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刀靭の変
【参戦から1日。】
「次の戦争は?」
大きな部屋だった。
部屋には17人。
4人が負傷している。
「明日はどうだ?」
「大丈夫だろうな。」
カンピが立ちあがる。
「申請してくる。」
カンピは部屋を出る。
「申請?」
「戦いを申請する。相手が人数などの条件を出す。
陣地数はこっちが勝ってる。」
「陣地数?」
「戦争の優劣を分かりやすくする
ひとつの目安とでも言っておこう。
はじめは100対100から。
うちが今は117で優勢だ。」
「なんかゲームみたいだな。」
「名を挙げるのが目的。
中身なんて大して大事ではない。」
しばらくしてカンピが戻る。
「完了した。」
「条件は?」
「人数は3人。陣地数は2。」
「わかった。では、誰が行きますか?」
すぐヤイバが手を上げる。
「俺が行く。」
「大丈夫ですか?すぐに」
「試したいんでな…」
「じゃあ、俺も行く。」
挙げたのはシュンカだ。
「地下社会ってのを体験してみようと思ってね。」
「あと1人はこちら側から出してもいいかね?」
我宇珠が全員に聞く。
「いいですよ。」
「じゃあ、カンピ。」
「はい、かしこまりました!」