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第三部の……訂正と固有名詞

 棠梨の花に〜は、とくにナントカ篇などどは、考えていないけれど、敢えて言うならば、クシ篇。

 しかし、「クシ」ってなに。

 ……。


 クシとは、まあ、漢字がでないのに命名決行したキュウのこと。

 あれだけキュウキュウうるさかったくせに、なんでクシ。いきなりクシ。

 漢字がでないから変更……したわけではなくて、よく考えたら、ヨソの国が使う蔑称を当の国が使うわけないよなあ、と、気づいて……ひねりだした国名であります。

 当初からキュウに行く部分があるのが分かってて、書き出すまで気づかなかったのは、どうかと思う。まあいいや。

 そんなで異国人名には漢字もありませんが、そして殿舎とか、庭の名とか、いちいち覚えるものでもないけど、一応。

 それにしても、変な形のリストになった…


=====

名:読み:分類:参考中国音


棠梨   :トウリ     :国      :タンリー

千古   :センコ     :街      :チェングー

白英   :ハクエイ    :白棠の街   :バイイン

苻州   :フしゅう    :白棠の州   :フー(ヂョウ)

クシ   :クシ      :国      :キュウが自称で使う国名

清河   :セイカ     :甘河の支流  :チンホァ

陶光園  :トウコウえん  :宮殿の一つ  :タオグァン(ユェン)

蓬薬殿  :ホウヤクえん  :宮殿の一つ  :ポンイャオ(ディエン)

神虎門  :シンコもん   :宮城の門   :シェンフー(メン)

錦香殿  :キンコウでん  :水芳宮の殿舎 :ジンシャン(ディエン)

天香殿  :テンコウでん  :水芳宮の殿舎 :ティェンシャン(ディエン)

石榴殿  :ザクロでん   :水芳宮の殿舎 :シーリゥ(ディエン)

仙桃   :セントウ    :水芳宮の庭  :シェンタオ

香蕉   :コウショウ   :水芳宮の庭  :シャンジャオ

青龍   :セイリュウ   :水芳宮の庭  :チンロン

草龍   :ソウリュウ   :水芳宮の庭  :ツァオロン


史雲   :シウン     :お父さん    :シウン(シ・ウンではない)

馬銀花  :マ・ギンカ   :女兵      :マー・インファ

紅鐘藤  :コウ・ショウトウ:水芳宮女官(司正):ホン・ヂョントン

勒古   :ロクコ     :東軍十率軍の武人:ラグー

聞    :ブン      :女官の学士   :ブン

馬盧   :マ・ロ     :国子学教授   :マー・ルー


クシネー :クシ人の意味 :キュウの民の呼称

セレウ  :王子の一人  :射刃(シャゥレン)=当て字

ロホン  :王子の一人  :若紅(ロホン)=当て字

ジャイ  :銀花の婚約者 

ソイラクタ   :クシ王族、王女

イルガ     :ソイラクタの娘、姉王女

キアシム    :ソイラクタの息子、弟王子

ピアグダン   :クシ王

フジュニ    :クシ王太子、王の弟

ギリア     :王太子妃

ビアクタ    :王太子の息子、セレウの父

チャチャカ   :王太子の妾、ビアクタの母

ヌクトゥベ   :前王の息子、ロホンの父

スゥグジェン  :ヌクトゥベの母、廃妃:四谷繭(スーグージィェン)=当て字

アモアンドラ  :王族、亡くなった王女

チャーグシャーン:アモアンドラの娘、亡くなった王女、ロホンの母

ムドゥール   :王族、亡くなった王子

オクトワ    :王族、亡くなった王子、ウルドゥルの父

ウルドゥル   :王族、亡くなった王太子

アンダハ    :先々代王の妾の孫:安打巴(アンダーバー)=当て字

シャーン・アルース:西方の男、イルガの夫


====


 ここで一つ、馬姓について。

 日本語読みなら「バ」とすべきなんだけども、まあその……「マ」読みにしました。

 星江那の「エナ」もまあ、「コウナ」としなかったので、ちょっとイレギュラーが続きます。張をうっかり「チャン」とルビ振ったこともあるので、今さらな言い訳ですが。

 そういや呂も、「ロ」としているけれど、「リョ」にすべきであったなあ。なんか都合があってリョにしなかった……はずなんだが、よく覚えていない。


 さて、ここで訂正メモ。


 第一部の追補・第11回あたりで、髪に花を挿す流行を『競花』……と書いたけれど、下書きの横になんかマークがあるなあと思いつつそのままにしていました。が、ノートを見て分かった。単語確認セヨのマークでした!

 つまり「競花だったような」という曖昧さで下書きを作ってたわけでまあ正しくは『闘花』! 競うどころではなく……闘うのでした!


 このテのミスというか、そもそものメモが納得いかないけどコレなのかなあ…変だなあ、でそのままにしてしまったのが、第二部での『渇者』。

 手書きのメモノートでは「謁者」。字義的にもコレが正しいように思われる。

 ただ、官吏を調べてる時の中国語文献からのコピーは「渇」なもので…どうしようと思いつつ、渇を使った。

 けれどもやっぱり納得いかんなあ……と思ったところで、もしやこれは文字がなくての代字、かもしれない、と。

 たまにというか、結構あるんだよねえ。機種依存文字を、良く似た代理の文字で「勝手に」置き換えてしまうのが。

 渇はなんか……それっぽいような、どうなのか。

 というわけで、文中に説明までいれたのに「渇者」は「謁者」に入れ替えた方がいいかもしれない。

 第三部では書き換えましたが、前の部分は、漢字の入れ替えだけだから、ここにメモだけしておく。



 ついでに色の読み方。

 月白ですが、色の本を引っ張りだしてきてみたら、答がでた。本を持ってるんだから、先に読んでおけですが……参考書籍、光琳社出版, 色々な色, p.26

 何というか、中国の色名を日本語読みするのは、やはりムリっぽい。

 英語でいうと、ムーンライトブルーだの、ムーングレイと示される色はしかし、日本語の月白(げっぱく)とは異なる。月白(げっぱく)は、月の光の色を言うのですねえ。

 で、月白(つきしろ)と読むと、月がでる頃の空の白みを言う……

 中華独自色を無理に読むのもアレなので、以後、突然ユエバイとかルビが振ってあるかもしれません。

 今回の第三部でも、蝋黄には、ルビなし。苔灰色には、モスグレーとルビ振りしたりと、テキトーです。

 蝋黄は、ワックスイエローって振っても良かったかねえ……



 ところで……第二部の元データをチェックしてて、おやと思ったのですが。

 工房を意味する語句「さくぼう」を、いつの間にか「作房」って書いてませんかね。「作坊」なんですけど。あれ……?

 書いてる本人が間違えてりゃ世話ないですわーあああ。

 第三部でも、真剣の意味の「認真」を「真認」とか書いててなあ……単語によっては動詞名詞の都合、どちらもあったりするので、(牢騒とかね)、ほかにも気づかないミスがいっぱいあるような気がする……


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