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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
フレーデル王国編
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スモーランドでの再会

スモーランドに戻ってすぐ、僕は父に会いこれまで自分たちが調べた事や分かっている情報を開示した。


「…以上が、僕が知っている内容です。」

「ほぅ、よく調べれたな。こちらにあるものとそれ程違いはない。」


「父上、お願いがあります。」

「…申してみよ。」

「僕を、もう子ども扱いしないで欲しいんです。危険な事に関わろうとしているのは承知しています。僕がまだ14歳であることも。

でもフレーデル王国の皇太子は僕より幼い頃から政治に関わっているんです。僕も、国の将来に関わっていきたい。」


「留学を終えたら、だろう?」

「必要なら、留学を取り止める事も考えます。今、何か良くない事が起ころうとしている気がするんです…。」



父は僕の話を真剣に聞いてくれた。

「なるほど、リスラ共和国の大統領の長男か…。」

「はい。」

「ヴィルフリート」

「はい。」

「クラウスが今水面下で人脈を広げしつつある。潤沢な資金を使ってな。」

「…大公が。」


「今すぐではないだろうが、奴らが何か企んでいるのは間違いない。何か起こる前に私も手を打ちたいと考えている。」

「はい」


「それから…最近、スモーランドの孤児たちが消えているという噂がある。」

「孤児…ですか。」

「孤児故に戸籍のない者もいて、なかなか詳細がつかみにくいのだが、…フレーデル王国の闇のマーケットにそのこどもたちが売られていると言う話が聞こえてきている。」

「人身売買…ですか。」

「あぁ…。この国、フレーデル王国それぞれにそれを手引きしている者がいる。おそらくリスラ共和国にも。」


「ヴィルフリート、フレーデル王国の国王や殿下に協力を仰げ。このようなことはあってはならんことだ。お前はフレーデル王国に滞在し、何か得られる情報があれば随時こちらへ戻って報告せよ。」

「分かりました…。」



「そういえば、リネアの事はどうなった?まだ良い返事をもらえておらぬのか?」

「父上、リネアはスモーランドにとって有益な存在です。フレーデル王国の皇太子、そして今度はリスラ共和国の大統領長男に目を掛けられています。」

「ほぅ」



「父上は、僕の見方ですよね?」

「もちろんだ」

「では、本人の承諾なくして王命を出していただくようお願いしたい。」

「お前はそれでよいのか?」

「問題ありません。リネアが15歳になったら僕は彼女と婚約します。」





スクール内にある僕の部屋に僕は来た。

目的は久しぶりにカールと会う為。


「久しぶりだな」

「たった1ヶ月ちょっとじゃないか。」

「やっぱお前たちがいないとつまんないよ、早く帰ってこいよ。いつまでこっちに?」

「父の式典が終わるまで」

「そっか」


久しぶりに二人で菓子作りをする。

今日はルッセブッラにした。スモーランドの味が恋しくなったのようだ。

「フレーデル王国では何か作ってないのか?」

「自分のキッチンがないからね」

「確かに。」

「…リリアナ様は元気か?」


リリアナ?あ…忘れてた。こいつ、リリアナに好意を寄せていたんだ。僕が変装していたのも知らないで。

「君に宜しく伝えて欲しいと言っていたよ。」

「そうか!」


こんないい奴を騙すなんて、申し訳ない気持ちになる…。


僕たちは生地をこねる。カールも随分手際がよくなったな。

「…俺の父親が国内でも取引を始めた。それもかなりの権力者とばかり。」

「…」

「しかも、会員を募り会員がまた新たな会員を増やすと都度リベートが入る仕組みにしたらしい。」

「マルチ商法か」

「ああ、クラウス大公を筆頭に物凄い勢いで資金を集めているらしい。」


「…ありがとう、カール。」

「いや、何もできず申し訳ないな。」

「そんなことない、ありがたいよ、凄く。」



「フリッツといるといろいろ気づかされることがあるんだ。僕は今までオスカルとリネア以外の人間を近づけてこなかったろ。フリッツに会って、君とこうして友人になることができたが、僕は君のように友人もたくさんいないし、フリッツのように信用できる側近もいない。」

「…」

「帰国したら、自分の回りに信用できる人間を増やしたいと思う。カール、…協力してくれないか?」

「ヴィル…」

「君しかいないんだ。」


「…もちろんだ。ありがとな、俺の事を信用してくれて。」

「君には辛いことを頼む。」




「そういえば…リネアはどうしてるんだ?元気か?」

「元気だよ」

「あいつ、自由奔放だから、帰りたくないとか言い出しそうじゃないか?」

「言ってる」


「ちょっとおかしいとこあるけどあいつ可愛いし、殿下とも仲よかったよな…大丈夫なのか?」

「大丈夫じゃないだろうな。あの二人は魅かれあってるから…。

しかもさらにライバル登場だ。」

「マジか?!いいのかよ、こんなとこにいて。」

「僕にとって優先順位は国のことだ。リネアのことはどうにかするよ。」

「どうにかって…。もう一人もお前がライバルって言うんだから相当な奴か?」

「リスラ共和国大統領の長男だ」


「リネア…、なんで面倒くさい奴ばかり引き寄せるんだ」

「僕をあとの二人と一緒にしないでくれ」

「お前が一番面倒な奴だろ」


僕はこんな話ができる相手ができて嬉しいと思った。

オスカル、今頃何をしてるだろう?

早く会いたい、僕のオスカル…。


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