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エッセイ集

出産!破水から60時間かかった陣痛と出産の記録:夫視点

作者: 宗徳

金曜0時48分実家にいるはずの嫁から「破水しとったよー」とLineが…。

ここから我が宗徳家の初出産が始まります。


入院初日


私は1:00頃に病院に着きました。

このころはまだ軽い陣痛でした。


嫁が陣痛アプリで記録を取っていたのですが、

見る限りでは10分以上の間隔で来ている印象。


しかし、まだギリギリ眠れるかな?といった痛みが来ていたようです。


金曜朝


会社に休む連絡を入れて嫁と一緒に入院生活を送ることにしました。

人生初の出産、非常にドキドキです。


朝ご飯が8:30に来て食事を開始、嫁は問題なく完食できていましたが、

やや寝不足と言った印象です。


毎朝診察があるのですが、

この時点では子宮口は全く開いていませんでした。


陣痛の間隔が長い時で30分程度空いたりして、リズムが不安定です。

強度的には軽く、しっかり深呼吸をすれば大丈夫そうでした。


金曜昼


相変わらず陣痛のリズムが安定しません。


10分以内にくることもあれば、20分以上空いたりすることもあります。

12時過ぎに昼食が来ましたが、問題なく完食。


食欲元気!!といった感じです。

このあたりから陣痛が来たら「腰を擦ってほしい」と嫁から言われました。


ネットの情報なんかでは「腰を押してほしい」といった意見が多く見られましたが、

嫁の場合は腰を左右に擦ってあげる方が良かったようです。


金曜夜


ここで一旦私は帰宅し、風呂と食事を済ませて病院に戻ってきました。

嫁からは「やっぱりいてくれた方が安心する」と言われました。


こういう時、男に出来る事ってそんなに無いのですが、

「その場にいるかいないか」は嫁からすると大きい様です。


出来ることが少なくてもしっかり側でサポートすることが大事でした。


さて、ここら辺から私のスマホで陣痛を記録するようになりました。


アプリの見方ですが、下から時間が昇ってきます。

左側が陣痛が来た時間で、隣の薄い数字が陣痛の長さ。

右側は陣痛が何分後に来たかが分かる間隔です。

挿絵(By みてみん)

計測は金曜の夜21:11から。

前回の陣痛から8分後に来てますね。


陣痛の時間は42秒間です。


こんな感じで記録を取っていきます。


途中10時間空いてますが、実際は陣痛が来ています。

ただ扱いに慣れておらず、この時は記録を忘れていました。


22時ごろから頑張って寝ようとするのですが、

中々眠れません。


嫁の陣痛は夜になると痛みが増す様で、ずっと苦しそうでした。


入院二日目

土曜朝


さて、記録を見ていきましょう

挿絵(By みてみん)

途中1分や1秒と言った押し間違いもありますが、


概ね10分以内に来ていたところで途中15分や13分等々

間隔が空いていますね。


そんな中、朝ご飯はゆっくりでしたが完食できていました。

栄養補給は大事です。


いよいよ分娩室に行ったときに力を出し切る為にも

嫁がしっかり食べられるか見ておくことが重要ですね。


そして9時以降の記録はこちら

挿絵(By みてみん)

この辺から陣痛の間隔が広くなってきました。

朝の診察では子宮口が2㎝開いていました!


「やっと進んできたね」と二人で話していました。

57分とありますが、これは私が記録を忘れたためです。


実際は20分ぐらいの間隔で来ていました。


土曜昼


昼の記録はこちら

挿絵(By みてみん)

嫁が「モニター」に行ったので私は昼飯を摂りに行きました。

なので1時間空いてます。

モニターというのは嫁のみが診察室へ移動して

胎児の心拍や陣痛間隔を測定して、

1時間程度かけて母子の健康状況をチェックするものです。


嫁も昼食を完食。

そのお陰か陣痛の間隔がやや戻ってきました。


病室では殆ど横になっていましたね。

昨日の寝不足分を回収させたかったのですが、

陣痛が寝付けるほど軽くは無かったので、中々纏まった睡眠が摂れません。


なんとか寄り添いますが、ずーっと二人ともウトウトしていました。


土曜夜


夜の記録はこちら

挿絵(By みてみん)

嫁は何とか晩飯を完食していました。

食事中にも容赦なく陣痛がくるので食べることがキツそうでした。


ですが、食べてくれると陣痛のリズムが復活するんですよね。

辛そうですが、出産の為には陣痛をとにかく促すことが大事です。


さて20時からの記録です


ここからは嫁の体力との勝負になってきます。

挿絵(By みてみん)

1時間空いているのは嫁がモニターにいったからです。


私は病室で待たされています。

その時間を使って風呂に入り寝ます。


嫁のサポートが出来る様に、

寝れるときはしっかり寝る!!


これが夫の必勝法ですね。


モニターから戻ると陣痛の間隔が10分以内で来ていました。

「お、良い感じ!」と思ったのですが、

やはり眠たい。


2人とも「ああやばい、体力が~」と言った感じでした。

挿絵(By みてみん)

時間が経つと陣痛の間隔が伸びてきました。


嫁は、このまま出産を迎えることの不安と

ゴールが見えない不安が重なって弱気になっていました。


こういう時こそ側にいて良かったと思えました。

優しく「大丈夫」「絶対産まれるから」と励まし、

微笑みながら嫁の心を落ち着かせます。


嫁も「一緒に居てくれてよかった」

「一人やったら怖すぎる」と話していました。


もしこれを見てる夫さんがいたとして、

嫁の出産立ち合いどうしようかなとか考えている人がいたとしたら

絶対出産前から一緒に居てあげてください。


土曜夜~深夜


私が一番体力を使ったのはこの日の深夜でした。

挿絵(By みてみん)

陣痛の間隔は伸びてからというもの安定しません。

途中モニターに行ったのですがお互い眠気がピークに達しています。


私は気絶するように寝たのですが、

嫁が返ってきて扉を開ける音で目が覚めました。


嫁はずっと横になっていますが、

私は陣痛が来るたびに体を起こして嫁の腰を擦ります。


それをず~っと繰り返します。

全ては嫁の為です。


入院三日目

日曜未明

挿絵(By みてみん)

1:10。


分娩室に別の妊婦さんが入っていき、

出産を始める声が聞こえました。


妊婦さんの悲鳴と断末魔の叫びが聞こえてしまい、

嫁はパニックを起こしかけます。


「大丈夫」「大丈夫だからね!!」とカラ元気で励まします。


頭を撫で、手を握りしめ、目を見てワザと笑顔で話します。

「心配するな!俺もいるから!」と言ってなんとか落ち着かせます。


本当に側に居れて良かったです。

もし嫁一人でこの状況を迎えていたら、どうなっていたかわかりません。


1時間ほど経つと、先ほど分娩室へ行った方の赤ちゃんが産まれたようでした。


本来なら微笑ましいことですが、

嫁はそれが焦りに代わっていた様子でした。


そこで「俺たちも頑張ろうね!」と言い、希望に感じてもらう努力をします。

余所は余所、ウチはウチです。


1:28の陣痛後、再び嫁はモニターへ行きました。


私はそこでガッツリ寝てしまい、2時間後に

嫁の「ンー!」という陣痛による悲鳴で起きました。


慌てて起きて腰を擦ります。

すると陣痛が強まっていたせいか、

腰を擦らないでほしいと言われました。


出産が近づいている証拠でしょうか…。


日曜朝

挿絵(By みてみん)

4:39の陣痛から10分以内の陣痛が畳みかけて来ました。


嫁は私と違って本当に全く眠れていないので

過去一辛そうにしていました。


何かしてあげたいですが、腰を擦ろうとすると

かえって嫌がられてしまいます。


本当に側にいることしかできません。

そうこうしていると段々外が明るくなってきました。

挿絵(By みてみん)

6:39ここで私の意識が飛びます。

本当に申し訳ないのですが寝てしまったのです。


8:30に朝ご飯が病室に運び込まれ、その音で目が覚めました。


嫁自身はというとやはり眠気が異常だったようで

「気絶してた。途中ちゃんと息が出来ていなくて何度か起きた」

と言っていました。


そうして朝ご飯を食べようとするのですが、

遂に嫁がご飯を残します。


何とか白米と味噌汁は全て食べ切ったのですが、

おかずは一口食べるのがやっとでした。


もう体力の限界です。

今日産まれなかったら嫁の体が持たないなと直感します。


そうして9時、私も朝食を摂りに出かけます。

眠気覚まそうと喫茶店でモーニングを頼み、コーヒーをガブ飲みします。

すると…。


出産の始まり

促進剤


10時ごろ、「さて戻ろうか」というタイミングで嫁からlineが来ます。

「先生から話があるから戻ってきてほしい」とのこと、

急いで病院へ戻ります。


すると分娩室に案内されました。

まだ出産というわけではなかったようですが、

そこで先生から説明を受けます。


「陣痛の間隔がまだ長く子宮口も3cm強しか開いていない」

「このまま行くと奥さんの体力が持たないかも」

「促進剤を入れて出産しましょう」

とのこと。


どうやら出産するときの陣痛は2分間隔で来るものらしく、

その時は会話も出来な程の激痛らしいです。


しかし、50時間を経過してもまだ出産の雰囲気が無いのと、

赤ちゃんも3200gを超えているので産んでも問題ないということで

促進剤を使うことに同意してもらう為の説明だったそうです。


私二人はそれに同意。

同意書にサインと印鑑を押し、私は嫁を分娩室に残し病室にへと戻されました。


嫁の声


そこからは体力を付けるために寝ようとしました。

しかしドキドキして眠れません。


仕方が無いので動画を観て時間をつぶしていたのですが、

11:30ごろ、突如として嫁の絶叫が聞こえます。


「痛い!!」と叫び、聞いたことも無い声で永遠と叫んでいました。

もう胸が張り裂けそうです。


今すぐ部屋に入りたいですが、それは叶いません。

看護師の方からOKが出るまで入ることができないのです。


「今俺に出来ることは無いんだから」と自分に言い聞かせ、

落ち着こうとするのですが、ハッキリ言って無理です。


そんな時間が続き、12:50に看護師の方に呼ばれ、

分娩室の前で待機させられます。


「あともうすぐです」

「頭が見えたら呼びますからね」と。


そんなことは良いんだと、今すぐ入らせてくれと

思いましたが、そこはグッとこらえます。


出産


分娩室の扉の側、ソファーがあり、そこで座って待ちます。

扉越しに嫁の激痛を伴う叫びが聞こえてきます。


これから産まれてくることへの緊張からか、

あるいは嫁への心配からか、胸の鼓動が音を立てて早くなります。


まだ何も見ていないのに目頭が熱くなります。


13時、遂に看護師から「入ってください」と言われ

突入する勢いで分娩室に入りました。


すると分娩台で仰向けになっている嫁と目が合います。

苦痛にあえぐ表情が和らいだようにも見えました。


足側には先生が立っており、

股をみると赤ちゃんの頭が出始めていました。


私は「大丈夫よ!」「順調に進んでるよ!!」と伝えます。


すると看護師が言います。

「力を入れてください!」


掛け声と共に嫁が頭を上げて力みます。

私はその頭を手で支えて補助をします。


嫁の絶叫が直接私の耳に響きます。

しかし私が取り乱す訳にはいきませんです。


心を丈夫にして嫁を見守ります。


すると赤ちゃんが顔を見せ、産声と共に一気に体も抜け出てきました。


その瞬間、私は嫁の方を揺さぶりながら目を見て

「産まれたよ!!」「頑張ったね!!」

「本当によく頑張ったよ!」「ずっと聞こえてたよ!!」と

思いのたけをぶつけました。


嫁は号泣。


私は自分が嫁より先に泣いてはダメだと堪えていたものが

ゆっくりと溢れてきました。


すると先生から、

「すみません一旦出てください」と退散を命じられました。


まだこの余韻に漬かり喜びを分かち合いたかったのですが

そこは仕方ありませんね。


母子の容態が第一です。


聞くと子宮口が全開になってから20分の出産劇だったそう。


初産でこれはかなりスムーズとのことでした。


それから私は病室で待機させられるのですが、

居てもたってもいられず、結局分娩室前でずっと待機していました。


すると20分程たって分娩室の中へ再度案内されました。


そこにいたのは、おくるみに包まれた我が子。

もう信じられないほど可愛い。


嫁はまだ動けないので私が代わりに抱っこしたのですがとっても暖かく、

ずっと持っていると私が汗をかいてしまうほどの熱を帯びていました。


体重は3200g

我が子の重みに幸せを感じました。


すると看護師の方が入ってきて今後の説明をしてくれました。


本当はまだ嫁と一緒に居たかったのですが、

嫁と子供の感染予防や体調管理の為、私は病室から出されることになりました。


一日の面会時間は僅か30分程度と言われました。


そして嫁から「いくらが食べたい」と言われたので

近くのコンビニを3件周ってようやく見つけたいくらおにぎりを渡し、

「また明日ね」と声を掛けてこの日は終わりました。


帰りの運転は、疲れからか私の腕に力が入らなくなっているので

少し不安でした。


しかしさっき抱いた家族3人の幸せな時間を思い出すと

幸せな帰路になったことは言うまでもありません。


今日また嫁と子供に会ってきます。


妊娠してから出産に至るまで、全力を尽くし

身を削ってでも我が子を産んでくれた嫁を今後も支えていきます。


本当に感謝です。


まとめ


破水から時間が掛かっても慌てない事。

そして夫の役目は嫁の体調管理と心のケアです。


何か頼まれたら直ぐ買ってくる。

手の届かない位置にあるものを取ってあげる。

陣痛が来たら腰を擦る。

とにかく一緒に居てあげる。


これが本当に大事です。


仕事休めて本当に良かったと思います。


この時間を一緒に嫁と過ごせたのは非常に大きいです。


「立ち会わなかったら嫁から一生言われる」とよく聞きますが

そりゃそうだろうなと思います。


これから主産を控える世の旦那さんたち!!

マジで大変だけどその分感動も凄いから頑張ってください!!


主役となるお嫁様!!

本当に大変です。

でも旦那さんと力を合わせて頑張ってください!


産まれてくる我が子は本当に可愛いですよ!!

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― 新着の感想 ―
長丁場の出産立会いお疲れ様でした。 陣痛間隔をアプリで記録するのは現代って感じですね。 うちも一人目の時は同じく、子宮口開かず促進剤からの結局帝王切開で3日かかりました。 そして、陣痛の合間に進撃…
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