表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/63

第45話 三島だけがズレている


 ~♪


 音楽が鳴ると、アイドルたちは軽快に踊り出した。

 三島も笑顔こそないものの、誰よりもキレのある動きで踊っている。


 アイドルたちは、与えられた時間でダンスを練習していたと言っていた。

 分からないが恐らく、1時間程度だろうか。


 しかし、三島はその貴重な練習時間を30分ほど俺と中庭で話していた。

 だから心配していたのだが今のところは大丈夫そうだ。

 つまらなそうな表情で文句なしの踊りを披露している。


(……そういえば、そもそも三島はなんであんな所に1人でいたんだろう?)


 俺は不意に、三島と最低な出会いを果たしてしまった中庭のベンチの場所を思い出す。

 あの時、三島は確か1人で耳にイヤホンを入れて……何か音楽を聴いていた。


 最終審査で使われる音楽を聞いてイメージトレーニングをしていたのだろうか。


(たった1人で、外に出てまで……?)


 頭の中でそんなことを疑問に思いながら、俺はアイドルたちのダンスを見る。


 そして、アイドル達が『ダンス☆ボーイ』さんの作った振り付けに従ってポジションを移動しながらダンスをしている時。

 ――それは、起こった。


(……三島だけ、他の4人と動きがズレてる)


 全員が並んで踊ると一目瞭然だった。

 当然、気が付いたのは俺だけじゃないだろう。


 俺の曲、『スターライト』には歌詞がない。

 しかし盛り上がる部分、つまりサビのような部分は存在する。

 そこの盛り上がりのみを意識して練習すると起こりやすいミスだ。

 つまり、ある程度ダンスに慣れてしまっている方がここでは気の緩みから注意力が抜けやすい。


 その後も、何度も三島だけ他の4人と微妙にタイミングがズレている瞬間があった。


 実際に5人全員でレッスン室の鏡の前でリハーサルしていたなら、こんなミスは気が付かないはずがない。

 恐らく、三島は全員での練習に参加していないのだろう。

 いや、参加させてもらえなかったのだろうか。

 とにかく、それなら1人で外にいた理由も説明できる。


(……やっぱり、細かい部分で何度も動きやタイミングを間違えてる)


 俺は固唾を飲む。


(――三島以外の……4人のアイドルたちが)

ちょっとした叙述トリックみたいになりました。

短くてすみません!

「読んでるよ~!」という方は↓から☆評価を入れていただけると投稿の励みになります!

次回は三島ちゃん視点になると思います!


引き続き、よろしくお願いします!<(_ _)>ペコッ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
連載中の他作品
下のタイトルを押すと読みにいけます!
『クラスで陰キャの俺が実は大人気バンドのボーカルな件』
こちらも連載中!
下のタイトルを押すと読みにいけます!
『山本君の青春リベンジ~学校でイジメられてた俺が努力して生まれ変わり、戻ってきてからクラスメート達の様子がおかしい件~』
作品のブックマーク・☆評価お願いします!
<(_ _)>ペコッ
新刊!7月25日発売!予約受付中!
『山本君の青春リベンジ!』
  ▼▼▼ 画像をクリックすると、書籍情報に飛びます! ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、書籍情報に飛びます! ▲▲▲  
新刊!次巻は8月発売!
『【漫画】ギルド追放された雑用係の下剋上~超万能な生活スキルで世界最強~』
  ▼▼▼ 画像をクリックすると、漫画を読めます! ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、漫画を読めます! ▲▲▲  
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ