戦況 4
階段を降り終わり、10人は久々の地面を踏んだ。
「ひゃぁ~、疲れたぁ…」
「下りとはいえ、長すぎたもんなぁ…」
そこに男が歩み寄る。
「おかえりなさい。我宇珠。こちらの人々は?」
「うちの戦士だ。シャーンを倒した男だ。」
「シ…シャーンを!」
「これで形勢は逆転だ。
数で勝ってた奴らも終わりです。」
ボーンが2人に歩み寄る。
「戦況はどうですか?」
「私たちが8人。相手が16人。始まって26日だ。」
「我宇珠。相手は18人だ。
数時間前に2人加入した。」
「まぁ、互角だな。」
そこに明らかに負傷した男が
急ぐようにして現れた。
「ボク…!どうした!」
その男はボクという名だった。
「す…すみません…。
僕たちは敗北しました…!」
「敗北?お前は該当しないだろ。
今日はコウ、モウ、シュンの3人だろ。」
「寸前になって4人になったんだ。
あんたが出発する前にね。」
遠くの方からも明らかに負傷した男が3人来た。
「誰にやられた?アリスか?」
「アリスはコウが…」
「じゃあ誰だ?ラドンか?」
「いぇ…、ノゥです…」
「ノゥ?」
「数時間前に加入した1人だ!」
我宇珠は出迎えてくれた男に尋ねる。
「カンピ!そいつは…!」
先程から我宇珠と話していた男は
すぐさまファイルを開く。
「俺も先程知ったんだ。とんでもねぇヤツだよ!
星の数は5つ。巨大な勢力だ!」
「カンピ…、そんなもんではない。
他に情報はないんですか?」
カンピはファイルを見るが他に情報はないようだ。
「その人の能力はどんなものでしたか?」
「わ…わからない…。
僕らはどうして負けたかわからない…」
「誰か!
向こうの3人をこちらへ連れて来て下さい!」
トムと勝利が迎えに行く。
「我宇珠さん。もしかして…」
「有り得る話だ。」
3人が到着する。