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死闘

(くそっ! はぇー!?)


尋賀はグレゴワースの剣をレーヴァテインで何度も受け止めるが、劣勢だった。


「なっ――」


すぐにレーヴァテインを弾かれ、ピンチに追い込まれる。


「ふっ! こちらも行くぞ!」


そんな状況なのに美玲はドヤ顔をしつつ、矢を射る。

グレゴワースは一歩後ろに下がり、尋賀とグレゴワースの間に矢が一本飛来した。

その隙に尋賀は体勢を整え、ルシェールは剣をグレゴワースに向かって振る。


「おい、騎士殿」


尋賀は静かな声音で言う。


「バカなことすんなよ」

「貴様! この私を愚弄するつもりか!」

「ああ、そうだよ。後ろにすっこんでろ」


尋賀はそうとだけ言うと、ルシェールに加勢しに行く。


「今しがた貴様を助けたのはこの私だぞ! 私だって戦える!」

「やめなよ美玲!」


弓を構えようとした美玲を止めたのは優作だった。


「何のつもりだ! 天城優作!」

「君が騎士団長にちょっかい出したら、君の身が危なくなるでしょ! 尋賀はそうさせないためにちょっかい出すなって言ってるのかもしれないよ!」

「坂巻尋賀もルシェールもナゲリーナも戦っているのだぞ! 最強の騎士である私だけ戦わずにどうする!?」

「君は……自分の身を自分で守れるって言えるの?」

「無論、その通りだ!」

「ボクは無理だと思うけどね」


やや辛辣に言った彼の言葉を聞き入れようとしない美玲。

優作は彼女を止めようと必死だ。


「ねえ、見てよ。あの戦いを」


指さされた先に広がるのは、何度も何度も金属がぶつかり合う戦い。

どちら側も一歩も譲らない。

負ければ『死』。

次の機会などありはしない、遊び事ではないのだ。

だから彼らは必死になっている。


「美玲。この戦いは遊びじゃないんだよ」

「そんなことは当の昔に知っている!」

「残念だけど、ボクには遊びに見える。だから、君を戦わせるわけにはいかない」

「貴様も坂巻尋賀と同じことを言うつもりか!?」

「そうだね。君を怪我させるわけにもいかないし、君を死なせるわけにもいかない。さらに言えば、相手を殺させるわけにもいかない。ボクの判断では、今の君はこのうちのどれか……」


眼鏡のブリッジを上げ、元の位置に戻す優作。

その表情は陽光の反射が原因か、レンズが光り、見えない。


「……もしくは、一番最悪の状況を引き起こす。そう判断せざるを得ないね」


本当は一番役に立っていないのは自分だ、と分かりつつも優作は止めを刺すつもりで言う。

彼女だって戦っていた。

魔物相手にも活躍出来ていたことを優作は知っている。

でも尋賀は、彼女が戦うことを望んでいない。

優作も同じだ。彼自身も彼女は戦うべきではないと考えていた。

彼女は学生だ。それは尋賀も同じ。

だからと言って、二人には覚悟の重さが決定的に違う。

この戦いは、異世界から侵攻してきた騎士団のリーダーが持つ剣の魔力を奪い、その上で騎士団を追い返す戦いだ。

魔力を奪う、という目的は達成された。後は残る騎士団の団長、グレゴワースを倒し、異世界に返すことが最後の目的。

つまり、尋賀やルシェール、ナゲリーナにとっては、侵略を止める側対侵略する側の戦争なのだ。

今戦っている者達は覚悟を決めている。

でも美玲に覚悟はあるのだろうか。

優作には、その覚悟がない、と判断したからこそ彼女を止めた。

そんな者に無謀なことをさせるわけにはいかない。

怪我をさせたり、死んだり、殺したりすれば、彼女か彼女以外の誰かが一生後悔し続けることになるのは明白だ、ただの学生にそんな重い業など背負えるわけがない、と。


「遊びじゃない……」


演技口調を止めた美玲が静かに呟く。

その表情は真剣そのもので、残念な彼女の姿はどこにもいない。


「あの日から私だって――」


優作には、その瞳がどこか遊びではないように映った。


ーーー


「くそッ! 魔法ある時以上に厄介じゃねーか!?」

「だから言ったの! 死ぬ気じゃ足りないの! こんなのでも騎士団のトップなの!」

「一番優秀ってか? 窮鼠きゅうそ猫を噛むじゃねーよ。窮虎きゅうこ猫を噛むだっつーの」


窮虎猫を噛む。

意味は恐らく、猫に追いつめられた虎の反撃……だろうか。

虎が猫に追い込まれるのだろうか。虎からの反撃など、即死ものだ。

しかし、現在の彼らの状況を言い表すには最適な言葉かもしれない。

各上の相手から魔法を奪い取り、追い込むことができた。

そしたら、相手方は本気を出してきた。

魔法を使っていた時は警戒をしていたのに、無くなった途端、積極的に攻めてくる。


「けっ! 随分と楽しい喧嘩になりそうだぜ」


各上の相手と戦うのが嬉しくて笑っているのか、それとも追い込まれて無理をして笑っているのか。


「とっとと異世界に帰れって。オレ達の勝ちだっつーのッ!」


尋賀がレーヴァテインを振るが、軽くあしらわれる。

何度振っても、相手の力も速さも上で、攻撃は届くことはない。

以前、尋賀達がグレゴワースと戦った時、やはり尋賀の言う通り本気を出していなかったのだ。

本人は否定していたものの、余裕気な表情が無くなっているのを見れば、前回と比べて本気を出していることが伺える。


「異世界侵攻は陛下の命令。絶対遂行は当然だ」

「気に入らねーな」


全力を込めたつもりで振り下ろしたレーヴァテインを、グレゴワースは剣で――それも片手で――受け止めた。


「ほう? 一体何を気に入らない」

「てめえがそこまでして異世界侵攻にこだわる理由だよ」

「陛下の意思だ」


レーヴァテインを上手く回転させ、尋賀はグレゴワースの側頭部目掛けて攻撃するが、意図も容易く剣で受け止められた。


「異世界の存在を知った陛下は、異世界の侵略を計画していた。それを実行に移した。それだけのことだ」

「だから、なんで異世界に突然喧嘩売ったつってんだよ――ってうおっ!?」


グレゴワースの剣は、尋賀の腰すれすれを通り抜ける。

何とか躱した尋賀の近くで、ナゲリーナは白衣のポケットをまさぐる。


「いつだって愚王しかいない。どうせ我が儘放題で、自分のことしか考えていない連中――」


ナゲリーナは試験管を数本、指に挟んだとき、グレゴワースがナゲリーナの方に向いた。


「――ッ!」


試験管の中身は突如として飛び散った。

グレゴワースが試験管を全て真っ二つにしたからだ。


「退け、魔王様!」


尋賀がグレゴワースの剣を受け止める。

その隙にナゲリーナは逃げ出した。


「流石に指が斬り落とされるかと……」


手に掛かった液体を、ナゲリーナは試験管に入った透明の液体で洗い流す。

恐らく蒸留水……というか、ただの水だろう。

ただ、手に掛かった液体は何だったのだろうか。

これが爆発でもしたら、命はなかっただろう。

その上、剣が手の上を、しかも手で持っている試験管を斬ったのだ。

剣が当たったリアルな感覚と、突如、手に掛かる液体が血を連想させ、ナゲリーナの顔は青ざめていた。

当然、彼女に無理をさせるわけにはいかない尋賀は、彼女を戦力のカウントから外し、彼女自身も、その場でペタリと座り込んで震える手を握ったり開いたりして、やや放心状態だ。


「これで、てめえと喧嘩できるのはオレとのの女だけってか」


優作は戦力的に初めから除外と考えて。

美玲は戦わせたくないので除外、子供のナゲリーナも戦闘は危険なので除外。

なら、残るのは尋賀とルシェールのみだ。

そもそも、この面子で、元から実戦経験があるのは尋賀とルシェールだけだ。

と、言っても尋賀は喧嘩でしかないが、それでも経験も勘も十分に活きている。


「やれるか? のの女」

「当たり前なの! ぶっ殺すの!」

「殺る気満々で何よりだぜ」


ちゃんと考えればこの二人が共闘するのは初めてのことだ。

ナゲリーナとの一件の際、魔物相手に彼女も共闘したが、その時に尋賀はナゲリーナの方に向かっていた。

初めての共闘だが、二人の息は問題ないようだ。


「尋賀、ルシェール。騎士団長とわたし達の友情の証は、昔から愚王を支える大きな存在。だから、倒して」

「倒す、か……」


ナゲリーナの言葉に頷くでも、拒否するでもなく、呟く尋賀。


「これも復讐……なのかねぇー?」


尋賀は何を思い、何を考えているのだろうか。

彼以外に、そのことは分からない。


「……尋賀。復讐するつもり?」


見守ることしかできない優作は不安気に呟く。

昔の尋賀を支えていたのは親への復讐心だ。

そして、今、尋賀の親代わりを殺した憎き相手がいる。

尋賀は強い憎しみから親を殺すつもりでいた。

ならば、その強い憎しみを仇にぶつけるのではないかと。


「違うよね……? 殺さないよね?」


優作は彼を信じていた。

例え親を殺す、憎むべき対象だ、と言っていた尋賀だったが、彼は昔と変わったのだ。

きっと親が生きていたとして、彼と親が会うことが出来ても、きっと和解できたハズだと。

今の尋賀はそういう不良だ。


「……なら、私が」


優作は美玲がぼそりと言った一言を聞き逃さなかった。

彼女もまた、何を考えているのか。

彼女の思考の無秩序カオスも、どんなに計算したところで予測できるものではない。


「…………」


ふと、彼はナゲリーナと視線があう。

彼女は黙って視線を屋上の端の方に寄せる。


「……まさか?」


ナゲリーナは黙って頷く。

彼女だけ、何を言おうとしたか分かった優作だったが、首を何度も横に振る。


「む、無理だよ! そんなの危なすぎる!」

「尋賀達の力にはなりたくない?」

「それは……そうだけど」


しばらく考え込む。

一度、尋賀の鉄パイプを持って魔物の一撃を受け止めたことを思い出し、そのことを考えればもっと簡単なことだと、首の振る方向が縦に変わった。


「……分かったよ。やろう!」


強い意志の籠った力強い言葉だ。

その力強い言葉と同時に、力強く打ち込まれたのか、強く響く金属音。


「そんな剣一本で異世界なんて侵攻できねーって!」


優作とは違い、余裕がかなりなくなってきた尋賀。

彼の知る誰よりも……師匠よりも強いかもしれない相手にして命のやり取りをしているのに、余裕など生まれない。

第一、彼は初めから無理をしている。

憎むべき相手を殺さない。ぐっと我慢している。

本気で倒そうとしているのだ。倒そうとしてはいるのだが、自らの怒りと殺してやろうという気持ちと葛藤していた。


「剣を失えど、私はまだ戦える。ならば必然的に侵攻は続行だ」

「無謀つってんのが分からねーのか。てめえ一人で何ができるって言うんだよ。とっとと仲間を連れ戻しに帰れ」


このまま素直に異世界に帰れば、尋賀達の勝利だ。

グレゴワースがこの世界に来ることができなくなり、侵攻できることなく終わる。

それに尋賀は、どこか気が楽になりたかった。

憎む相手を殺す機会を失うことができる。

それは葛藤することなく、戦いを終わらせることが出来るということだ。


「撤退はせぬ。撤退は騎士団の法に触れる」

「背水の陣ってか? 背中にあるのは水じゃなくて処刑台ってか?」


任務失敗で処刑。戦略的撤退すらできない。

異世界の騎士という職業はとんでもない仕事だった。

それゆえに騎士団は精鋭揃いなのかもしれない。

そんな職場を志望する人間も少ないかもしれないが。


「サカマキ! ここで殺すの! 仇をとるの」


そんなとんでもない職場で活躍していた元騎士が、現仲間の尋賀にも怒るように言う。

殺さずに倒すだとか、帰れだとか、そういった言葉は彼女には腑抜けた言葉にしか聞こえないのだろう。


「ったりめーだっつーの。ここでぶっ倒す」

「倒すんじゃないの! 殺すの!」

「……殺さねえ」

「ふざけたこと言うななの!」


誰から見ても、尋賀の表情から、心の中の迷いや、葛藤が伺える。

悩みが思考を混濁させ、無秩序に違う場面の記憶が再生され、彼から集中を奪う。


(ジジィ……)


そんな迷いの中で、尋賀はふと思い返す。

在りし日の思い出を。


『どーしてこんな世の中に、オレに根術なんざぁー教える気になったんだ?』


尋賀が昔、師匠に聞いた質問だ。

その時の彼は、美玲と出会った後のことだ。

力など手に入れたところで現代日本で活かされるか、かなり微妙だ。

護身用にしては本格的過ぎるし、何かしらの職業では活かせるかもしれないがそんなことのために彼は鍛えているわけではない。

この当時の尋賀は異世界の存在も知らない。

本当に何故弟子にするつもりになったのか、分からなかった。


『ただの気まぐれじゃ』


その時に師匠から返された回答も、つい先ほど、生きていた時と同じ回答だった。


『気まぐれでいきなり弟子にするなんか言うかよ』

『じゃったら、お主も弟子にならなければよかろう』

『へっ! こっちとら、親に復讐するための力を手に入れなくっちゃな』

『変わると言っておったのはお主じゃろ? まだそのようなことを言っておるのか』

『――ってのが、そん時のオレの心情。今は、不良らしく喧嘩のため、な』

『なんじゃ? 傷つけないのではなかったのかのう?』

『ま、自分からは売らねーけど、どーしても必要な時があっからな。そん時と今のてめえとの喧嘩のため……って答えておくか』


その時の師匠は顎を触って何かを考えていた。

そして、何かに気付いたようだった。


『なるほど……いつか親への復讐心を完全に拭い去れたら、お主は強くなるじゃろう』


何を思って彼はそう言ったのか。


(……へへ。そうか……今になって、失ってから気付けたぜ)


何に気付けたのだろう。

尋賀はレーヴァテインを構えなおす。

相手は各上だ。

力は上、剣の速度も上、実力も上と来たとき、そんな相手に勝つためにはどうするか。

そんなものは決まっている。

根性と気合だけの精神論だ。

特別な力などなくても構わない。

強さとは、いつだって鍛え上げた肉体と勘と経験則。

それらが直接結びつくものなのだ。


「サカマキ……?」


騎士団の実力者の勘だろうか。

彼女は尋賀の何かに気付く。


「復讐心、捨てちまうか」


何を言い出すのか。

どうしてそんなことを言えるのか、ルシェールには分からなかった。

大事な人間を殺されて、そんな簡単に割り切れる方がどうにかしてる。

その上尋賀は……笑い始めた。


「ははは。中々楽しい喧嘩だぜ。こんなに強い奴ほど、倒しがいがあるってもんだ」


その姿はいつもの戦闘狂。

戦いに狂いし者。


「サカマキ! 何のつもりなの!」

「少し、大事なことに気付けたんだよ」

「大事なことってなんなの!?」

「決まってらー。オレの力、何のために強くなろうとしたか」


尋賀はレーヴァテインを持っていない方の手で、握り拳を作る。


「この力は復讐のためじゃねー! この力は守る力だ!」


親への憎しみを糧にしていた力はもうない。

過去に美玲を助け、ルシェールに居場所を作り、ナゲリーナを魔王の支配から解き放つことのできた力。

まさしく、大事な人間を守るための力。

尋賀の師匠はそのことに気付いていたのだろう。

そして、いつかこのような時のために尋賀を鍛えていたのだろうか。


「守る力? 復讐は考えてないの?」

「復讐なんざぁーもう意味ねえ」


ルシェールは不思議そうにしているが、尋賀はもう一度握り拳を作る。


「でもぶっ飛ばす! 大事な人間殺されて黙ってられるほど、バカ共の心を傷つけられて黙ってるほど出来た不良じゃねーよ、オレ」


コクリと頷いたルシェール。

何か共感できるところがあるのだろう。

バカと言われて少し腹を立てているようにも見えるが、彼女は黙っている。


「だったら潰すの! 手を貸すの!」

「てめえもな! のの女!」


二人は同時に駆ける。

ルシェールが先に剣を振り、グレゴワースの剣とぶつかり金属音を響かせる。

尋賀もそこに追撃に入る。


「二人で来たところで私には通用せぬぞ」


剣を大きく振り、ルシェールのサーベルと尋賀のレーヴァテインを弾くグレゴワース。


「もう一丁ッ!」

「ッ!?」


尋賀の顔面への拳。

初めて通用した攻撃。

グレゴワースは避ける間もなく直撃したが、


(この程度じゃ倒れねーか!)


グレゴワースはよろけることもない。

一発程度では沈まない。

ならば、どうするか。

倒れるまで殴り続けるのみ。


「おらッ! くらいやがれッ!」

「くらうのッ!」


尋賀がレーヴァテインを力の限り振り、そこにルシェールのサーベルも加わる。

尋賀の拳が一度、グレゴワースに入ったのだ。

相手が平然としていても、そこには攻撃が通用する。勝機がある。


「くっ……! 良い一撃だ」


流石に二人係で攻撃を続けられれば、グレゴワースの負荷も大きいのだろう。顔も引きつっている。

尋賀はその僅かな隙を決して見逃さない。


「行けッ! のの女!」


尋賀はレーヴァテインを重い釣竿の如く力強く振り上げ、グレゴワースの剣が大きく弾かれる。

隙だらけになりつつも攻撃の機会を作る尋賀。

そこにルシェールのサーベルによる高速の突き。


「中々やる。だが!」


大きな隙を晒していたハズのグレゴワースだったが、すぐにサーベルを弾いた。

元の体勢に戻るのも速すぎる。

だが、ルシェールは悔しそうな顔を一つもせず、むしろ笑っていた。


「サカマキ!」


尋賀はレーヴァテインを両手で握り、構えなおしていた。


「くっ――」

「止めだッ!」


レーヴァテインによる重い一撃。

確実に攻撃が通った。

そのハズなのに。


(倒れねえ!? タフ過ぎだろ)


グレゴワースは一瞬怯んだが、まだ倒れていない。

まだ両足が地に着いており、何が何でも倒れないという強い意志のようなものが伝わってくる。


「どくの!」「どいて!」「どく!」「どくのだ!」


四人一斉にどけと言われた尋賀。


「ぐっ!? 貴様ら……!」


サーベルが、弓が、脚立が、グレゴワースに命中する。

ルシェールがサーベルで峰打ちをし、美玲が弓で殴り掛かり、優作とナゲリーナが脚立を持って突撃したのだ。


「てめえら……」


無茶なことするバカどもと、尋賀は心の中で罵りつつも、全員で作ったチャンスは逃さない。


「今度こそ、終わりだッ!」


レーヴァテインの一撃が、巨体の男を吹っ飛ばした。






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