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俺とボクとは釣り合わない  作者: アッキ@瓶の蓋。
俺とボクとは釣り合わない
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4

あっくんがだんごさんに告白しているのを見たボク、榎蓮華は、家に帰るとそのまま部屋に帰った。

お母さんが心配していたみたいだけど、今のボクには関係なかった。



「どうして……ボクは……」



ボクは泣いているんだろう。



「別に……あっくんとだんごさんが付き合おうと……構わないはずなのに……」



ボクとあっくんは幼い頃から仲が良かった。

時には喧嘩をした、でもすぐに仲直りした。

勉強も運動も一緒にした、ボクの方が得意だったけれどそれでもなお一緒にしていた。



ボクとあっくんはお互いに兄妹、時々姉弟。そう言った家族に近い存在だった。

だから、そう言った恋心を抱くと言うのは、家族や親友に近い存在だった。

そしてここでは、あっくんに恋人が出来るのは喜ばしい事のはず。

ボクの役割は、2人の仲を祝福するのがボクの正しい役目のはず。



「だから……泣いているのは……変なのに……」



ボクの目から涙が止まらない。

もしかして、これが……



「……恋?」



だったら、少し遅かったのかも。



「幼馴染に相手が出来て初めて分かる恋なんて……遅すぎるよ……」



その夜ボクは1人、枕を涙を濡らし続けた。







夢を見た。



ボクとあっくんが抱き合っている夢。とても心地よい夢だと思った。でも、状況は一転する。

そこにだんごさんが現れて、あっくんとボクとを引き裂く。

そして2人で抱きつきあって……キ、キスを……。



「……って、なんて夢を見てるんだよ、ボクは」



ボクは夢の不快さに気づいて、そのまま起きた。



「やっぱり……ボクはあっくんと付き合いたいのかな?」



と、ボクは体育座りをしながら、小さく言ったのであった。



ボクが起きたのは、空はまだ暗く、陽は昇っていなかった。



「あっくん……。ボクはどうすれば良いの?」



と、ボクは小さく幼馴染に問いかけた。

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