表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
スモーランド王国編
13/350

初めての呼び出し

「…すみません、よく聞こえなくて。」


僕は今、いわゆる呼び出しというやつをされている。


「身体が虚弱な上、耳まで悪いってこと?ついでに目も見えなくなったら完璧なんじゃなくて?」

「まぁ…」

「クスクス。怯えてますわよ。」


まーじーで怖えー!!何っ?!女子って普段ニコニコしていて裏でこういうことするの?!


「虚弱なことを利用してあのお優しい殿下の同情心を煽ったのかしら?いやだわ、これだから田舎者は。」

ん?優しいって誰が?しかも僕は街の一等地に住んでいるはずだぞ!?


「えっとその…どちらさまでしたっけ?」


「この方をご存じないとは言わせませんよ。王室の血をひく殿下の再従兄弟にあたるカタリーナ・マリア・クラウスさまですわ!」

「あぁ!ヴィルに聞いたことあった気がする!ものすごい巻き毛のはとこがいるって!…確かに凄いね!セットにどれくらい時間かけてるの?!」


巻き毛少女は扇子で口許を隠し、さっきから僕を睨んだままだ。

自分の手は汚さないタイプか。

「ふざけないでっ!!この方が殿下の婚約者だと知っていてあのようにいつも側にいるわけ?!」

「そうよ、こどもをつくることもできない虚弱な人なんて、殿下に相応しくないわ!」


ひどい言われ放題だな。もはや突っ込みどころが多くてどうしたらいいかわからない。困ったな…。


「君たち!…そこで何してる?!」


あ、カールだ。


「フ、フェルセンさま…。なんでもありませんわ。」

「カールソンさまが転んだから助けようとしただけですわ。」


「嘘をつくな。俺はさっきから見ていたぞ。リネアに君たちが問い詰めていたのを。」

「みなさま、行きますわよ。時間の無駄です。」

ついに巻き毛が口を開いた。


「殿下だけでは飽き足らず、フェルセンさままでこの短期間に誘惑したのかしら。いやだわ、見境のない恥知らずは…。」


捨てぜりふを吐いて令嬢三人が去っていった。


「…大丈夫か、リネア。」

「大丈夫です。…巻き毛がすごくてびっくりしました。」

「そこ?!…ぶはっ!!」

カールの笑いのつぼにはいったようで大笑いしている。


そうそう、昔からこいつは困っている奴をほっとけない優しい奴なんだよな。明るいし面白いし、ヴィルはこいつのこと毛嫌いしているけど、僕は好きだったな。


「リネア」


「な、何ですか?」


「俺さ、ずっとオスカルのこと大事な友人だって思ってたんだ。リネアともそうなりたいって思ってる。


だから…これから何があっても、俺のこと信じてくれよな。」




どういう事…?!

カールは少し悲しそうに笑って、去っていった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ