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第二部、第26回〜30回=招来融風之二

 三部を書くにあたり、いろいろとメモをひっくり返し、音声を確認したりして気づいたこと。

 うん。文字が結構、間違ってる。


 一部での痛恨のミスは、ゴキゲンナナメ。これを心情不在としたけれど、よくよくメモを見ると、心情不佳……! まあ……メモが手書きと聞けば、ナニをどう間違ったのか、よく分かります。佳が在に見えたんだねー……文字が汚すぎてさあ。ヨロシクナイが、アリエナイになっちゃったよ!

 号泣。などしている暇もなく。

 凶狼姉。これは書いてる時に気づいたものの、その文字の方がアレっぽくてそのまま流すことにしたのだけれど、それをすっっっかり忘れてしまっていた。

 中的には、凶はやはり兇を使うことのが多く、しかしそれではまさにキョウアクすぎるので「凶」を使った語句を探しました。そして見つけたのが凶狠。まあ……これもまたナニをどう間違ったのか、よく分かります。(コン)は、オオカミでは、ありませんのにまあ凶々しい狼ってハハハ字義的には楽しいではないかまあいいやでも変えたメモは残しておこう残すのを忘れた。うん、だめだね。

 まだまだあーる、ほかにもあーる。


 あッ、青棠を西棠と書き間違えた!

 設定した当人が忘れてどうするのだ。というミスが、第26回にはあります。


第26回


・かんじのつかいわけのはなし2……日中の違い


 先とか前とかが熟語にあると要注意、と分かってきたので調べてみた優先。

 当然のようにビミョーな違いがあった。なんというか、本当にビミョー。優先は先に「なる」ことで、先に「する」という意味では使えないという。

 優先進行とあれば、フツーに日本語的な優先と考えても良い。

 が、単純に先にするとか先でいいとかで言葉を使うなら、選ぶほうが優りましたということで、優選の文字を当てるのですね。

 分かりにくい……書いてて分かりにくいということは、読む時にはさらに分からなくなるので、フィクションの文章的には、優選を使うのはビミョーな判断かもしれません。

 ただ、先や前の文字の違いをすでに幾つか採用しているので、変えて使ってみることにしました。

 こういうのは使い分け、という程のことでもないけれど、メモを残しておかないと、あとで自分が間違えるから……


第27回


・かぐのはなし……まど


 物語が中華っぽくなる、という最初の条件は、名前と小道具が漢字だけになるところではないか、と思います。

 小道具もいろいろあるけれど、たとえば衣装。そして家具が、中華モノであることを分かりやすく想起させるでしょうか。

 (ひとえ)(とばり)くらいだと、まだ平安モノの可能性もあるわけですが、窓の描写あたりで和モノからは徐々に外れてくるかな。ここに包子あたりの食べ物を入れると、世界設定を導くのによく効くね! 手塚治虫は、平清盛にフライドチキン食べさせてるけどね!


 マンガの神様はともかく、中華風を指定するのに意味がある室内。

 けれども、文字で書くとなんだか分かりにくい。丸い窓と書いても、その内側の格子まではどんな形か表していない。書いたとしてもイメージしにくかったり、逆に、イメージはあるけど言葉を知らなかったり。

 落地(らくち)は、モノは分かっていても言葉では迷うかもしれません。

 文字から何となく察せるものがありますが、落地は床板まで届く窓のことです。大きいので扉としても使います。細長い扉がずらずらと並んでたりする、寺のお堂みたいなのを考えるといい……かな。

 用語があるくらいですから、地味なものではなく、透かし細工が入ってたりします。

 ただし派手になるのは、明時代に流行ってから。唐時代では木彫りの入った板の扉にしか見えないかもしれません。ここらへん、どこにもモノがないので分からない。絵画だと、ただの板に見えるしね……



第28回


 姑息。日本語的にも意味が変遷してしまったものですが……中的言語として甘やかす、とは、いろんな意味があるねえ。


・かぐのはなし2……つくえ


 中華っぽくなる室内の(あつら)え。

 ただまあ、やっぱり記録が残っているのは明時代から。そして東西文化融合中の大唐帝国時代は、モノの有り様も過渡期であって、今に見る肘・背もたれつき椅子は、確かに唐代にもあったけれど後期だよと言われても、ちょっと困る。そして小さな低い茶卓は、唐ですらなく近代ですよとか。

 知らんわー。

 中華物においてこういう区別は、脇息を使う時代はいつ頃ですかが感じとれるようにはいかないので、まあ……イメージ、架空な中華イメージでいいじゃないですかとしか言えない。

 というわけで、燕几。組み合わせたと書きましたが、一見大きなテーブルが、分けて使えるように組んであるものです。三角形のテーブルを6つ寄せて、六角形にするような。

 まあ、それくらいだとかなり単純な方で、かなり古くから使われた家具ゆえに、形も組合せ方もいろいろ。例によって現在見られるものは、明時代からのもっと組みが複雑になったものばかりですが。


第29回


・ひゆのはなし……どうでもいいことですが、文章としてやるべきではないと思い

つつ、ついやりたくなってしまうアレなこと


 なんか小見出しが長いな。先に書いたデーモンコアのように、アレな比喩を書きたくなってしまうことです。


 瓊、碧玉、鉄砲玉! 我ら無謀三姉妹!

 違う。時代が違ういや投げるだけの砲弾はあるけどそうじゃない。


 (ケイ)というのは、(ギョク)のなかでもぴかぴかで綺麗なもの、一部では紅い玉を示すらしいのですが、当初、韶華の名前は瓊花(ケイカ)かなんかにしようと思っていた。

 白くて良い香りがする、日本ではかなり珍しい花です。どこぞの植物園と、奈良の唐招提寺にしかないとかなんとか。

 いつか中華モノを書く時に使いたいなあ〜と温めていたものの……中国音声が、書きにくい。

 チィォンファ…ちょ、ちぉん、ちん……ごめんねやめとくわ。てか、白い花なのに赤い意味があるって困るがな!でサヨナラしました。


・ぶんかのはなし……皇帝のイベント


 皇帝は、つまりは神が遣わせた血統ということで、だいたいがとこ「まつる」のがお仕事。政はまあ……有象無象の官僚たちが、レッツ忖度。

 というのはともかく、中華暦を見ると、あれを祭るイベントこれを祭るイベントと、毎月毎月目白押し。「まつる」という漢字も、イベントと誰が行うかで違ったりするのですが、とにかく、皇帝の大きなイベントのひとつが、先祖を祭るものです。

 儀式というのは、後世に残るまでにごちゃごちゃと長ったらしくした挙げ句、面倒になって簡略化するというルートを辿るので、なんか今調べてもよく分からんのですが、先祖を祭るイベントは、先祖に当たる「かたしろ」に皇帝が挨拶する形をとる、らしい。

 で、この「かたしろ」が()。もともと庶民が行う祭りや、今行われているものでは人形となってますが、むかーしむかしは、名字が同じひとが選ばれてやってたという。

 しゃべったら駄目らしいですが、イベント中は飲み喰いなんかを、皇帝と同じ扱いかそれ以上に受けるようで……でも、あんまり人気のない役目だとか。人気とかいうのも変だけど。


 棠梨〜の中では、あまり具体的は月の数字は出しませんが、温泉行幸のある話中六月辺りは、行事の少ない月とみなされているようです。一応、黄帝のイベントがあったはずなんだけど、無視したよ!


第30回


・るびあそびのはなし2……漢字はつぶれて読みにくいから止めよう


 融風は炎風というか暑い風の意味と、「うしとら」から吹く風、すなわち「よろしくない気」の意味があります。

 なんだかねえ…ウシトラとルビ振りするのも、ヨロシクナイと振るのもできなくて、そのままなんだけど、「ゆうふう」言われても困るわ!とも思う。


・ひたいのしるしのはなし……いれずみ


 イレズミとはいいますが、中国においては、


 1、絵身(かいしん)…墨や朱で書き込むこと

 2、文身(ぶんしん)…いわゆる入れ墨


 という違いがあります。

 額になんか文字があると、それはだいたい文身で、奴隷とか犯罪者の意味が表されます。書き込む文字も場所も、だいたい決まってたらしい。

 しかし「童」は奴隷を表しますと言われると、そうか……そういえば童を含む漢語は、仕われるものが多いなあと。だから、わらわと読むのは和語。仕える者という意味が、かなりマイルドになってます。


 棠梨〜の中では入れ墨ではなく、書いてるだけなので絵身。そこまでワルイ意味はありませんが、書き込まれた文字が消えない間は、区別つかないよねーと。

 ただ鳥人の悪口は、清代だったかもしれません……。



 という感じで、二部の言い訳メモは終わり。


 すっかり忘れていたけれど、第6回、胡思乱量にある文章のヨミは、

   ていしんふざい ゆうじんのごとし

   けんしいま がんせいこんだくたり

 だいたいの意味は、

   集中力がみられず隠者のようである。

   立派な紳士だったのに、今は目が濁り気力がなくなってしまった。


 まあ……どうでもいいね。


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