表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
スモーランド王国編
21/350

いざパーティーへ

「何か言えよ。…仕方ないじゃないか、僕だって知らなかったんだから。」

フリッツもユリアもパーティーの支度があると帰宅した。

僕は反省会に強制参加だ。


「…怒ってるんじゃない。あの男、いきなり確信をついてきた。」


「カールの父親のこと?」

「…やはり何か目的があってここへ来たってことだよ。君の家に滞在することにしたのも、多分偶然じゃない。」


「…だけど、カールの父親に会ったことがないって敢えて僕たちに言ったってこと?」

「それは分からない。だから気をつけてよ…って、無理な話だよね。で、…ガゲナーって何?」


「食洗機だよ。」

「は?」

「キッチンにつける食洗機。フレーデル王国は工業製品が有名だろ?通訳したら欲しいもんくれるっていうからさ。これで二人とも皿洗いから解放だ。」

「…僕たちは、身分的に食器を洗って貰うことも可能なんだって知ってた?」

「…あのキッチンに似合うと思ってさ。」

ヴィルが大きくため息をついた。




「…それはそうと、君、踊れるの?今夜のパーティー。」

「へ?」

「だから、歓迎パーティーだよ、来るんだろ?通訳者として」

「行くけど、踊らないよ、女のパートなんて踊れないし。」

「断れるのか?」

「…どうだろ?」


「あとパーティーまで4時間か。準備を考えると2時間が限度ってとこだな。」

「無理だって」

「リネアとは少しだけ練習に付き合ったことがある。体調が良い時はたまに習っていたそうだ。体が覚えているかどうか今から確認する。早くして、時間がない。特待生が踊れないとか、恥ずかしすぎるからね。」



ヴィルの個人特訓がはじまってかれこれ一時間、すでにバテてきた。

「なんで僕がお前とダンスなんか!恥ずかしくて死にそうだ。」

「そんな余裕ないはずだろ。ほら、ターン!」

「厳しいっ!!」

「授業で何してたんだよ、ほら、また間違った、真面目にやれ」


「授業は毎回見学してたんだよ。ほら、…女子の日?」

「…君は…」

ヴィルの顔が少し赤くなったような気がした。

その後も制限時間ギリギリまでスパルタ鬼コーチにしごかれた。僕は、帰宅後そのまま寝てしまいそうだった。





パーティーの支度を終え、僕とフリッツは同じ馬車に乗り込んだ。城まで僕の家からは馬車で15分もかからない距離にある。


「ふうん、まぁ見れなくもないな。一応娘に見えるぞ。」

僕の服装を繁々みながらフリッツは言った。

「重ね重ね失礼な奴だ。…そう言うフリッツは…。」


黒髪に黒い軍服が似合いすぎる。ヤバい…、カッコいい。

「着てみたかったなぁ、そういうの。」

僕も繁々服のデザインをみた。フレーデル王国らしい質実剛健な印象を感じる。


「これを?おまえが?…やっぱり変な奴だな、お前。」

「だって格好いいんだもん。私はこういうヒラヒラは全然趣味じゃない。」

「服だけ誉められたのは初めてだ。」



うぅ…眠気が襲ってきた。

馬車の揺れが眠気を誘う。



「…おい、ついたぞ。」

気づいたらフリッツの顔が目の前にあった。

「あれ?」

「お前、いきなりもたれかかってきて何かと思えばイビキかいて寝てたぞ。」

「うわっ!!本当?!ごめんなさいっ!!…ヨダレとかつけなかった?」

「…つきそうにはなったけどな。おまえ、このままだと絶対嫁の貰い手ないぞ。」

「…だろうね。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ