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来るべき未来に向けて

食堂に案内された尋賀一行。

男は屋敷のメイドに昼食を持ってくるように注文する。

だが、返事は思いもよらぬものだった。


「申し訳ありません! 厨房が占拠されておりまして……」


男は何を言っているのかがさっぱりだったが、尋賀一行は全員察した。

全員、暗い顔をしてしまっている。


「騎士殿……次は何をしでかすつもりだ?」

「う……なんか嫌な予感がするの」

「また……」

「もっと落ち着いてよ……美玲……」


とりあえず美玲が何かをしていることは大前提だ。


しばらく時間が経つと食堂の扉が開く。

料理を盛った皿を持って美玲が入ってきた。


「皆の衆! 待たせたな! 昼食が完成したぞ!」


皿の上に大量に盛られた……肉と野菜の炒めもの。

異世界の料理を食べられると思っていた優作はがっかりした。


「さすが美玲。大人しくしていればいいのにね」


心のどこかで余計なお世話だと言っている。


「さて、次だな」


そんな優作の意に介さず、メイドを見ながら美玲は笑みを見せる。


「ひっ!」


メイドの方は蛇に睨まれたかのような錯覚に陥る。

当然だ。笑みは笑みでも、どこか邪悪な顔をしていたのだから。

美玲は動けなくなったメイドの腕を掴むとどこかに連れて行ってしまった。


「どこに連れて行くんだろ……?」

「冥土だろ?」

「……だよね」


二人は、また彼女が何かをしでかすと思っているようだ。

シェフ……もとい美玲とメイドはいなくなってしまい、この場に残されたのは男と美玲を除く尋賀一行、そして野菜炒め。

出された料理を前に男は何が何だかさっぱりという困惑の表情を浮かべていた。


「……せっかく騎士殿が作ってくれたんだ。食おうぜ」


尋賀がそう言ってトングを持つと、肉ばかりを大量に摘み、どんどん自分の皿に移していく。


「肉ばっかりとらないでよ」


文句を言いつつ優作は、もう一つのトングで野菜、肉、それから添えられたレモンを摘んで皿に移すとナゲリーナの前に置く。


「…………」

「食べてみてよ、ナゲリーナ。美玲の作る料理は結構美味しいから」

「もっと肉」


不満げなナゲリーナ。

野菜が肉よりも多くよそわれたのが不満の原因だ。


(この前は肉が固いからいらないって言ってたくせに)


柔らかい肉が好きなのか。

それとも言ってはいないが野菜が嫌いなのだろうか。


「何か文句でも?」

「ないけど、次入れるときは肉多めにするよ」

「そう」


一言そういうと、ナゲリーナは無言で肉にフォークを突き刺した。

無表情で食べているからか、とても味わって食べているようには見えない。

もっとも、本当に味わって食べておらず、口に放り込んでるだけの尋賀がいるのだが。


そんな矢先、小さなノック音が二回。

「しつれいします」という言葉と同時に少年が入ってくる。


「しょくじにどうせきしてもよろしいでしょうか」


ルシェールの弟だという少年。

少年は空いた一席、ナゲリーナの隣の席に座る。


「おとなり、しつれいします。ぼくはテールノ・ド・ノデランスノともうします。おじょうさん、あなたのお名前は?」

「……ナゲリーナ・フォン・シュヴァルツレーヴェ」

「あなたがシュヴァルツレーヴェとはおもえませんな。そこのはくはつのかたがほんもののシュヴァルツレーヴェだとおもいますが」


尋賀は二人のやり取りをませたガキだなと思いつつ見守っている。

ちなみにこのませたにはナゲリーナも入る。


「すてきなドレスをきているのにどうしてはくいをまとっているのですか?」

「…………」


美玲お手製の黒と紫のモノだ。

素敵かどうかは疑問符がつくのだが。


「われわれ、としのちかいものどうし、きがあうとおもうのです」

「…………」

「そのものしずかなたちぶるまい、そうげんにさくののはなのよう。ふだんはきづかない、だがまわりのくさのなかでひときわかがやくうつくしさをはなっている」


尋賀が言う以上に相当ませている。

呼吸するようにくさい台詞が出てくる。


「しょくじごにいっきょくおどりませんか」

「……イラッ」

「魔王様、イラついたからって声に出すなよ」


尋賀もあまりにもくさい台詞を聞いて、唾をその辺に吐きそうになったが、グッとこらえた。


「この、りょうり……かわってますな。レモンのさんみがここまでにくとやさいのあじをひきたてるとはしりませんでした。もっとも、このりょうりもおじょうさんのまえではあじすらもかすんでしまいますが」


ついにナゲリーナは立ち上がり、白衣のポケットから大量の試験管を取り出す。


「ちょっ! 落ち着いてよ、ナゲリーナ!」

「やめるの!」

「放せ! 木端微塵にする!」


二人でナゲリーナを押さえつける。

鬼気としている彼女に危機感を覚えたテールノは机の下に隠れてしまった。

ナゲリーナは試験管の蓋を歯でくわえると、一気に引っこ抜き、そのまま中身を飲み干す。

中身はジュースらしく、初めから木端微塵にするつもりはなかったらしい。

ほっと優作は胸をなでおろす。


「おお、そのおそろしさもまたおうつくしい」


机の下にいる彼が黙らない限りナゲリーナもイライラが止まらないらしい。

表情自体は無表情だが、かなり若いのに青筋を浮かべ、空になった試験管をタバコに見立ててぷかぷかと吸う振りをする。

当然、またナゲリーナを怒らせるのではないかと優作とルシェールは冷や汗が止まらない。


「魔王様、完全にお怒りじゃねーか」


大事な商談相手であるナゲリーナをこれだけ怒らせておいて大丈夫なのか。

尋賀は男の方をチラリと見る。


「お気に召されましたかな? この子は私の自慢の息子でしてな」


絶対にナゲリーナはお気に召していない。

だというのに男は全く気付いていない。


「将来、ノデランスノ家を引き継ぐに相応しい紳士にまた一つ近づいておりますよ」

(この人……親ばかだ!)


心の中でツッコむ優作。

言えない。

大きな声で親ばかなどと言えるわけない。


「むしろ焼印押したくなる」


その試験管で根性焼きでもするつもりなのか。

できるのは焼印ではなく赤い丸ができるかわいらしいものだ。焼印と比べたらの話だが。

ふぅ~、とイメージで煙を吐き、だいぶとイライラしているように見える。


「ははは。私が子供の時も同じ冗談を言っておりましたな」


冗談扱いのようだ。

ナゲリーナはそっぽを向いて面倒そうな顔でため息を吐いた。

その姿は、社会の荒波に揉まれ、仕事と人間関係で疲れ切ったサラリーマンを彷彿ほうふつとさせる。


「ノデランスノ家の人間は商人としては一流だが、代が変わるたびに心配させられる」


そう言って、ナゲリーナは大きなため息を吐いた。

当の本人達はよく聞こえていない。


食事が進む。

それなりに会話が続き、盛られた料理の山が徐々に小さくなっていく。

皆が誰かと話をし、ルシェールの弟だと言うテールノと、テールノの父親。

彼が父親だというのなら、姉であるルシェールは娘であり、ルシェールからしてみれば血のつながった父親だ。

だが、父と娘は会話することがなく、娘の方はナゲリーナを止めるときしか喋っていない。


「時にシュヴァルツレーヴェ様。今回はどうして複数名で来られたのですかな?」


ルシェール父は前々から尋ねようとしていたものを、尋ねた。

食事に参加してから今までずっと機会を伺っていたようだ。


「今回は仲間と共に来た。それだけ」

「仲間……ですか」


チラリとルシェールを見る。

見られたことに気付いたルシェールは食事の手を止め、そっぽを向く。


「……どうしてシュヴァルツレーヴェ様はルシェールと共に行動しているのですかな?」

「それは……」

「あなた様の言う仲間、だからですか?」


ついに来たかと、優作は食事を止め、息を呑む。

名前を変えて二度と帰ってくるなと言った娘が戻ってきた。

彼女に何があったかは分からないが、名前を変えろ、帰ってくるなと言われたほどだ。

よっぽどの何かがあったのは想像に難くない。

だが、いつもと違う声のトーンで声を出したのは尋賀の方だった。


「こいつ、死刑になって危ねーから連れてきたんだよ」


ルシェールの父親は表情一つ変えない。

それが尋賀にとっては気に入らないらしい。


「へっ! やっぱ親ってのはロクな奴がいねーよなぁ? 娘が死刑になっても関係なしか」

「ちょっと! 尋賀!?」

「ああ、娘じゃねーか。なんせ勘当して、赤の他人になったからなぁ?」

「言いすぎだよ!」


へらへらと笑う尋賀だが、どことなく怒りやら負の感情が見え隠れしている。

優作は止めに入ろうとするが、ルシェールの父親は表情一つ変えていない。


「赤の他人ではありません。彼女は私の誇るべき娘です」


まっすぐにルシェールを見つめて、ルシェール父は言った。


「娘は騎士団に入った。国に仕える立派な仕事をしていました。そんな娘を赤の他人だと思ったことはありませんよ」


さっきまで笑っていた姿はどこへやら、尋賀は苦虫を噛み潰したような顔をして、黙って聞いていた。

親というものを憎み、嫌う彼には、ルシェール父の言葉にひどく不快感を覚えている。


「ルシェール。お前が騎士の任務を失敗し、死刑になって逃亡したという話は聞いていたが、まさかシュヴァルツレーヴェ様と共に行動していたとは」

「……ここにいる仲間に助けてもらったの」


そっぽを向きながらも、彼女は答えた。


「たまたまシュヴァルツレーヴェとその仲間に助けられて仲間になっただけなの」

「そうか。それで共に行動していたのだな」

「…………」


ルシェール父は先ほどの話に納得したようだ。

だが、父親とは違い、彼女は不機嫌で、話したそうには見えない。

屋敷に来ることですら彼女は渋っていたあたり、よっぽど嫌なようだ。


「ルシェール。お前が望むなら帰ってきても良い」

「…………」

「無論、お前の今の状況だと結婚や人並みの幸せは難しくなるかもしれない。だが、この街が変わっていくことになれば、その時は人並みの幸せが手に入るかもしれない。それまで、息子を……お前の弟を支えられる良き姉として戻っては来ないか」


一間おき、そっぽを向いていた彼女が自身の父の姿をチラリと見る。

一人の父親として娘を大事にするという宣言にも、勘当していた娘に帰ってきてもいいと言っているようだ。

尋賀はその言葉を信じられずに嫌悪感丸出しで睨み付けているが、当の本人の口から出た言葉は……


「ていうか弟がいるなんて知らなかったの」


一同絶句。


「なぜですか、ねえさま!? ちをわけたきょうだいのかおをわすれるなど――」

「だって、知らないんだもーんなの」

「がーん」


大げさなリアクションをとるテールノ。

だが、すぐに元の表情に戻り、


「ま、に、さんかいていどしかあったことないんですけどね……。ぼくはべんきょう、おねえさまはけんのしゅぎょうばかりでしたから」


と、言う。

だからと言って、身内の存在そのものを忘れるものだろうか。

それよりも同じ家に住んでて二三回程度しかあったことのない姉弟きょうだいというのも不自然だが、それが金持ちの屋敷ならば起こりうるのだろうか。

結局、語られずに真相は闇の中、である。


「それにこの家にはもう戻らないって決めたの!」

「それは、どうしてだ!? ルシェール!」


父親が勘当して、帰ってくるなと言った訳ではないのか。

帰ってこないことに信じられない、と顔に書いてある。

そこまで帰りたくない理由も分からなかった。


「なんとなくなの!」


再び一同絶句。

親子の縁を切られて追い出されたとか、そんな話はない。

あるのは、この親子のなんとなくという名の深い深い海溝。


「おい、もうちょいマシな理由ねーのかよ。口臭いからとかさぁ?」


先ほどの怒りやその他全てどこに行ったのやら、尋賀は随分と白けている。

……口臭いから帰らないのもどうかと思うが、このくらいの年ごろなら微妙にありそうだ。


「ないの!」


言い切った。


「どうしたの? サカマキ、なの」

「なんかねーのかよ。例えば商売の才能がないから追い出されたとか、家と縁を切りたかったとかさぁ?」


尋賀の質問には代わりに父親が答えた。


「勘当ではなく、ノデランスノの性を持っていると色々と不便かと思いましてそうさせただけです」

「んじゃ、帰るなは?」

「途中で諦めて帰ってきたら許さない、と言った覚えがあります」

「商売の才能がなかったから追い出したとか……なんかねーのかよ!」

「商売の才能はありませんでしたな。働かない、勉強しないでしたから、随分と頭を抱えましたよ」

「じゃあ……」

「だからと言って、追い出すつもりもありませんでしたな。騎士になったのは、剣を教えていた先生の推薦でした。それに騎士としての才は発揮していたと聞いておりますし、天職だと思いましたが」


呆れて、尋賀は何もかもがどうでもよくなった。

結局は何もなかった。

ルシェールの勘違いか、尋賀の勘違いか、それとも単純にルシェールの性格の問題か。

なんにせよ、娘を見捨てるような薄情な父親ではなかったらしい。


「おかあさまがいまのおねえさまのたいどをみたらなきますよ。おねえさまをいちばんあいしているのはおかあさまなのに」

「知らなーいの。ここに居場所なんてないもーんなの」

「おかあさま! どうしておかあさまはいっしゅうかんのりょこうにでかけたのですか!? はやくせっとくしにきて!」

「来ても説得なんてできないの。だって、なの……」


彼女はそう言って、尋賀や優作、ナゲリーナを見た。


「今はここに居場所があるの。戻るつもりなんてこれぽっちもないの!」


テールノは諦めたかのように俯く。

だが父親は、微笑んでいた。


「自由にしなさい。お前が望んだとおりの選択をすればいい」


ただ、と付け加える彼は続ける。


「もし危ない目にあったり、助けてほしいときは、いつでも帰ってきなさい。例え全てをなげうってでも娘を守るよ」

「考えておくの」


覚悟を伴った言葉に対して、適当な返事に適当な態度。

薄情なルシェールに優作は黙っていられない。


「ひどいよルシェ。なにもそんな態度じゃなくてもいいじゃないか!」


せっかく父親が心配してくれているのに何という言い草かと、怒るが聞く耳を持ってもらえない。

父親は自身のかぶりを振って、「怒らなくてもいい」と伝える。


「いいのですよ。娘は昔から自由過ぎて困っていましたから。たとえば昔は王女になりたいと――」

「ふぎゃーなの! 言うななの!」


慌てて止めるルシェール。

過去の黒歴史を語らせまいと必死に父親を止めにかかろうとする。

それを止めようと、今度は優作とナゲリーナが止めるのだった。


一悶着あった後、中断していた食事に戻り、再び和やかな雰囲気が戻ってきた。

ただ一人、尋賀だけは和やかとはかけ離れた表情をしている。


「…………」

「尋賀?」

「何でもねーよ。優等生」


尋賀の態度をおかしく思った優作だったが、答えは返ってこない。

彼が何かを考えている。

それは大切なことなのか。

隠そうともせず、だからと言って多くを語らず。

考えるのが嫌いだと自称しているくせに、何かを真剣に考え、場の空気から浮いてしまっている。

そんな彼を他所に、ルシェール姉弟は騒がしくしています。


「おねえさま! ぼくはしんしとして、おねえさまにここからはなれたくないといわせてみせますよ」

「うるさいの!」

「ぼくのあいをうけとめてくれないのですか!」

「受け止められるわけないの!」


血のつながった姉であるはずのルシェールに対しても、どこから取り出したか花を向ける。

もはや紳士じゃなくてプレイボーイに育っているのではないか。

それも実の姉に対して告白モドキをするのだからよっぽどの器だ。


「すみません。だけど、せめてここをでていくまでは、あねとしていっしょにいてくれませんか?」

「……分かったの」


しみじみと言われ、さすがのルシェールも言うことを聞く気になった。

さすがに、顔どころか存在そのものを忘れていても、身内には優しくするようだ。


「ということで、デートにでも」

「行くわけないの!」


耐えかねて、ルシェールは席を立って逃げるが、弟は彼女をしつこく追いかける。

次第に手が出るのではないかと優作はハラハラしながら見ていた。


とりあえず、ルシェール家の問題は無事に解決した、というよりも初めからくだらないオチだった。

むしろ問題なんて初めからなかった。

話がまとまったので、ナゲリーナが食後の予定を言い始める。


「この食事が終わり次第、フォーゲロンのところに行く。そのあとは一日ここで宿泊させてもらう」

「かしこまりました。客室を用意しておきます」


ナゲリーナがその場にいる全員に向かって言い、ルシェール姉弟きょうだい父親が頷く。


「明日にはこの街を出て、デラッセ村に向かう」

「デラッセ村? と言うと天より落ちる街の調査に向かうのですかな?」


ルシェール父は突如、聞いたことのない単語を出し、全員首を傾げる。

ナゲリーナも聞いたことがないらしい。


「デラッセ村の空から見たこともない街が逆さまで現れたのです。何やら変わった建築物がいっぱいありましてな。日が経つにつれてどんどん広くなって、落ちてきているのですよ」


デラッセ村の上空に、変わった建築物の街。

あそこには、異世界へとつながる山がある。

その因果関係から優作はすぐに気付いた。


「コネクターズカオス現象が進んでる!?」

「コネ……カオス現象? とにかく、未知の出来事ですから街の防衛システムを起動して、警戒に当たっているのですが……」


どうやらいろいろと騒動になっているようだ。


「この街の異変はそれが理由で……」


ナゲリーナはこの街に入ってきたときに違和感があった。

住人達がどこか浮足立っており、門番はともかく、昔彼女が作った防衛システムが作動している状態だった。

それが、未曽有の出来事に対する恐怖心から来ていたようだ。


「デラッセ村の住人達は避難しましたが、そのあとすぐに周辺を騎士団が閉鎖してしまって、調査ができないのですよ。しかも、噂では天より落ちる街に戦争を仕掛けに行くのだとか……」

「時間の猶予がないのに……」


ナゲリーナは手で口元を隠し、考え始める。

彼女自身、分かっていないこともあるらしい。

その上、騎士団が周辺を閉鎖しているということは悪い報せだった。


「無理すんなよ、魔王様。急いてはことを仕損じるっつってな」

「……時間はあまり残されていない」

「失敗したら何もかもが最後になっちまうだろーが」


尋賀の経験した異世界の出来事も。

異世界での戦いの数々も。

ナゲリーナを助けようと必死になって奮闘したことも。

全ての消滅と共に、全てが無になってしまう。

なんとしてもそれだけは避けなければならない。


「飯、食い終わったらとっととやれることやりに行こーぜ」


尋賀はそう言って、盛りつけられた肉を口に放り込んでいく。





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