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9 元魔王と拳骨

その時のことは知らないが、

数時間後、俺は目を覚ました。



すると、目の前には3人の唇・・・・・。



ブチッ。


「おい。」


「「「っ。」」」


「なにをしている?」


「「「・・・・・・。」」」


「いい度胸だ。

拳骨(げんこつ)いくつずつほしい?」

俺の顔が笑顔になっていくのがわかる。


「「「け、けっこうで・「遠慮すんなよ。全員5発ずつな。」・・ひ、ひい・・・。」」」


3人は勢いよく駆け出す。


「まずはマリー、つ・か・ま・え・た!」

ドン、ドン、ドン、ドン、ドン。

「い、痛い・・・。」


「「マ、マリーッ。」」


さあ、あと2人か・・・。



それから2人にもしっかりと拳骨をお見舞いし、


俺はオークの討伐部位を依頼の最大受付量分を剥ぎ取り、小さな袋に入れる。


3人は・・・1人は笑顔を浮かべていたが・・・は頭にコブをつけて、

門を通る。


ミクが妙な真似をしようとしたので、


「なぁ、妙な真似したら、もう何発かいるか?うん?」


と笑顔で言ったら、


「ご、ご、ごめんなさい。」


とちゃんと謝ったから、コブに触れないように頭を撫でてやる。


「なあ、兄ちゃん?

どうなるんか・・「だから、どうしてくれるんだよ・・・。」・・ひ、ひい・・。」


というやり取りをし、

ギルドに向かう。


ちっ。


夜になっちまった。


ギルドに人の気配はほとんどなかった。


「メ、メ~イ。」ガシッ。


「お、おにいちゃん!?」


「心配したんだぞ。

メイたちが行った方に3、4百のオークの大群がって聞いて。」


「あっ。それなら、サクヤさんが倒して「おい、バカ。」・・・。」


ジー。


少ないからか・・・なおのこと周囲の視線が痛い。


「さて、依頼の受付はあっちだったか?」


俺はこの兄妹を越えて行き、

エルフの受付嬢に、

オークの討伐部位の入った袋を渡す。


「はい、これ、オークの討伐部位。」


「確かに。

報酬は・・・。」


「ああ、4等分にして残りはあの女の子たちに・・・。」


固まった3人を指差す。


「はい、どうも。」


俺の分の袋を受け取り、


ギルドを出る。


ダッシュだ。


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