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覚悟

「どうした? のの女?」


先を歩むルシェールは立ち止まる。

沈み込んだ表情で彼女は尋賀に問いかける。


「あれで……良かったの?」

「いいんだよ。あれで」


悲しそうな表情のルシェールに、尋賀は達観した面持ちを見せる。


「悲しくないの!? どうすれば分からなくないの!? 助けられるんじゃ……ないの?」


最後の方、特に語尾近くは聞き取りにくい。

尋賀はただただ、彼女の肩に手を乗せる。


「ンな訳ねーだろ。オレの親まで死んでるなんて言われりゃー頭も混乱してる」

「なら戻るの!」

「そーいうわけには行かねぇーんだよ!」


少し言葉を強めて言う尋賀。

別に怒っているわけでも、イラついたわけでもない。

いつだったか、彼は孤独が嫌だと言っている。

それを乗り越えての……覚悟を込めた言葉だった。


「ジジィは覚悟を決めたんだ。オレも覚悟を決めなくちゃならねえ!」

「……うう、なの」

「……頼む、ルシェール。あいつの意思を尊重してやってくれ。辛いのは分かるけど……さ」


何度目の応答か。

それでも、ルシェールは黙って頷いた。

尋賀は表情には出してはいなかったが、彼が一番辛いのだ。

そのことを分かっているルシェールだからこそか、彼女は何度も師匠を止めようと言っているのだった。


「もうじきオレのアパートだ。あのでっかい魔王様の魔法の下にあるところだ」


口調は軽く。

足取りは重く。

二人は皆が待つアパートへと向かう。


ーーー


一人の長身で、周りの騎士団の団員達と異なる鎧を着こんだ男が、後ろを行進する騎士団の団体を手で制止するように合図を送る。

それを見た他の騎士団の男が「全体止まれ!」と後方に声を掛ける。

男の後ろにいる騎士団の団体はかなりの人数で、山から少し離れているにもかかわらず山から騎士団長の距離まで埋め尽くされている。

しかも、山は異世界と繋がっており、もしかするとこの行列は異世界まで届いているかもしれない。

現に、「全体止まれ!」という声が遠くの男の方から、さらに遠くの男の方からと、次々と山びこのように何度も繰り返される。

彼ら、騎士団を制止させた男こそ、異世界でルシェールの上司であるレングダを斬り、尋賀から「髪形がカの字に見える」からという理由で(名のどこにもカの字がないにも関わらず)「カの字」と呼ばれている男、ブルエンス・グレゴワースだ。


「……初代騎士団長。千年前の反乱を企てた男か」


対するは尋賀の師匠。

名は……本人曰く忘れてしまった。


「お主が騎士団長かのう? 昔のわしと同じでおつむが悪そうじゃわい」


出合い頭におつむが悪いなどと言われてもグレゴワースは動じない。

ただ、黙って剣を抜く。


「貴様の罪は千年前の反乱から残っている。その罪をこのブルエンス・グレゴワースが刑の執行をしてやろう」

「なんじゃ。千年前のことがまだ残っておったか。相変わらず異世界は廃れていく一方じゃのう」


グレゴワースは何も言い返さない。

尋賀の師匠は向けられた剣……『友情の証』をじっと見つめる。

懐かしそうな、千年来の旧友に出会ったかのような面持ちで。


「おお、わしらの友情の証。もうじきその男の手から解放してやるぞい」

「この人数を相手に取り戻せるつもりか?」

「やはり騎士団の団長は全員頭が悪いのう。わしも含めてのう」


師匠は、『自分』が『取り戻す』のではない。

『弟子』が『破壊』するのだと、頭の中で笑っている。

そうすればこの男の手から『解放』することができると。


「あれを見るのじゃ」


師匠は尋賀のアパートの頭上に広がる幾何学模様を指さす。

グレゴワースは興味無さげの表情で、視線だけ動かして幾何学模様見る。


「あれは知っている。ナゲリーナ・フォン・シュヴァルツレーヴェがここにいるのだろう?」

「そうじゃ。そしてあれが完成すれば、わしらの勝利が確定する」


グレゴワースは子供の戯言を聞いているかのように、嘲笑する。


「あれは知っている。シュヴァルツレーヴェから手に入れた研究資料に載っていた。あれで我々を元の世界へと戻させるつもりだということはな」

「そうじゃ。じゃから時間を稼げばわしの勝ちじゃ」

「完成させなければ我々の勝利だ。仮に完成したとしても私には対策がある」

「対策じゃと?」

「そうだ」


グレゴワースは剣を見せびらかすかのように逆手で持つ。

相変わらず、鋼色の剣には脈のように流れる青白い光が走っている。


「この剣を使い、陣を描き、魔法が及ばなくなる陣を描けば良い」

「そんなことが出来るとはのう」

「私はこの剣で出来ること全てを知っている。故に私に敵う者はいない」


まるですでに頂点に立ったかのような口調。

確かに騎士団の頂点の人間らしいが、世界中の誰よりも強いと言いたげだ。

そんな尊大な態度の長身の騎士団長後継者に、初代騎士団長は鼻で笑った。


「お主には無理じゃ。わしの弟子にボコボコにされるのがオチじゃ」

「貴殿でも、貴殿の弟子も、シュヴァルツレーヴェも、異世界人も、それらが全て束になって掛かって来ても我らに敗北はない」

「無茶苦茶言うのう。この世界の事をロクに知らないくせに」

「知らずとも構わない。異世界制圧は陛下の命令。陛下の命令は絶対だ」

(やはり阿呆じゃのう)


異世界のことも全く調べずに異世界に渡ってきたことや尊大な態度や相手の力量を全く知らずに勝利を確信しているところ、そのすべてに対して師匠は阿呆と言っている。


「一々態度の悪い騎士じゃ。何もかも全てを知ってる口や既に勝った気になっておるところが気に食わんのう。初代騎士団長をもっと敬わんか」

「死ぬ者に敬う必要など無用。死ぬ者の役目は陛下への捧げものの首を差し出すことだ」

「この老兵一人の首を持って行ったところで対して価値はなかろう」


一人という言葉が気になったのか、グレゴワースは周囲を見回す。

周囲に人の気配が全くと言うほど感じさせない。

強いて言うならば彼が連れている騎士団の面々しか人の気配はない。


「罠か? それともこの世界の住人達は避難したか?」


警戒心を高めるグレゴワース。


「わしの古い友人がいてのう。その友人曰く、コネクターズカオス現象で異世界のことをなるべく知らない方が良いと言っておったのじゃ」

「コネクターズカオス現象?」

「なんじゃ? そんなことも知らないでこっちまで渡って来たのかのう? お主達が何も知らずにこちらへ来るからわしの旧い友人も困っておってのう」

「困る? 友人?」

「わしの友人はコネクターズカオス現象を知られるのはマズイことと言っておった。だがわしの友人は多忙な上に、あまり世界に干渉してその存在を知られるのも結果としてコネクターズカオス現象を知られてしまうかもしれないからと手出ししにくいと言っておったのじゃ」

「先ほどから何の話だ?」

「年よりの独り言じゃ。お主らがこっちまで渡って来るものだからわしの友人はせめてものと、この町の住人を眠らせて避難させ、眠っていた間の記憶をすり替えたりと、こそこそ大忙しじゃ。じゃから忙しい上に手出し出来ぬ友人に代わり、わし達がお主らを撃退を代行したのじゃ」

「……何を言っているかはさっぱりだが、我々を撃退することは如何なるものを持ってしても無駄だ」

「わしの弟子ならやってくれるじゃろう」


薙刀を構える。

相手も剣を順手に持ち、構える。

そして、後ろにいる騎士団員達も、各々の武器を構える。


「その前にじゃ。まずはこの老骨の相手をしてもらおうかのう」

「もとよりそのつもりだ。掛かれ」


一人に対して、圧倒的な数の軍勢が迫る。


ーーー


「おい、戻ったぞ」


尋賀はアパートの屋上に向かって言う。

その声を聞いた優作は屋根から身を少し乗り出して下を覗き、脚立を下ろした。

尋賀は何も言わずに、ルシェールよりも先に脚立を上る。

彼が上り終えると、後からルシェールが脚立に手を付けずにぴょんぴょんと一瞬で上った。


「身軽なことで」

「…………」


尋賀の軽口に全く反応しないルシェール。

彼女が戻ってきたことで、安堵の息を漏らす優作。


「良かったよ、ルシェ。やっぱり尋賀の所に戻ってたんだね」

「…………」

「……やっぱり騎士団と相手するのは辛いよね」


優作はルシェールが尋賀の所に戻り、増援として戦ったと思っている。

その当たらずとも遠からずの予想に、尋賀は頷く。


「そうだな……」


言葉を濁す。

釈然としない態度が少し気になる優作。

まずはこの場にいない者を優作は問う。


「ねえ。あの人はどうしたの?」


あの人。彼も名を知らない尋賀の師匠。

その彼が、自身を犠牲にして時間稼ぎをしていると言ったら彼はどうするのだろうか。


「オレとジジィで先遣隊の連中をぶっ潰したのはいいんだが、先遣隊の連中が何手かに分かれてるらしくてな。オレとジジィで二手に分かれて潰しながらこっちに来てる最中。もうじきこっちに来るだろうぜ」


きっと、正義感が強く、命を何よりも重んじる優作ならば後先を考えず――後先を考えていても――師匠のところに向かい、連れ戻そうとするだろう。

命に関して言えば、彼は急に頑なになる。

だからこそ本当のことを言えば、彼は自身の危険も顧みずに行動する。

だから尋賀は本当のことを言わない。

ありもしない、本当っぽいことを言う。

そのうち、騎士団の軍勢に気付けばバレてしまうが。


(優等生は頭は切れるが、いざってときは頭が固くなっちまうからいけねー。命は大事だが、こいつの正義は危うさもあるからな……)


命を大事にする考えは分かるし、理解できる。

だが、その命を守ろうと自分を犠牲にしてしまいかねない危うい正義感を尋賀は危険だと考えていた。

そして同時に……もう犠牲に、だとか代わりに、というのが嫌だった。


「そうか……。それなら早く戻ってこないと。一人でいるのは危険だし」

「へへ。ジジィの強さは知ってるだろ。心配するだけ無駄だっつーの」


……強さは知っている。

今でも汗が流れている上に、乱れた息を整えるのに少し必死だ。

尋賀の知ってる師匠なら、誰が相手でも負けないと思っている。

だが、尋賀は師匠に勝った。

例えどんなに強くても、千年を生きてきたと言っても人には変わりはない。

限界はある。

もし数えきれない相手と戦ったとき……死んでしまう。


「それで魔王様の魔法はどーよ?」


尋賀は素早く話題を変える。

相手は優作だ。

動揺や、焦りを見せるとすぐに嘘を暴いてくる。

油断していると見透かされる危険がある。

ルシェールと師匠は初めて出会ったが、その僅かな関連性から関連するものを繋いで推理を立てられる危険性もある。

だから今まで通り、達観した素振りで、呼吸するように嘘を吐くことを徹底させる。

探りを入れられなければ、例えどんな相手であろうと嘘は隠し通せる。

どうせ関連性は薄いのだ。ヒントを与えなければどうということはない。


「まだ時間が掛かるみたい」


優作は話を振られて、ルシェールのことが気になるようだが、やはりかつての仲間と戦っているから、ととりあえず結論づけたようだ。

バレぬよう尋賀は一安心すらせずにいると、優作は空を見上げ、空には大きな幾何学模様が浮かんでおり、そこにせわしなく虫のような魔物が飛んでいる。

尋賀は一度その魔物を見たことがある。

ナゲリーナと空でぶつかり合った際に、趣味の悪い色の卵から産まれたものだ。

その魔物は尋賀に直接、攻撃したり、巨大な陣を描くのに用いられたりした。


「尋賀。こっちに」


無表情に淡々と。

手招きをすることもなくナゲリーナが尋賀を呼ぶ。


「どうしたよ? 魔王様?」


尋賀がナゲリーナに近づくと、彼女はおもむろに白衣のポケットに手を入れて、試験管を取り出す。

試験管に入っていても触りたくない、紫やら青やらの卵がびっしりの試験管と液体の入った二本の試験管。


「もしかすると騎士団がやって来るかもしれない。その時に騎士団員を建物に近づかせないためにこれを」

「オレ、パスな」


手を振る。

仕方なくナゲリーナは別の人物に頼ろうとする。

チラリ。


「ボ、ボクも遠慮します……」

「私も嫌なの! 触りたくないの!」


何も言っていないのに、この状態である。

さらには、


「…………」


美玲は険しい表情で弓と矢を持っている。


「騎士殿はこーゆーのは好きじゃねーのかよ」

「私は正義の騎士だ! 魔物は全て滅ぼして見せようぞ!」


そういえば、と尋賀は思い出す。

彼女にとって、ナゲリーナは悪に洗脳されたとか何とかかんとかの設定だとか何とかかんとか。

つまりは彼女にとってナゲリーナは魔王ではない。

従って、彼女は魔王軍ではない。

だから魔物はNGなのか。

いや、彼女がナゲリーナを呼ぶ際は「魔王、ナゲリーナ」と言っている。

じゃあ悪は滅ぶべしなのか。

……じゃあ魔王という言葉自体は悪ではないのか。

……色々と面倒だな、と尋賀は勝手に呆れた。


「……これは聖なる卵。わたしは神の使い。あなたにこの卵を授けに――」


美玲を扱うのにも慣れたな、と感心する尋賀。


「この矢薙 美玲は騙されぬぞ! それは魔物の卵だ! この魔王の手先め!」


ガキ相手になんてことを言うんだ、と呆れる尋賀。

ちなみに彼はツッコみに、今魔王の手先はお前の方だよと追加した。

……一応、現状は行動を共にしていて、このパーティのリーダーをナゲリーナとするならばの話だが。


「騎士殿。言い過ぎだぞ」


子供相手に「魔王の手先め!」はいくらなんでも言い過ぎだ。


「う、う~む」


納得したのか、唸っているのか、どちらか分かりにくいが、


「私も気持ち悪いからいい……」


と、いつもの演技口調を止めて拒否した。

魔王の手先め! も、きっと強い拒否反応から来たのだろう。


「……ごめん、ナゲリーナ。言い過ぎだったかな?」


しゅんとしている美玲に、ナゲリーナは少し微笑みつつ答える。


「大丈夫。いつもの暴走してる美玲」


それは慰めの言葉だろうか。


「う、うむ! この最強の騎士、矢薙 美玲! 必ずや正義の名のもと、魔王、ナゲリーナを守って見せると誓うぞ!」


立ち直った。

尋賀は、正義で行動する人間は魔王を守るとか言わない……というツッコみは面倒なので控えた。

どーせ頭ン中では魔王だけど正義の魔王だとか、ダークヒーローだとかめでたい状態になってるんだろ?

という、呆れだけだった。


「なら、これはわたしが投げる。尋賀はわたしを守って」

「分ぁーた――」

「坂巻 尋賀に頼らずともこの矢薙 美玲が守ると先ほど誓ったはずだが!?」


尋賀が了承の言葉を言ってる途中で割り込む暴走妄想正義の自称最強魔王軍騎士。


「わたしは尋賀に頼みたい」

「むっ……!」


そんなことを言えばきっと我が儘を言うに決まっていると美玲以外の全員が思った。

ナゲリーナ自身も我が儘を言ったら、説得しようと考えている。


「うむ! ならば仕方があるまい!」


と清く、承諾した。


(……どーゆー風の吹き回しだ?)


尋賀は警戒すると、美玲が尋賀に向けて言う。


「ふっ! 坂巻 尋賀に任せればきっと安心できるだろう! 約束の神剣レーヴァテインを貰ったのも坂巻 尋賀なのだからなっ!」


神剣じゃねえ。

鍵だ。

そう言おうとした時、美玲の口が微かに動く。


「……まだ、私は尋賀を超えられてないしね」


微笑みすら僅かに浮かべて。

尋賀以外にはその言葉が聞き取れていない。


(相変わらず騎士殿は面倒だな)


この二面性が尋賀にとっては面倒に感じる。

黙って、大人しくしおらしくしていれば清楚に見えるのだ。

そんな美貌を持っているにも関わらず彼女は色々と台無しにしている。

だからこそ、より一層面倒に感じる。


「そのレーヴァテインだが」


まだナゲリーナの話は終わっていなかったらしい。

美玲のことは放っておき、尋賀はナゲリーナの話を真剣に聞いている。


「間違いなくグレゴワースは魔法を使ってわたしたちを、あの陣ごと消そうとしてくる」

「あん? だったら魔法を使わせねーように妨害すればいいのか?」

「……その必要はない」

「魔法使われたら止める手段ねーんだろ?」

「……ふふ。その時はレーヴァテインでわたし達を守って」


少女と思えぬほど表情の変化の乏しいナゲリーナが微笑んだ。

その瞬間、尋賀はレーヴァテインで出来る内容を察した。

彼は、いつでも騎士団が来ても良いように、布からレーヴァテインを取り出す。


「やる気満々?」

「ああ。……任せとけって」

「……?」


ナゲリーナは一瞬違和感を感じた。


(楽しそうじゃない?)


まるで自分が死のうとしていた時、止めようとした時の尋賀と同じだ。

戦闘狂で、「喧嘩」と言って戦いを楽しむ彼が、全く嬉しそうな表情にならない。

表情には表れていないが、どこか辛そうな。

そんな気にさせる。


「……あとは『蒼炎』が来れば完璧」


『蒼炎』と言った時に尋賀の表情が一瞬暗くなった。

もう一度見てみる。

今度は何事もなさそうにいつもの表情だ。


(……まさか。いや、『蒼炎』なら大丈夫。千年生きてる、わたしの友人……)


なぜ、彼がそのような表情なのか。

彼はもう戻ってこないと確信しているのか。

戻って来ないかもしれない不安ではない。

もはや、もう戻ってこないと分かっているような、そんな気配。

ナゲリーナは不安にはなったが、友の強さは知っている。

友はそんなに簡単に死ぬほど弱くはない。

だから帰って来ると、信じることにした。


彼女『本人』が友人ではない。

彼女の『記憶』が友人なのだ。

だが、それでも彼女を友人だと彼は言った。

彼がナゲリーナを信頼しているように。

ナゲリーナもまた、彼を強く信頼している。

そして、彼女の記憶が正しければ、『蒼炎』は簡単にやられるような存在ではない。

だから、大丈夫。

大丈夫。

そう、言い聞かせる。

言い聞かせ……絶望が尋賀とナゲリーナを襲う。






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