47:『ハウルの動く城・1』
滅鬼の刃 エッセーラノベ
47:『ハウルの動く城・1』
ハウルの動く城というアニメがあります。
スタジオジブリの名作で、最近の作かと思ったら、2004年ですから四半世紀近くも前の作品です。
帽子屋のソフィーという女の子が荒地の魔女に呪われて90歳の老婆にされ、荒地を彷徨ううちに魔法使いハウルの動く城に迷い込み、荒地の魔女、そしてハウルの魔性と戦うというお話です。
働き者のソフィーは、ハウルの城の汚さに呆れて大掃除をします。この大掃除をすることで、それまで90歳という年齢相応のくたびれ具合だったのが、がぜん元気になって老婆の姿のまま若やいでいきます。
鷹揚なハウルは、咎め立てするようなことはしないのですが、自分の部屋が片付けられてしまったことに気づいて激怒します。いや、怒りつつも狼狽えてしまいます。
ハウルの部屋が散らかっているのは、呪物のアレコレが「あるべき場所に在ってハウルの魔性や魔力を担保している」のです。だから「なんてことしたんだ!」と怒るだけではなくて、ベッドに寝込んで溶け始めてしまいます。
あ、俺のことだ。
と、ハウルに渾身からの同情、シンパシーを感じてしまいました。
わたしは、自分の部屋を1・5室持っています。一階の六畳、二階の六畳が半分、いや半分ちょっと(^^;)。
文庫を中心に1000冊余りの本、中学のころから作りためたプラモデルが50個ほど、未組み立てのが100箱あまり、フィギュアが50ちょっと、電動ドリルに各種の工具、プラカラーやらの塗料が100ちょっと、自作のと買ったのと甲冑が十領(甲冑は領という単位で数えます)、ペーパークラフトの城や艦船がちょこっと、ドールがオビツの1/4からライフサイズ(等身大)まで、他に、ラジコンの戦車が10台、出版社から戻ってきた自分の本、ゲーム機が十数台、ゲームソフトが1000ほど、そのほか分類できないものがチラホラ。
小さいころの栞は「お祖父ちゃんの家、おもしろ~い(^▽^)/」と喜んでいたのですが、いっしょに暮らしているうちにソフィーになってしまいました。
ただ、うちのソフィーは掃除も片付けもしません。時どき「ちょ、じゃま!」とか「もーどーすんのよ!」とか目を三角にしておりました。
最近は「遺品整理とかしたら、全部ゴミだからね! 正気なうちに何とかしてよね!」になってきました。二度目の目の手術を終えた時は真顔で遺品整理の業者と料金をスマホで調べておりました(^^;)。
ソフィーの年齢設定、ご存じでしょうか。
18歳です。
かつて隆盛を誇ったアキバのメイド喫茶のメイド嬢は永遠の17歳でした。メイド以外のスタッフは妖精さんで、お店への行き帰りはタンポポの綿毛かなにかに掴まって森との往復、もちろんメルヘンの森であります。そう言う設定をして無理のないのが17歳なのでしょう。
ソフィーは、地味で真面目な女の子で、声も倍賞千恵子さん、倍賞さんと言えば寅さんの妹の『さくら』です。イメージが被ります。プロデューサーの鈴木さんも、そのへんの狙いがあったのではと思います。ハウルに出会う前、妹に会いに行くシーンがありますが、妹はカフェーに努めていて17歳です。ソフィーとは腹違いの妹なのですが、お互いを想う気持ちは寅さんとさくらに似ています。
ソフィーとレティ―のことに踏み込んでもおもしろいのですが、今回はハウルの部屋です。
こここから踏み込んで書こうかと思ったのですが『今日、病院だったよね?』と電話がかかってきましたので次回に繋ぎます。
☆彡 主な登場人物
わたし 大橋むつお
栞 わたしの孫娘
武者走 腐れ縁の友人(35回より故人)




