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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
フレーデル王国編
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セルゲイと僕

生物のクラスの授業で、ペアで課題を取り組むことになった。ミーシャはすでにルイと組んでいた。

僕は他の人を探しているとセルゲイが隣に座ってきた。

「一緒にどう?」

「…私が?」

「そう、リネアは賢そうだから早く終わりそうだし。」

「…いいよ。」


テーマは植物で、各自テーマにあわせて自分たちで課題を見つけ、研究して発表するらしい。

「期間は3か月。その間普通に授業は進めるが適宜パートナーと研究を進めるように。」

えっ?つまり定期的に会えってこと?セルゲイと?


「よろしくね、リネア。」

「よろしくしたくないなぁ。」

「つれないなぁ。とりあえず、図書館でも行ってテーマを決めない?」

「そうだね」


僕たちは本を探す前にランチを一緒に食べる事にした。

「ねぇ、セルゲイ」

「何?」

「どうしてスクールではメガネをしてそんな目が隠れるような髪型をしてるの?」

「目立ちたくないから」

「余計目立つよ…。」


「私の目、見たことあるでしょ?」

「うん」

「気持ち悪くなかった?」

「何で?」

「赤いんだよ?」

「そうだね、それで?」

「…私は…この目のせいで昔からよくいじめられていたんだ。生みの母親にも気持ち悪がられたし。」


僕はセルゲイの髪の毛を上げてみた。

透きとおるような深紅の瞳。

「…綺麗だよ、普通に。」

「…綺麗?…嘘つき…」

セルゲイの顔が赤くなった。


「そんな事で隠していたんだ。私はてっきり陰気な地味キャラを装って悪事を隠しているかと思っていたよ。」

「そんな事…?陰気な地味キャラ…?」

「目が赤いなんて気にする事?髪の毛の色も薄いし、色素が少ないだけでしょ?私の悩みだったことに比べたら大した話じゃないよ。」


「…リネアの悩みって?」

「言わないよ」

「気になる。」

「私は君の変な髪型の方が気になるよ。せっかく綺麗な顔してるんだから切ったら?」

「…じゃあ、切ってくれる?」

「わたしが?!」



僕たちはユーラの部屋の前でユーラを待っていた。

「…リネア?」

「あ、ユーラ、おかえり。待ってた。」

「セルゲイと?」

「うん、念のため」

「念のため?」


僕はカットを失敗した時のためユーラの部屋で髪を切ることにした。

「セルゲイと二人になるのも嫌だったから一石二鳥でしょ。」

「意味不明だ…」

ユーラがため息をついた。


セルゲイを床に座らせると僕はハサミで前髪を挟んだ。

「うわっ、リネア!それじゃ坊っちゃんカットになるじゃないか!…貸して!」

ユーラにハサミを取り上げられる。

「セルゲイ…何故こうなったか分からないけどどうせ頼むならリネア以外にするべきだ。」

「兄上…リネアが私は陰気な地味キャラを装って悪事を隠していると言うんです。」

「その通りじゃないか。」

「兄上まで…」

「動かないで。」


ユーラが丁寧にハサミを入れる。

15分後、綺麗な少年の姿がそこにあった。うん、ロマノ兄弟マジで美形。思わず拍手をする。


「さすがユーラだ…。ねぇ、ついでにコンタクトも貸して、これで陰キャ卒業だ。」

「リネア、コンタクトは貸し借りするものじゃないよ。」


「ねー!ついでに私の髪も切って。丁度伸びてきて気になってたんだ。」

「私は床屋か?」

「お願い!カット代で夕食おごるから。」

「…私が夕食でつられると思う?まったく君は…。」


「じゃあ私が切ろうか?」

「あ、結構です。」

「リネア…私が切ろう…。」


「信用ないなぁ…」

「どの口が言ってんだか。人に変な薬を飲ませておきながら。」

「リネアと一緒に楽しみたかったんだよ。」

「キモい!」

「ひどー。」


ユーラは不揃いの部分をきちんと揃えてくれた。

「ありがとう!…じゃあ、ご飯にいこうか。」

「私も行っていい?兄上、いいですか?」

「…今日だけなら。」

「ユーラ?…もう、仕方ないなあ。セルゲイ、君の分は払わないからね。」

「年下なのに?」

「今さら年下キャラ?」



僕はピザ屋を案内した。

「リネア、ピザでは格安カットの店くらいの料金じゃないか。私が切ったら高級レストランのコースでも足りないくらいだよ。」

「貧しい学生に何言ってるんだか。…そうだ、ユーラ。」


僕は生物の課題の話をした。

「課題ねぇ…。植物はセルゲイの得意分野じゃない?葉っぱとかキノコとか。」

「セルゲイはキノコに詳しいの?キノコ狩りが趣味とか?」

「…」

二人とも無言だ。

「ま、いっか。早く食べよ、冷めるよ。」


「リネア、今日もクラブ行く?別の場所開拓したんだ。」

「えー?変な事しない?」

「しないよ。」

「ユーラが行くなら」

「…仕方ないな。明日にならない時間までだよ。」




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