表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
スモーランド王国編
5/350

アンと僕

「アン…、ヴィルのことだけどさ。どう思った?」

僕の部屋でお茶を入れる侍女のアンに先程おこったことを聞いてみた。


「殿下のことですか?…そうですね。リネア様にご興味をもたれたかと。」

「リネアが本物のリネアだった時、一度でもオスカルがいない時に一人で訪ねて来たことなんてあった?」


アンはリネアの専属侍女で僕たちの7歳年上の姉のような存在だ。僕は密かに彼女に憧れていたけど、今もそれは心に秘めたままにしてある。アンに身の回りの世話をしてもらうことがリネアになった当初どれだけ恥ずかしかったか…。


リネアがおかしいと一番最初に気づいたのもアンだった。

僕は彼女にだけ、僕が本当はリネアじゃなくなってしまったことを打ち明けた。

最初彼女は半信半疑だったけど、今は信用して僕に協力してくれている。


「…ないですわね。オスカル様を訪ねていらっしゃることはありましたけど、今日のように手の甲に口づけをされるところは一度も拝見したことが…」

「うわー!言わないで!せっかく洗って忘れようとしたのに!気持ち悪すぎる!」


「あらあら、身分的にも釣り合いもとれますし、美男美女お似合いですよ。」

「アン?!冗談でも聞きたくないよ!なんで僕が男と…。」


「…今はまだ受け入れられなくても、ゆくゆくはリネア様はどこかの殿方の妻になられるのです。今までは幼少だったこと、またお体も弱かったことからあまりそういったお話が来ませんでしたが、今はご健康な公爵令嬢。しかも国王の重臣である父上をお持ちのリネア様にお近づきになりたいと思う殿方は殿下でなくともたくさんいらっしゃるはずですよ。私はいいと思いますけどね、殿下。思いきって殿下に本当のことをお伝えしたらいかがですか?きっとお喜びになりますよ。」


「…それだけは嫌だ!アン、僕は皇太子妃になんてなりたくない。世界中あちこち駆け回る父上のような外交官になりたいんだ。それはリネアの希望でもあるんだよ。…女じゃ無理だろうけど。」

なんで僕は女になんかになっちゃったんだ…。


「リネア様は、将来お姫様になりたいとも言っておられましたよ。ほら、殿下と叶えてあげたらいかがですか?」


「アン…僕をからかって楽しんでる?」


「ふふっ、ばれちゃいました?」


アンと僕の二人だけの時間。

君にこの気持ちを伝えることも、叶うこともない。

殿下を選べなんて言われて、いやなのに、

でも一緒にいられることは嬉しい。君がずっとそばにいてくれたらいいのに。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ