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俺とボクとは釣り合わない  作者: アッキ@瓶の蓋。
天才にはあと1歩が足りない

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4

姉川莉ヶ亜(あねかわりりあ)

姉川と言う名の人物は4人は居たけれども、16歳頃と言う人物の年齢から察したら彼女しか居なかった。

くしくも私と同じような綺麗名前(キラネーム)の持ち主だったのは、変な連帯感を覚える。だとしても、彼女を許す気は全く無いのですけれども。



「お、おい。綺理(きらり)さん、どうして姉川の名前がお前から出て来るんだよ?

そして、今はクリスマス会の準備のはずだろうが……」



「ええい! 黙ってください、黙ってください! ちゃんと梶原(かじわら)君の口から、姉川さんの内容を聞くまで帰らせませんからね!」



「えぇー……」



姉川さんの事を調べるのに一日。それからこの放課後の場を用意するのに一日。

頑張って作ったので、姉川の事は出来る限り聞きたい物です。

えぇ……。出来る限り、出来る限り聞きたい物です。

えぇ、それはそれは出来る限り、詳しく聞きたい物です。



「姉川ね……。多分、姉川莉ヶ亜の事だな。うん。

性格はクールだな。あぁ、あれはリアルなクーデレだ、うん」



クール? あれはどちらかと言うと、ドライな部類だと思うんですけどね。

そして、デレ? まぁ、あれがデレると面白いとは思うんですけどね……。



「出会いはどこで?」



「えっと、廃ビルの屋上で?」



それはまた、個性的な場所で。

まぁ、梶原君は何だろうとアリだと思うんですけれども。

梶原君は……ほっておいたらどこまでも突っ込んで行きますからね。

気にしたら負けです。割とマジな方向性で。



「自殺しようとした所を運良くキャッチ出来て、本当に良かったよ。あぁ、本当に。

それから、何度か夕食を一緒に食べに行ってるんだけどな」



しみじみと頷く彼を見て、



(そこでフラグが立ったんだろうな、うん)



と思う私、妹尾綺理(せのおきらり)

まぁ、それだけ情報があると良いですしね。

どうやら彼女も私と同類のようです。



普段はキツい事を言ってても、本当はデレデレ。

……まさしく私その物……。










どこかの誰かさん。まさしくその通りだと思わないでください。

私は表面ではクールっぽくても、中はデレるとかじゃないですからね。




「……では、梶原君。今日は念入りに準備をしましょう。えぇ、念入りに。しみじみと」



「あぁ、でもなー」



「今日は返しませんよ。えぇ、色々とあるので。

……今日は梶原君と仲を深めるために、色々と話題を用意した私の身にも……」



「えっ? なんか言った?」



「……い、いえ! 気にしなくて大丈夫ですよ!」



そして、その日私はさらに仲良く出来る用に話題を振りながら、さらに仲良くなった気がしたのであった。

言っときますが……流石にあからさまな話題はしていませんよ。



出来る限り、『結婚』や『恋愛』などの話題をするように意図的に話題を操作したのは、偶然なんかじゃないですからね。

偶然ですから、ただの偶然ですからね。

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