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第二部、第6回〜第10回=39部,群芳神聊まで

第6回


・すうじのつかいかたのはなし……二と両


 二と両は、中的使い分けがあるにも係わらず、学んでいるひとにも難しいモノであるらしい。

 これに双を入れると、なにがなんだか。辞書しか見てないので、ルビもかなり苦しい使い方をしている。

 両親は、中的には双親を使うところです。

 二親と書いた時は、ぶっちゃけて言えば「数の使い分け」まで気が回らなかった。ただ、その場に「二」人いるという意味にしたかったこともあって、二のままでいいやとしました。


 なお、両はちょいと違う文字なのですが、まあいいよね、と。

 だから、三三両両も正しく書いてあるわけではない。これ、三三五五の中的言い回しなんだけど、この三三五五のイメージがちょっと違うと、今更気づいた。

 ちょっと人が固まって、ばらっ…ばらっ…と移動してる雰囲気を考えていたんだけども、本来は「集まるほう」に使うものらしい。そこかしこに散らかって存在している集まる前段階の状態も、三々五々と言うけど。

 三々五々自体は、述語にならないから、なんとなく集合離散は自由だと思っていたなあ。


第7回


・ふねのどうぐについて……かい・かじ・おーる


 なにをどう表現するかといっても、いきなりカヤックと言って分かるかどうかは謎。

 まあ、カッターは、刃物と思うけれども、カッターシャツと書くと刃物とは違うナニカと分かるかもしれない。

 というわけで、オール。

 ここで使った文字は、(シュウ)。すなわち(カイ)、舟を漕ぐもの――なんだけど、日本語では梶・舵と同じとされるかもしれない。船が違うんだけどまあ……そこらへんは気にしないで、ひらぺったい水掻きの道具で、短めのものと思って下さい。

 お堀で貸し出してるボートだと、オールは二本ありますが、これは一本。イメージするのは、ゴムボートで激流を下りながら、ひゃっはーと叫んでる時持ってそうなやつ。

 ダメな例で言うなら、アイスクリームスプーンが巨大化してる感じ!…ホントにダメだな!


・るびあそびのはなし……10文字以内、漢字英語は入れにくい


 当初、棠梨〜をビーンズ応募用に書いた時は、ルビはだいたいひらがな、固有名詞と英語はカタカナで表しました。

 が、「小説家になろう」では、漢字もルビに入れられる!と知って……欲張ってしまいました。というか、ひらがなでかくと、なんか…マヌケなルビがあってね。

 それで第一部は結構、漢字も使いました。

 が。

 読みにくかった。

 ルビが多くてウザいのは予告通りとしても、漢字ルビが、どうしようもなく読みにくかった!

 プレビューでいくつか改定したけれど、ひらき過ぎが嫌で、漢字の採用を止めなかったものも。しかし、PCでコレだから、スマートフォンは……第二部になってからは、かなりひらくようにしました。

 すると、わずかに残った、前は読めてたと思う漢字までもが読みにくく感じるように。嗚呼……

 英語も想像より読みにくかったね。ので、アレルヤだけにしました。

 記号が使えないとかで、&をアンドにするのはいいけれど……10文字ギリで良かったなあ、という感じのカットアンドペーストでした。



第8回


 ここで使った単語、直接的。「まっすぐ」にあたる語で、良いものがなくてね。直接的って、そりゃあまっすぐですけども、直接的過ぎやしませんかね。

 漢語というのはそういうのが多くて、面白いんだけど表現的にはぶっちゃけすぎるよなあと思うことしばし。



第9回


・ぬののはなし……羅、綾、錦


 織物の種類ですよと分かればいいのです。が。

 現代において調べると、日本の分類が出てくるので、中文とは明らかに説明が合わなくて、よく分からないということ多々あり。

 その上、平安以後、日本の方でも織物が洗練されてきて、改良されたものだけが分類に残っている。

 どうにもならん……と放棄したあとで、綾織が設定時代には無かったかもしれんという文献に当たり、そっと目を逸したりもした。

 まあ、「そういうふうに書く」しかなかったので、なんか「そういうモンがあったんだなあ〜」などと文字だけ見て下さい。


 しかしながら感覚の違いをどうしようと思ったのが、絹と綿。

 綿が普及するのは唐時代に入ってから。だから布帛というと、布は綿、帛は絹を表す。今の感覚だと、よくある「ぬの」を示す言葉に思えるけども、初唐においては、わりと貴重品を言う感じ。

 それじゃあ、庶民はナニを着てるんだ、というと植物の繊維を使った織物。たとえば、葛、亜麻。第一部で葛布(かつふ)の香り袋を出しましたが、まあそういうのが一般的なものらしい。

 亜麻(あま)は、西洋モノを書く時に激しく混乱の元になったので、出しませんでした。今となっては、ものすごくイメージが掴みにくくなっちゃった。リネンの麻と、いうところの亜麻(リネン)は違うじゃないか、と言われても困る。

 旅行番組で、亜麻糸をつくってる風景を見て、やっと、ああそうかと思ったものです。

 亜麻のリネンが「麻」にとってかわられたのは、そもそも亜麻糸を用意できないから。あれは川に浸して腐らせてから繊維を取るので、臭いがすごく、近くにある街が嫌うらしいです。それで(すた)れた。

 腐敗臭の中から取り出す繊維は、まあ驚くほど丈夫で細くて綺麗な糸なんだよねえ…腐った茎の外側を洗って剥いて引き抜くと、あーらびっくり、淡い黄みを帯びた白い繊維が!ああ、これが亜麻色の髪か!と。

 まあ……歌舞伎の唐獅子の、ふわっぴーな白い頭を思い浮かべると、似てるっていうか、アレな例えだっていうか。まあ、もう少し、ベージュっぽい光沢がありますけども。



・いろのはなし3……いろいろないろ


 冠位十二階ではないけれど〜というか、原点だよね。官位によって、身に着ける色なんかが決まってるってヤツ。

 そして、より高位にみせるために、色をビミョーに変えたりする人多発で、色が変えられちゃうのも、よくある話。まあそれは後のことですが。

 官吏だけでなく、庶民が着られる色も、規定されたりするけども、守られるかどうかは別でありましょう。守りたくても、継ぎはぎだらけで守れないこともあるわけで。そもそも女子のほうは、わりとフリーダムのようだし。


 しかし、色の名前は洋の東西を問わず、好きなのですが、どんなものかと言われると、大変困る。

 確実に示すならマンセル表とか、カラーコードとかっていやまあそんなものどうするの。

 それで本当は、小説なんかは文字からイメージするだけで良いと思っていたんだけれど、なんだこれはみたいな色の名前がある。

 薄緑と緑色、深緋と朱色は、まあ想像通り。

 浅粉、棗紅(そうこう)色、棕紅色。まあ……赤っぽいということで。

 雪青灰、枝緑……わか、分かる、かな。雪の青っぽい灰色はともかく、枝が緑ってなんでと思うけど。

 月白、棕黄色……どうしましょうかね。

 月白=浅く濁った白っぽい青。ブルー系統。

 棕黄=もしくは黄棕色。(シュ)色が白い粉をかけたような、もわーっとした茶色系統で、その黄色っぽい版。

 日本語的音声がない上に、カタカナで表すとルビオーバーするので、どうにもならず、そのままにしました。


 そういえば、ごまかしにごまかし続けた「襴衫」ですが、ここでは着流しっぽい衣と裳だね。まあそんな形になるのは唐でも後期ですが、いいわべつにどうでも。



・なまえのはなし……姓一文字・名二文字、姓一文字・名一文字


 ハイ、ここでセリフつき人物として初めて二文字名前が出て来ました。

 というか、中華の固有名詞を考えてる時って、あんまり一文字名はでてこないんだよねえ。普通にあるというのに。

 まあ名付け自体は、いいのですよ。ただ地の文章で困るのね。潭くらいならまだしも、好と書いたら誤字ったように見えるから。まして田。たくさんいる李。うっかり王と書いたら、訳が分からない。キングであるはずもなく。

 なので、二文字名はフルで書くようにしました……



第10回……群芳神聊


・ぐんじんのはなし……女の将は女将


 だめだねえ……これは。見ただけで「おかみ」と読みたくなってしまう。なにも間違ってないはずなのに、大姉と別の方向で使えない言葉となりました。

 軍人ではないけど、女官のルビは「じょかん」。これは、つい「にょかん」と読みたくなってしまうので振ってます。


・こおりのはなし……氷を賜わる


 というイベントがありますが、食べるんじゃなくて、氷柱とか氷像っぽい。

 中華では身体を冷やすものは食べないからね。でも、食べる。食べたいんだ暑いから。って、書いてたのは、寒くて手が動かない冬でしたが。


回と更新部分がわかりにくにので、サブタイもつけてみたけど……さらに分からなくなった気が。



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