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腹黒女自分をコントロールしだす

 私は、腹黒い女だ。

 

 名前は、サチ。幸と書く。

 

 幸せになるようにと両親はつけてくれた。

 

 名前負けしてないか⁉︎

 

 全然幸せじゃねーし!

 

 しいて言えば、容姿はなかなかマシだ。

 

 でも、だから何?

 

 と言った感じだ。

 

 中学の時、可愛くていいよね。

 

 なんて女子に言われた。

 

 何がいいわけ?

 

 好きでもない奴に告白されたり、遠くから

 

 じっと見られてたりするんだよ。

 

 どこがいいの?

 

 かわいいくせに、そんな事するの?

 

 なんて言われたら嫌だからとにかく周りに

 

 気をつかう。

 

 正直疲れる。

 

 イケてる先輩に告白されれば、上級生の女 

 

 子に睨まれるし。

 

 睨まれるだけならまだいい。

 

 知らない上級生に呼び出しされた事もある。

 

 あんまり調子に乗ってんじゃねぇと。

 

 は?

 

 ちょうどそこにそのイケメン先輩が通って

 

 何やってんの?

 

 下級生に怒鳴るなんて良くないよ。

 

 なんて言われてた。

 

 ざまぁ。

 

 でも、

 

 私が何したってんだよ!

 

 それで幸せなんて、笑わせるんじゃねぇ。

 

 高校に入れば、また可愛くてスタイルがい

 

 い子がいるって、他のクラスから男子が見

 

 に来る。

 

 とにかく、見張られてない?

 

 もっと平和に暮らしたかった!

 

 いつまでも見てんじゃねーよ。

 

 休み時間くらいゆっくりさせろ!

 

 と心で叫ぶ。

 

 あー、まじ毎日うざいし疲れる。

 

 バイトを始めれば、ファンらしき男の子が

 

 バイト先に来る。

 

 やめてもらいたい。

 

 帰りが遅いから、暗い。

 

 信号待ちしていたら、知らない車の窓が開

 

 いた。

 

 おねーさん。一緒に遊ぼうよ。

 

 なんて話しかけられる。

 

 聞こえていたけどずっと知らんぷりしてい

 

 た。

 

 すました顔をしていたけど、正直怖くてた

 

 まらなかった。

 

 酷い時は、知らない車に追いかけられたり

 

 もした。

 

 それからは、バイトに母が迎えに来てくれ

 

 るようになった。

 

 怖いし、

 

 とにかくつまらない。

 

 そう思って日々過ごしていた。

 

 唯一家で好きなお菓子を広げて漫画を読む

 

 のが憩いの時間となっていた。

 

 この先、生きていてなんかいい事あんのか

 

 よ?

 

 先が思いやられるわ!

 

 本当の幸せってなんだよ‼︎

 

 十年以上生きてるけど、わかんねーよ‼︎

 

 でも、そんななかでも一応彼氏はゲットし  

 た。

 

 私好みのイケメン。

 

 人気あるし、カッコいい。

 

 それだけでもう幸せっていうのか?

 

 でも、イケメンと付き合えたからって幸せ

 

 でもなかった。

 

 全てのイケメンがそうではないだろうが、

 

 なんか上から目線のイケメンが多くないで

 

 すか?

 

 この、オレと付き合えたんだから感謝しろ

 

 よ的な…

 

 昔からチヤホヤされてきたのだろうか。

 

 このオレにそんな態度とんのかよ。

 

 みたいな?

 

 ちょっとケンカしたら、じゃわかれよう。

 

 なんて。   

 

 他にも女なんていくらでもいると言われた

 

 事もある。

 

 モテる人は、とっかえひっかえなの?

 

 それとも、私の中身が空っぽだから、つま

 

 らないのかな。

 

 たしかに、彼氏のどこが好きで付き合いだ

 

 したのって言われたら顔。

 

 と言っていた。

 

 愛してもいないんだから、愛されるわけも

 

 ない。

 

 そんな奴は、幸せになれる訳がなかった。

 

 だからと言ってもどうすればいいの?

 

 名前に幸せって文字が使われていても、幸

 

 せにはなれなかったよ。

 

 そんなモヤモヤした毎日をただひたすらす

 

 ごしていた。

 

 周りのみんなは、なんか楽しそうだ。

 

 私がつまらないからそういう風に見えてる

 

 だけ?

 

 誰か、教えなさいよ。

 

 幸せってやつを。

 

 みんなどうやって幸せを見つけてるのさ。

 

 どっかに落ちてる?

 

 売ってるの?

 

 もう、何がなんだかわかんないよ。

 

 あ、幸せ思いついた。

 

 そうだ‼︎

 

 わたしにとっての幸せって言ったら、

 

 アレだ。

 

 早速、放課後私は幸せのためにわざわざ遠

 

 出をして、ある場所に向かった。

 

 そうそう。

 

 これだよ。

 

 わたしの幸せは。

 

 そこは、有名な人気店。

 

 大概女子で賑わっている。

 

 今日も混んでいて並ぶ羽目になった。

 

 でも、幸せのために時間を惜しむ事なんて

 

 ない。

 

 やっと、わたしの番!

 

 続く。

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