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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
フレーデル王国編
326/350

セルゲイと僕たち

僕たちはいったんみんなのいる部屋からユーラの部屋に移動してセルにビデオ電話をかけた。


「…ちゃんと説明してください。」

「…だから…リネアと婚約を解消した。」


「何故?」

「色々あって。お互い納得している。」

「私は納得できません。兄上、私との約束は?」

「ごめん…。」


「リネアも、分かっていてそっちに行ったんだよね?」

「…まあ、半分くらいの確率で。」


「ひどい…。兄上は私がどれだけリネアときょうだいになるのを望んでいたのか知ってますよね?」

「…まあ親戚にはなるし、そんな事気にしなくても…。」


セルが今にも泣きそうだ。


「セル、セルとは婚姻のつながりがなかったら仲良くしちゃいけない訳?」

「そうじゃないよ。だけど私はリネアときょうだいになりたかった。」

「…うん。そうだね。」


「ごめん、私が違う選択をしたから…。」

「兄上はリネアよりフリッツとの繋がりを選んだって事ですよね?」

「…そういう事になるよね。」

「…フリッツと結婚できる訳でもないのに。…こんな事なら父上の養子から外れて欲しくなかった。」


「セル…。私は義理のきょうだいになれなくてもこれからもずっとセルとは繋がっていたいよ。マルクもレナートも、ソフィアも、ニコちゃんもさ…。何も変わらない。」

「…兄上の馬鹿…」

本当に泣き出してしまった…。胸が痛い。

「…セルゲイは本当にリネアが好きだからね…。」


「…父上には?」

「言ってない。これからだよ。」

「知りませんよ?勝手な事して。」

「勝手な事は大分前からしているからね。」


「…とにかく、セルとはこれからもずっと縁を切るつもりもないから。なんならうちの父上に養子縁組を頼んでも…。あ、それだと計画が破綻するか。」


「計画?…何の?」


「…セル、二年後にユーラ、ルイ、ヴィルたちと結婚式を同じ時期にしようと思ってる。セルも合わせて結婚しない?」

「誰と誰が…。」


「セルとシャーロット。」

「は…?」


「だってシャーロットとセルなら結婚できるよね?セルも王族になる予定だから、シャーロットの婚約対象になるよね?エンゲル王国の皇女には、確か伴侶は国王直系の縛りがあるはずなんだけど、ロマノ家は元々王族だし国王の直系だよね?」

「…そうだけど…。何そのおかしな結婚計画?」


「…リネアが言い出したんだ…。」

ユーラがため息をついた。


「だからセル、シャーロットに聞いてみて?」

「私たちまだ婚約どころか付き合ってまもないんだよ?そんな事聞ける訳がない。」

「じゃあ私が…。」

「リネア!駄目だよ、勝手にしないで。」


「…セルゲイ、リネアと本当にきょうだいになりたい?父上みたいに振り回す人が家に二人もいる?」

「兄上…。」

「ユーラ?何言ってるの?ユーラはどっちにしても義理の兄になるんだから、永遠に私の保護者から逃れられないよ。」

「…嬉しいような嬉しくないような…。」


「で新婚旅行はユーラと行くつもりなんだ。セルも来る?」

「はぁ?何それ?」

「ねっ、ユーラ。」

「…そうしたいけど、フリッツは許さないだろうね…。」


「ユーラなんか私とキスしたいからそれは認めてってフリッツに頼んだんだよ?」

「…フリッツはなんて…?」

「それはおかしいって怒ってた。」

「…当たり前です…。兄上もそんな事言うくらいなら別れなければよかったのに…。何を考えているんですか。」


「私だってできればリネアとフリッツと三人で結婚したかった。だけど無理なのが分かったから三人が離れないベストな選択をしたつもりだ。君なら理解できるよね?」

「…いいえ…。意味不明です。」

「君だってリネアといたかったから私と結婚して欲しかったんだろう?じゃあ分かるはずだよ。」

「…そう言われてみれば…。」


「とにかく、そういう訳だから。君もさっさとシャーロット様と婚約したらいい。リネアの謎の結婚パーティーに参加するべきだ。」

「…シャーロットが乗り気になりそうで怖い。」

「楽しそうだな、って言うよ。多分。」


「…とにかくリネアは余計な事をしないように。シャーロットは君を気に入っているから。」

「はいはい。」


「…父上に今電話してみたらどうですか?フリッツが近くにいるのなら父上ももう出る幕もないですからね。悔しがりますよ、きっと…。」

「だろうね。だからリネアをこっちに呼んだんだよ。父上に奪われたら困るからね。」

「…ニコちゃんかぁ…。」


「どちらにしても婚約破棄と新たな婚約の了承のサインが入りますから、連絡するしかないですよ。」

「郵送で済ませたいな。」

「兄上…。無理です。」


「仕方ない、今からかけるか。セルゲイはこのまま聞いてる?」

「いえ、なんとなく、遠慮します。」

「私も遠慮したいです。親子でやってくれませんか?」

「リネア、君は出るしかない。後々面倒な事になるだろうし。」

「いやだなー…。」


「寧ろ君に任せたいくらいだ。」

「…仕方ない。私がかける。ニコちゃんとは…色々あったからね。二人で話す。後でユーラに変わるよ。」


「…ありがとう。」


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