐けないブレス

《最弱》にして《最狂》

ゼロ能力者・リスク、今ここに、すべての《数字》を――上書きする!


俺のステータスが、狂ったように跳ね上がるッ!!


挿絵(By みてみん)


―――――――――

名前:リスク(Zeroを超越する者)


レベル:49

体力:24

攻撃: 0+995+673(運)+625(賢さ)×300(ゼロの法則発動)

防御: 0+900+673(運) +625(賢さ)×300(ゼロの法則発動)

素早さ:0+955+673(運) +625(賢さ)×300(ゼロの法則発動)

魔力:1

賢さ:625

運: 673


※この世界で、最も弱いスライムに負けた男。


称号:必殺の仕事人リスク

称号:ビックリさせる天才

称号:しびれさせる者


固有スキル

・ゼロの法則(ゼロの能力を3つ発動すると発動。運と賢さが加算され、×300で攻撃・防御・素早さを強化)

・村を作る(現在無効)

―――――――――


「これが……!俺の全ッッ力だああああああああああああッッッ!!!!」


全力で振りかぶる!

攻撃力わずか20の毒針を――ティアマットの左首(下)へ!!


ズバァァァァァァァァンッ!!


「ギャアアアアアアアアア!!!!」


ティアマットの左首(下)が、風船のように膨れ上がり――破裂した!!


残る首は4本!!


「いくよーっ!!《重圧撃グラヴィティクラッシュ》!!」


カンナ姫のハンマーが空間ごと歪め、再生しかけた首を粉砕する!


「続けッ!!」

勇者アルベルトが右首(上)に斬りかかる。


「《双影斬ッ!!》」


クロスする双剣が閃光となり、右首(上)を断ち落とす!


ズバァァァァァァァァンッ!!


再び、俺は左首(上)へ毒針を――


「やめろぉぉお!!!!」


破裂音が轟き、ティアマットの首がまた一つ吹き飛ぶ!!


「モグラたたきー!!《グラヴィティクラッシュ》!!」

カンナ姫の連撃が再生すら許さぬ――!!


「《双影斬ッ!!》」

再びアルベルトが切断、地面に赤い雨が降る――


繰り返される破壊の連携。

地底竜ティアマットの五つの首は、ついに――


あと1本!


「1-2=……-1だぁああああああああ!!」


叫びながら、俺は毒針を最後のメインヘッド(中央)に突き立てる!!


ズバァァァァァァァァンッ!!


ティアマットが首、全損。


その巨大な体がよろめき――


「兄貴の魂、見せてやる……ッ!!」


勇者アルベルトが、あの必殺奥義を解き放つ!


「《リンゼルラッシュ》!!!!」


一撃、二撃、三撃――

赤い斬撃が、光となって舞い踊る!!


四撃、五撃、六撃、七撃――

兄弟の魂が交錯し、地を裂き、火花が舞う!


八、九、十――

風圧が唸り、剣の炎が大地を焦がす!


十一、十二、十三――

赤き炎がうねり、全世界を焦がさんと燃え上がる――!!


「ラストォォォォッ!!!!」


十四撃目――灼熱の一閃!!


燃える双剣が一直線に突き刺さる!

――地底竜ティアマットの心臓を、貫いた!!


「…………ッ」


その瞬間、全ての音が止まる。


そして。


ドオォォォォォォォン!!


ティアマットの巨大な身体が――崩れ落ちた。


地の神が、沈黙した。

地鳴りが止み、静寂が訪れる。


俺たちは、勝った。

《地底竜ティアマット》に、勝ったのだ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ