表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/20

第三部、 第11〜回(71〜部)、妖怪大戦争〜

第11回、妖怪大戦争


・もじよみについて……東西南北、東南西北(トンナンシャーペイ)


 市場の読み方でもかなり迷ったけれど、西については、ちょっと処理しきれない事情がある。

 杭州の西湖(シーフー)を「にしコ」とは読まないが、富士西湖を「さいコ」と読んでいれば、つい杭州も「さいこ」と読みたくなってしまう、みたいな。

 おおよそ中的な固有名詞を読む時は、西はセイで読まれている。西施(セイシ)西湖(セイコ)などなど。

 なので、西街は、セイガイと読むことにした。

 しかしながら、西域は「サイイキ」……。これが頭にあって、西苑をサイエンと読んだ。わけだがしかし。

 ルールからすると、セイエンとすべきかもしれない。今更なので……そのままにしておくけれど、どうなんだろうなあ。

 架空なんだから、いいよねー?というのが、結論かねえ。

 なお、水老鴉(シュイラオヤー)過樹龍(グゥォシュロン)。妖怪の名前っぽく見えそうだから使ったのですが、単なる鳥とへびであります。

 これらは中国語でいう、動物の名前なので、まあ、なんといいますか、日本語でルビ振りにくい。

 水老鴉は「すいろうあ」と読めばいいと思っていたけれど、どこかで「すいろうや」という振りがなを見て……まあどっちも、カタカナのルビにすると、びみょーなもので、使わないことにした。


 こういう読みらしきものが、複数あるものに、螢惑がある。

 辞書で文字を見つけた時からして、けいわく、と、けいこくがあった。辞書的には、どっちもあるのでしょう。だったら、好きな方を使おう、で「けいわく」

 が、これが占星術の本をみてたら「けいごく」……「ご」?

 いろいろアリスギーで暴れたくなった。


・なまえあそびについて……ロバ


 この回で使った(ロバ)馬盧(マ・ロ)の字で遊んでみたかっただけです。

 とはいえ、馬も盧も姓なので、正しく名前とするならば、馬盧ナントカ、というモノになるはずです。フルネームを文中に出さなかったのは……名前を考えてないから、ではなくてうっかり忘れていたから。まあいいか。

 この姓を繋げて使うのは、普通にあるルールではあるけれどもそれは唐時代ではなくて、清時代あたりの女性が夫の名字をつけてる例ではないかと。

 王李氏ってーと、王さんに嫁いだ李さん。な感じ?

 まあそんなで「馬盧」。珍しくない姓ゆえに、ないこともない、かもしれない。



第12回、形形色色的準備


・へやのよびかたについて……堂庁、大堂、大庁


 建物の部分は、やはり日常で使うものゆえに単語が中日でけっこう違う。

 その上、日本語でいう広間も、なんというか建物のどこかを示す単語というよりも、部屋の形容的な分類っぽくって、便利な言葉ですが、使いにくい。

 なので、ひとが集まることのできる大きな部屋である「広間」を、別の中的単語で言い替えようとした。

 そうしてルビ三昧な「ひろま」ができた

 正しい違いではないかもしれませんが、とりあえずここでは、大堂(ひろま)が執務室などの()大庁(ひろま)が客人を迎えてなんかする()、の意味でルビを採用しております。


 しかし、広間も困ったけれど、「たてもの自体」を意味する単語も上手く当てられなくてねえ……

 なんというか、宮殿の建物を示すのものがない。いや、あると思うんだけど、調べてもほとんど現代語で書かれていて、なんとなく、


 家康殿が千代田に大きなびるぢんぐを造れと申された。


 みたいな雰囲気になりそうで使えなかった。

 ほかにも、「堂」がいろいろな意味をカバーしすぎてて分かりにくかった。そういうものだと思って使おうとした「殿舎」は日本語らしいね! どうしようもなくて使ったけど……



第13回、離棠赴白之一


 植物については、第6回、敬請持之二で書いたからいいかな。

 一頓醒来(ガツンとキメる)の調合は、テキトーです。アーティチョークって、日本で言われるものが本来の植物と違うかなりの要注意モノ。苦い苦いというけれど、苦いという印象がなかったので、違うやつを食べたんだろうなあ……



第14回、離棠赴白之二


・がいこくごのはなし……どこの言語を使うのか


 だいたいルビのカタカナ語句は、英語。和製英語で、英語ともいえない時もあるけれど。

 キュウ、クシで使ったのは、東シベリア、ナナイの言葉。ほとんど消滅しかけている言語なので、参照程度に。

 江那(エナ)の西方まじり言語は、これもおおよそ英語。西方の場所と想定されているのは、イラン方面なので、使うべきは、ペルシア語かアラビア語なんだけど、カタカナでかくのが面倒なもので……江那は、中音読みで、ジィァンナ。これは中東言語では、楽園(ジャンナ)という意味。

 第5回、敬請持重之一のフロ場の場面でエナの言う、カニーズ(女奴隷の意味)だの、ハマム(トルコ語句でも有名な蒸風呂)だのは、ルビで遊べる範囲なので使いました。


 で、シーリーン。

 イラン方面の女性の名前にも使いますが、正確には甘いものという意味。英語で言えば、まいしゅがーべいべ。

 とまで訳すのはアレですが……イメージ的には、そんな感じ。

 ちなみにラーラーは、幼児語でいう、ねんね。

 だからといって、ねんねしましょうねー、をラーラーと呼びかけるように使うかは謎。


・けっこんてじゅんについて……烏桓(うかん)の風習


 婚家に下働きでお勤め…というのは、東シベリアではなくて、北〜モンゴル近隣の習俗であります。

 元々はクシ、キュウをロシアに当てるか、あるいは匈奴、烏桓といった系統に当てるつもりでおりまして、それが東シベリアになったのは、ひとえに横浜ユーラシア文化館の展示チラシが手もとにあったから。

 なんでそれを持ってたのか、よく分からないのですが、とにかくそれでナナイを知った。

 そういえば、この辺り、あんまり知らないなあと思っていたら、ロシア中国関連の世界史でいろいろあったところだというのを、調べ直しで思い出すことになりました。八旗……うっ、頭が。

 まあとにかく、下働きの夫候補。烏桓(うかん)の風習ではありますが、棠梨〜の文中においては、エンタメ的に少々書き換えました。だって、みんなツルっぱげ……! 嫁入りする女子は、夫候補が下働き中に髪の毛のばすそうです。


・さいんについて……簽名


 単語としては、署名でも可能ではあるけれど、そっちだとホントにサインっぽいので、簽名をつかう。

 だからこのルビは、サインとするよりオートグラフが正しい。けどまあ、ルビが長いのでサインが楽よねーと。

 というわけで、英米のひとにサインを頼むならば「オートグラフ、プリーズ」でよろしく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ