刀靭の変 7
「俺と勝負しろ!サモス先輩にお前らなんぞ…」
「いいから黙ってろ。」
シュンカは敵を1人解放する。
「名前は?」
「名前なんて聞いてどうする?」
「強けりゃ覚えてて損なし。」
「弱かったら?」
「忘れればいい。」
「忘れられないくらい
特徴的な名前だったらどうする?」
「黙れ!さっさと名乗れ!」
ヤイバが怒鳴った。
「まぁ、あんた、
俺が名乗ったの綺麗さっぱり忘れてるからな
頭は大したことないから
簡単に忘れられるだろうな。
俺は瀬願。星はまだない。」
「いちいちうるさいやつだ。」
「いちいちうるさいやつだ?
あんたのさっきの怒鳴り声の方が
断然うるさいと思うけど?」
「うっせー!」
「ほら、あんたの方が…」
ヤイバは斬りかかる。
「ごちゃごちゃうるせぇんだよ!」
「あーあー、わかってないな。
あんた耳聞こえてますぅ~?
それと、誰か音量測る機械とか
持ってる人はいませんか?
この人の方が声デカくてうるさい
ってこと気づいてないんすよ。」
「ごちゃごちゃうるせぇんだよ。
いいか、俺が言ってるうるせぇは
理屈立てて文句言ってることだ。
音量じゃなくて内容!人をイラつかせる内容!」
「だったらイラつくって言えよ!
あんたの語彙力が弱いのを
人のせいにしてんじゃねぇよ!
しかも、理屈立てて
何か言ってんのあんたの方じゃねぇかよ!
あんた、すんげーアホね!アホ!」
「ホント…うるさくてムカつく奴だぜ!」
ヤイバは怒りに身体を任せ、刀を振り回した。
だが、そんな適当な攻撃は当たらず
代わりに攻撃をかわした
瀬願のカウンターを腹にくらった。