05 幕間
遅くなったもんだ…
「ああ、今日からだああ、どうしよ、どうしよ、逆らえないし…」
そうボソッと呟いた男性がいた。あたふたとした様子で、その綺麗な顔が歪んでいる。
目の前には近代的なディスプレイが鎮座し、そこには2人の女の子…幼女が対峙していた。
2人はとても仲が良く見えた。たとえそれがおかしいスピードで剣を振りあっていたとしても、だ。
ニコニコ笑っているから問題ないのだ。2人の感覚は十分おかしいだろうが。
「か、かわいい…」
そう呟き、うっとりするその男性。
視線がまるでロから始まってンで終わる者のようだ。
こいつの感覚も十分おかしいと思われる。
「お前ろりこんじゃねえか」
バッサリ言ってのけるその女性。
男性は心にダメージを負った後…
「ロ、ロリコンちゃうし!そう言うお前はショタコ…『ギロッ』ま、まあいいか…にしても…こんなかわいい子たちを巻き込むなんて…忍びないなあ。と、言うことで…全力で加護、つけさせていただきますううう!」
自分の不本意(?)な称号をスルーし、作業を行なった。
「んじゃ、おれも」
残った1人も、それに続く。
そして…
2人の少女は、金色の光に包まれ、どこかに消えた。
「頼むから、ばれませんように!…ばれてもおれは怒られませんように…」
悲痛な表情で、その男はつぶやいた。
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「さあて、あいつらどうすっかなあ」
「死ぬんじゃね?」
「キャハハ、マジ受ける!」
「お前の言葉遣い、全く理解できん…」
「は!?私に文句がある訳?」
「ないない、ありませーん」
「うむ、それでいい。」
「いやあ、うまくいったなあ。」
「っていうか、あいつ使いやすい駒だと思ってたが、接触やめよっかなあ…」
「だなあ、ろりこんだし。」
「ところで、あいつが言ってたけど、お前ってショタコ『死ね』げふうう!」
「「「…こっわ…」」」
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「くふふ、楽しいね!」
「うん、そうだね!」
そう喋るのは2人の少女。
木刀を振り回し、危ないやつであることが見て取れる。
そんな2人だったので、まあいろんな人にいろいろな感情を抱かれた。
その中で、神に興味を持たれたこと、それこそが、2人を非日常に導く鍵だった。
女神が多く出たりとか、たまに男神が出たりとか、転生者(転移者になるかも?)が幼女だとか、それには理由があります。別にロリコンではなく、設定上の不都合が起きるためです。またいつか、これについて説明を加えたいと思います。