軍散の乱 4
「いつものやりますか?」
「あぁ、形は大切なものだ。」
「では、私から。」
真っ白の着物を着た男は仁王立ちして言い放った。
「私の名は垂素。私の意識は“水”。3級だ!
好きなアーティストはBeatles。」
「では、私も…」
我宇珠も仁王立ちする。
「私の名は我宇珠。私の意識は“感”。
パラレルを伴う。好きな音楽家はBeethoven。」
「やっぱりこれがなければ…」
「そうだな!」
巨大な水しぶきと共に闘いがはじまった。
「いつものやんねーの?」
「やりますよ?」
「馬鹿馬鹿しぃ…」
「馬鹿馬鹿しくない!」
鉄仮面を着けた男は大声で叫ぶ。
「私の名はアヌァ・クシュー・マンドゥ・ルーズ。
マンドゥと呼んでくれ!」
「リクエスト毎回変わるよな…」
「今日はマンドゥの気分だ!
私の意識は“限”。限りだ。
好きな音楽は第一次ブリティッシュインビジョン。
ストーンズとかそーゆーのよ!」
「はいはい…」
「次はあなたの番です。」
「やらねぇよ!」
「やらないなら闘いははじまりませんよ!」
「じゃあ、勝手に攻撃させてもらうぜ!」
モウは攻撃しようとしたが、
身体が攻撃しようとしなかった。
「あなたの行動を限定しました。
あなたができるのは自己紹介だけ。
代わりに私も攻撃できませんが…」
「ちっ、仕方ねぇ…俺の名はモウ。星は4つ。
意識は“善”。パラレル寄りだ。」
「よろしく…」