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プロローグ 

初めまして!彩です。

今回が初投稿で疎かな点がたくさんあると思いますが、どうか温かい目で見てください!



命には終わりが必ずしも訪れる。

それはどんなに幼くとも、どんなに老いていても訪れるもの。

それはどんなにこの世に転機をもたらした者でも、訪れるもの。

それは身内にも起こりゆること。

それは僕の兄にも起こりゆること。


高校二年生、朝早くから起き庭の花に水あげる。少ししてから朝ごはんを食べ、幼なじみの迎えを待つ。これが僕兄、東雲かなえ。そして東雲家の次男、東雲かおる。高校一年生にして引きこもり。兄さんとは違い古くからの幼なじみなどいないし、友達なんてもってのほか。

兄さんは昔から少し変わっていた、自分のやりたいと思ったことはすぐ行動に移した。今もそうだ。

「青春は一度きり、人生に無駄な時間はない」こんな事を兄さんは子どもの頃から大人びた口調で話していた。幼かった僕には理解もできなかった。

僕が中学に上がったころ父親と母親が死んだ。父親の会社が倒産し、毎日酒におぼれニートになった父親。

もとは専業主婦だった母親が朝から夜までずっと働き、子供二人と父親を養う生活になった。たまに休みもあったが母親は日雇いの仕事も行っていた。帰ってきても母親はぼーっといていて段々と食事もろくに取らなくなった。ある日父親の暴力に耐えられなくなった母親は、僕と兄を残して、寝室で亡くなっていた。

死因は練炭での一酸化炭素中毒、自殺だった。

この時から僕の引きこもり生活が始まった。


春の陽気がいい朝、鳥の鳴き声で目覚ましより早く起きた。

飲み物を求め一階に降りると制服の上にエプロン着た兄さんが朝ごはんを作っていた。「おはよ、かおる。今日早いねぇ、もう少しで出来るから待っててね」

「あ、うん  ありがとね」と一言言い冷蔵庫に入っていたスポーツドリンクを一杯飲み干す。リビングの椅子に座りテレビを見ながら朝ごはんができるのを待つ。今日雨降るのかぁ、「ねぇ兄さん今日雨降るみたいだから傘持ってった方がいいよ」

「んー、わかった!ほらかおる朝ごはん。」こんな話をしていると家のインターホンが鳴る

「おっと、もうこんな時間、俺もう朝食べたから行くね」と慌ててエプロンを外しスクールバックを持つ。僕もご飯を食べるのを一旦止め、制服の上着をとってあげる。「さんきゅ、ほんじゃ行ってくるな!かおるも気が向いたら少しは来いよな、じゃあ行ってきまーす」と今日もいつもどうり登校した。うん、いつもどうりに...

「もぉ、かなえったら遅い!インターホン押してから何分経ってると思ってんの!」と我が家の玄関の前で兄さんに説教しているのは、朝霧いろは。兄さんの幼なじみである。家が隣で昔から仲がいいらしい。ちなに高校クラス共に一緒なので朝一緒に登校しいているらしい。

「ごめんって、でも三分くらいしかたってないぞ」

「待ってる三分は長いの!もぉ早く学校いこ、遅刻しちゃう」

「はいはい、行きましょ」てな具合に兄さんは慣れた感じで学校に登校する。

僕はリビングに戻り朝ごはんを食べ始める。

「そーいえば兄さん傘忘れてんじゃん。さっき言ったばっかりなのに...まぁコンビニとかで買ったんでいいか。メール入れとかなきゃな」と慣れた手つきでメールを打つ。

でも、このとき兄さんの身に何が起きているのかなんて考えもしなかった。






最後まで見ていただきありがとうございます

次の話を書くのに多分相当の時間がかかってしまうかもしれませんが、次作も読んでくれたら幸いです

     

                                     彩 ななか

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