戦況 5
「皆さん、こんにちは。」
「こいつは…?」
「新たに参戦するボーンです。
こちらがコウ、モウ、シュンの3人。」
「突然ですが、
皆さんがやられたノゥの情報を教えてください。」
3人は地面に座り込んだ。
「俺はシュン…、俺はラドンにやられた。」
「俺はコウ。俺はアリスにだ。
ノゥにやられたのはボクだけだ…」
「やはり…」
ボーンは質問を変えた。
「今日の戦いでおかしい所は?」
「とくに…、いや、あった。
俺らの攻撃はヒットせず、
奴らは未来が見えるかのように
全て直撃してるかのようだった!」
「やはりな…」
ボーンと我宇珠は顔を見合わせる。
「そいつはノゥ。元精鋭百隊だ!」
「精鋭百隊だと…」
「えぇ、そうです。彼の意識は“福”。幸運の意識。
彼の周りには良いことが起こる。」
「そ…そんなんじゃ…勝てっこ…」
「いいえ、勝てるわ。」
ナナミも会話に参加する。
「彼の意識の弱点はある。
いくら幸運でも勝ちではない。
運良く時間稼ぎができました。
っていうこともあるの。
実力が勝っていればそうなるわ。」
「ご解説どうも。」
我宇珠は負傷した1人を担ぐ。
「早速ですみませんが、
残りの3人を運んでください。
続きは本部で行いましょう。」
トムはシュンを、ヤイバはボクを、
次郎はコウを担ぎ、本部へ向かう。