軍散の乱 9
「こっちを見ろ~!」
突然、勝利の声が戦火の外から聞こえる。
呼びかけに応える余裕があった
ァブデラはそっちを向く。
「次は貴様ぁ…」
ァブデラはすぐさま目を覆った。
だが、遅かった。
目を覆った原因は光を放つ物体。
それが、
ァブデラの目の前まで飛んできていたのだ。
物体はァブデラの腕と顎にあたり、
その皮膚はただれた。
「これは…」
「リンだぜ!ゆけ、次郎!トドメだ!」
「命令すんじゃねぇよ!」
次郎はァブデラの焼けただれた顎に
三点倒立で蹴りを決めた。
「だが、ありがとな…勝利」
次郎はァブデラに近づく。
「立てよ…どうせまだヤル気なんだろ?」
「いいや…負けだよ…というより、
これ以上のダメージはバンブツのために負えない。」
「バンブツのため?」
「俺らバンブツはチーム。
そのチームは組織に加入する。
つまり、お前らの敵の組織。
今まさに戦争してる敵組織。
あまりヒドい負傷は治りが遅い。
つまり、組織に影響が出ちまう。
勝つ見込みもなく、無駄に足掻くぐらいなら、
早めに撤退し、次に備えろ。
てなわけで、俺の負けだ…」
「先まで見越してるのか…
こりゃぁ、頭が下がるな…」
「リベンジは次だ。」
「じゃあな!」
次郎は次のターゲットへと視点を変えた。




