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その歌を  作者: うわの空
序章
1/33

 泣いていた私のために、彼がうたってくれたあの歌を。

 ずっとうたい続けてくれた、その歌を。


――私は。



 大きく息を吸い込んでから、私はゆっくりとうたいはじめた。

 私の声は彼よりも高いし、うたうのが特別上手いというわけでもないけれど。


 私はうたう。


 耳に残っている彼の声に、今は聞こえない彼の声に、合わせるようにして。




「君が笑ってくれるから、僕はうたうんだ。君の姿が見えなくても、ずっと、ずっと。僕は今日もうたい続ける。この声が、いつか君に届けば、それでいい」




 彼のために、私は今日もその歌を、うたう。




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